ALONE アローンのレビュー・感想・評価
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アーミー・ハマーの顔の輪郭が美しすぎる
冒頭からアーミー・ハマーの顔の輪郭が鮮やかに映し出される。狭い額と凹んだ目、そこから直線的に付きだした鼻、そして、贅肉が全くない頬。左右より前後に長い頭蓋骨は言うまでもなく、西洋人の美しさを集約したようなハマーのルックが、その後に待ち受ける"動けないサバイバル劇"の最中ですら、1ミリも崩れることはない。時限爆弾を踏んでしまったばかりに、砂漠のど真ん中から一歩も動けないという秀逸なアイディア、自分の個性を知り尽くしたカメラアングルの設定、等々、製作も兼任するアーミー・ハマーのセンスが光る最新作は、同時に、他人の土地に戦争の名目で足を踏み入れるアメリカの横暴を告発している。同世代の多くがフランチャイズ・ムービーの傘の下に入ろうとする中、彼の映画人としてのスタンスはある意味孤高だが、ファンとしては応援のし甲斐があるのだ。
色々設定がザル
序盤から設定の詰めが甘くて、見る気が減退する。地雷のアイデアを主題に置きたい余り、その他の演出や作り込みに手を抜いている。
①冒頭の狙撃シーン。「結婚式だから」と狙撃を躊躇う。いや軍人でありスナイパーであり、重要任務にも関わらず、繊細一隅のチャンスで何してんの。ターゲット本人や子供の結婚式と仮に認識出来たならいざしらず・・・。無線で狙撃命令が出ているのに躊躇ったあげく、銃身をフラフラ動かしてスコープの反射を誘発。案の定敵に気付かれて攻撃を受けたら、結局ライフルを乱射するという意味不明行動。軍人の挙動としてはあり得ない。
②地雷原の可能性が示唆されたのに、何の根拠も無く「気にするな」と言い出す相棒が不自然極まりない。逆に「地雷原じゃない根拠」も不出。これも軍人とは思えない。
③主人公が地雷を踏み、本部に無線で救助要請したにも関わらず、本部の有り得ない回答。兵士の救助は何より優先されるのはこと米軍では当然であるはずだが、砂嵐でヘリが近寄れない?別の部隊が52時間後に近くを通るから救助を頼め?どんな軍だよ!その間に敵部隊に見つかり射殺or捕虜になったら?尚、砂嵐は数分で解消。以後快晴。でも救助は来ない。軍の行動としても現実味が無く、益々見る気が失せていく。
④英語が通じるのに会話が通じない現地人。水は持ってきてくれるのに落ちてるバッグは取ってくれない。2日目にも意味不明な会話で煽って来る。この人間の行動にも合理性が無く、見ていてイライラする。最後は哲学的な事を言ってくれるが、ありがたみは失せている。
⑤翌日になりようやく無線が再開するが、救出部隊に遅れが出ていて更に17時間掛かるという。いやヘリは??
⑥多発する回想シーンに全く思い入れが無く、伏線も無い為、感動気に描写されてもシラケてしまう。
⑦そもそもミッションに成功したとして、どうやって帰還するつもりだった?
とにかくあらゆる出来事に合理性が無いので見ていてどんどん気持ちが離れていく。
シンプルなテーマほど、設定は綿密に、慎重に練らなくてはならない。でないとそのわずかなほつれが、より目立ってしまうのだ。この作品はそのいい悪例と言える。
俳優の演技だけは良かったです。
因みに同じような「ワンテーマ」の良作例としては、電波塔に取り残された女性を描いた「FALL」だろう。こちらはシンプルな設定ながらも練られた設定、飽きない脚本に予想外の展開と、とてもよく出来ている。そちらをオススメします。
助かって良かった
引っ張るだけ引っ張っといて、最後は地雷がフェイクだった、ってのは個人的にはナシ。私だったら、脚を吹っ飛ばしたが命は助かってハッピーエンドか、何らかの方法で地雷を爆発させずに解決して五体満足でハッピーエンド。まぁ個人的な願望ですけどもね。いずれにしても助かって良かったと思うよ。あの状態で幻想を観たくらいだから、残りの人生はPTSD発症して家庭崩壊しそうだけども。
この映画に歩みは無い。
すごいと思った。歩かずにここまで冒険が出来るストーリーを考えれるのはすごい。スリルもある。
なぜ評価が低いのか分からない程によくできた作品だと思う。地雷が爆発しないのは、少女のおかげだったと言うのが、ただのギャグで終わらないようにしてあるし。
アニメや漫画なら許せたかも。。。けど面白いとは思わないかも
このワンシチュで100分以上どう持たせるのだろうとワクワクしながら鑑賞。
冒頭の狙撃失敗→逃走→地雷原に突入→踏んじゃうの流れ。
これ、狙撃成功した場合とあんま変わらなくね?場所バレないって事?探されるくね?みたいに若干不安に思いつつ、本筋は違うから!地雷踏んでからが本番!究極のサバイバル!って思ってたらまぁまあ序盤で第三者の助っ人が登場して水を差し入れてくれちゃう。
こうなるともうなんでもありだなぁ…とがっかりしてると後半はなんというか、「一歩踏み出せなかった」人生の回想シーンとサバイバルの緊張感を放棄した現実を交互に見させられる。多分、人生において一歩踏み出す勇気を持つ事の大切さ、とこの現状をリンクさせてるんだと思うけど、そういうテーマとかメッセージ的なのガッツリ言っちゃうんだ、と。。。
100分なんとか一人で工夫やアイデアで生き抜いて、というのを観る側がメタファーとして受け取る、とかじゃなくてエモーショナルなBGMを流して回想シーン多用して漫画アニメみたいに見せちゃうんだ、と。後半はしんどかった。
そもそも「一歩踏み出す」=「死」という状況を作り手が提示し、それに乗っかる形で見ているのに、幻想やフラッシュバックやら野犬敵との無双シーンなど、地雷の事忘れるんじゃなかろうかという具合にどんどんファンタジー色が強くなって来るから最後死ななくても「まぁ、そうだろうね」となるし、何なら死んでも「まぁまぁ、生まれ変わりがあるかもしれないし」ぐらいの気持ちで受け入れられちゃう。
地雷踏む瞬間がピークかなぁ…
こうなるともうなんでもありだなぁ…とがっかりしてると後半はなんというか、「一歩踏み出せなかった」人生の回想シーンとサバイバルの緊張感を放棄した現実を交互に見させられる。多分、人生において一歩踏み出す勇気を持つ事の大切さ、とこの現状をリンクさせてるんだと思うけど、そういうテーマとかメッセージ的なのガッツリ言っちゃうんだ、と。。。
100分なんとか一人で工夫やアイデアで生き抜いて、というのを観る側がメタファーとして受け取る、とかじゃなくてエモーショナルなBGMを流して回想シーン多用して漫画アニメみたいに見せちゃうんだ、と。後半はしんどかった。
そもそも「一歩踏み出す」=「死」という状況を作り手が提示し、それに乗っかる形で見ているのに、幻想やフラッシュバックやら野犬敵との無双シーンなど、地雷の事忘れるんじゃなかろうかという具合にどんどんファンタジー色が強くなって来るから最後死ななくても「まぁ、そうだろうね」となるし、何なら死んでも「まぁまぁ、生まれ変わりがあるかもしれないし」ぐらいの気持ちで受け入れられちゃう。
地雷踏む瞬間がピークかなぁ…
言うのは簡単だけど・・・
前半で任務を失敗する。
ここが結構重要なポイント。
一見すると、
たとえ任務といえど、結婚式の父親(任務の標的)を
撃つなんてできない。という優しい主人公に思える。
しかし、地雷を踏んだあたりから雲行きは怪しくなる。
ここで鑑賞者は二手に分かれる。
1つは、特に感情移入することなく、
そこから展開される妄想の数々を
「マイクの妄想」として捉え
なんじゃそれという感想になっちゃう人。
もう1方は、もうほとんど画面で起こっていることなど
頭に入って来なくて、リアルに自分の妄想に入っちゃう人。
後者の場合、前述の(任務失敗)が尾を引いてくる。
優しいから撃たなかったのか?
車の色が違うって、本当か?
花嫁の父って言い訳じゃないのか?
婿の陰で撃てないって、チャンスは何度もあったろう?
思えば、自分の人生、そうやって都合のいい
言い訳で塗り固めて勇気ある一歩を
踏み出してこなかったのではないか?
自問自答を繰り返せば繰り返すほど、
映画の途中で、
”靴を地雷に結べばいいのに”とか、
”仲間の遺体や荷物と入れ替えられないの?”とか、
過去の自分と向き合いもせず、
また攻略することばかり考えていると気づく。
勇気ある一歩を踏み出せないだけではないのかと。
偶然ではない。
砂嵐に倒されて、
睡魔に襲われて、
コヨーテに襲われて、
偶然足が離れたら運よくブリキ缶だったのではない。
自問自答を繰り返し、
仲間の死を乗り越え、
自身も死ぬ思いをしたうえで、
ようやく踏み出せた一歩。
そんな人生で最も重要な一歩は、
ただのブリキ缶を踏んでいたようなもの。
神様が微笑んでくれたような一瞬でした。
よかったけど、
前半まではおもしろかった。
ただのサバイバルかと思いきや、まあ、最後まで見られたけど、砂漠では幻影とか妄想?、回想みたいなのが繰り返しあって、ごっちゃで、そこでの登場人物やらシーンが多くて、「あ、まだ結局ひとりなのね」みたいな混乱もありうんざりもした。
そこまでは入り込めなかったなあ、個人的には。
で、結局、地雷だと思ってたのは違ってた、ってことなの?(笑)
秀作です
「地雷を踏む」、この言葉は今や爆発を意味するように思います
ですがこの映画は"危機に陥った瞬間"なのですね
私たちは、日々の暮らしでリアルな地雷に触れるとこはまずありません
ですが地雷を踏むことはそこそこあります
身近な人の逆鱗に触れる事がそれだと思います
私はよく地雷を踏むんですよ、と言うよりあまりにも地雷が多すぎる
余裕の無い世の中なのでしょうね
まっ、確かに私も至らない点が多々あるのはわかりますよ、でもね、ちょっと意見が違うからって一から十まで私のせいってそりゃ無いわ
そもそも地雷は踏んでから足を離した時に破裂するもの
だけど私にやそんな間もないんだから
「徳」を積むにはいい経験です
やばい…
私、かなりイライラしてましたね
今の心と映画が悪くリンクしてしまいました
寝たらリセットだけどもう少し酒が欲しい気分ですよ
なんのために歩むのか
ワン・シチュエーションものってことで、
どうしても比べてしまうのは「127時間」と「リミット」。
この2つと大きく違うのは、”動けない理由”だったと思う。
上手いなあと感心してしまったのもまさにそこで、
主人公も犠牲やリスクを受け入れれば動けるってとこがスリリング。
これは物語序盤で早々に相棒(親友)が選択したある決定的な行動が効いていて、
主人公もそれを選びかねないしっていう緊迫感もあったと思う。
地雷は”人生の歩みを邪魔するもの”のメタファーでもあって、
誰の足もとにもあるそれを踏んだとき、どんな行動をとるのか。
もちろん一歩を踏み出す勇気も大事だろうし、慎重な行動も大事だろう。
ただ残念なのは主人公のトラウマとそれの克服ってとこが弱かったかなと。
個人的にあの父親には許せる余地を見出せなかったので、
そこが赦しというより「いろいろあったし疲れたからもういいや」って感じがしてしまった。
何通りもエンディングを作れただろうと思うプロットだけに、
このパターンを選択してくれたってことにも好感がもてた。
もうちょっとと思う部分もないわけではないけど、間違いなく良作だと思う。
個人的に好き
渋く冷静なスナイパーが、長時間の緊張状態で、重なる危機に対処し生き残ろうとする内容は熱い。極限状態で自分の過去を反芻し、精神が削れて幻覚を見始める、その中でも狙撃の腕は衰えず、兵士として動くのはかっこいい。
個人的には前に進んで爆発するのも美味しいと思ったけど、役者がとてもかっこいいので見てて飽きない。声優が好きな人は吹き替えがたまらないと思うのでオススメする。
観ておいて損はしない...秀作!
シチュエーションドラマとして展開されるであろう「その先」が上手く描かれていた。惜しまない映像のてんこ盛りによって主人公のトラウマである『一歩先』が表現されている。人間誰しも沢山失うモノがある。だからこそ、その次に進むことが大切なんだよ...と教えてくれる作品です。いや、しかし米国の演者の層は厚い。アカデミー男優賞をあげたい位の演技力なのにメジャーじゃない俳優...って?!どんだけ優秀な俳優を抱えているのだろう?日本に例えていえば、役所広司さんが地方のローカル放送のドラマに出演する様なこと。改めて米国映画の凄さを思い知らされた。
一歩踏み出して死ぬか、このまま死ぬか
極限状態に置かれた人間の、孤独な闘いと葛藤がよく表れてたと思うし、最終的には悪くなかったのだけど、中盤過ぎまでずっと「何が言いたいんだろう…」という点が結構モヤモヤ、ちょっと間延びする感があった。
まぁ、キャッチの通り「一歩踏み出して死ぬか、このまま死ぬか」なのだけれども。そこに辿り着くまでの長く孤独な死闘の物語。
坊主のアミハマもイケてる
コリンに続き今回はアミハマぼっち作品。
またまた幻覚とかが見えちゃう。こちらの方が極限状態でかなり辛そうです。足が地面から離れそうになるたびに、すごくハラハラするのですが、時折現れる地元民のベルベル人により緊張感が無くなる。彼は存在します?よね?
自分の過去、弱さとの向き合い
きっかけは地雷を踏んで命の危機にさらされることだが、極限の状況で過去の弱さや自分の弱みと向き合い、常に一歩前へ進むことが出来てなかった自分を知る。
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