心に寄り添う。のレビュー・感想・評価
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タイトルが答えなのかも。
ドキュメンタリー映画としてはフレッシュな作品だったと思う。大学生たちの視点で、一緒に成長している感覚があった。客観視もできるんだけど、憎めない感じも。
テレビ番組で芸能人がやる障害者との触れ合い、不登校児との触れ合いなんかは、芸能人の(製作側の)無理解さ(演出?)に対して時々腹立たしい場面もあるけど、この映画は清々しさと、終わった後の余韻を感じさせる。
取材する側のリアルな人間像
いやー、面白かったー!
予想以上に、すごく面白くて、けっこう寝不足気味だったので「寝ちゃうかも」と思っていたのだったが、寝る暇などなかった。
最初から惹き込まれて、飽きることなく、ずーっと、「次は、どんな人の口からどんな言葉が飛び出すのか?」と、スリリングな気持ちで観ていたら、急にエンドロールが流れ始めて、「え、まさかもう終わり? まだまだずっと観ていたいのにー!」と思ってしまった。
ドキュメンタリー映画ならではの、「ナマの人間像が見られる」というのが大きかったが、それは取材対象についてのみではなかった。
驚きだったのは、この映画が、単に「いじめから子供を守ろうネットワークや、不登校児支援スクールのネバー・マインドや、障害児支援のユー・アー・エンゼル運動や、自殺を減らそうキャンペーンなど、幸福の科学のNPO型の活動を紹介したもの」にとどまらず、というか、それ以上に、「それを取材する若者たちの成長物語」だった点だ。
本当にリアルに、絶対にあってはならない致命的な事件なども起きてしまったり、取材する側の人間像が赤裸々に映し出されて、目が離せなかった。
確か、そういう「幸福の科学のNPO型の活動を紹介したドキュメンタリー映画」として告知されていたと思うし、だから、「感動して泣いたりするのかな」と思いながら観に行ったのだったが、そしてそういう面ももちろんあったのだが、それ以上に、この本当にドキュメンタリーな感じの面白さが際立っていた。
そして、やはり、障害を持つお子さんをお持ちの親御さんが口々に言われる、「この子のおかげで、こちらのほうが、たくさんのものを与えられている」という趣旨の言葉は、本当に悟りの言葉で、心に深く感じ入るものがあった。
主題歌もいい。
好青年な取材スタッフ
大学生かと思われる若い取材スタッフ達の
取材を通じた人々達との会話による交流と
彼らによる彼らのドキュメンタリーでもある。
身障者や登校拒否などの生徒をインタビュー取材した作品だった。
取材スタッフは学生らしいので、皆若く、
しかしとても真面目で純粋な若者達。
もはやこういう若者達は巷では見かけなくなった。
現代にはまだこういう若者が日本にはいたのか?ということが
一番印象に残った。
インタビューや撮影、編集も学生タッチである。
そんなまだ初々しいところも愛嬌である。
気になったのはインタビューは割と普通であること。
質問にしても鋭い切込みなどはハッキリ言ってほとんどない。
個人的には登校拒否児のシーンに興味があったわけだが
登校拒否中の中学生?や高校生は割と普通に質問に答えているが
登校拒否の生徒ってこういうものなの?
先生に反抗したり、やっかいな生徒や屈折した感じの生徒は出てこない。
そういう生徒の取材はしたとしても作品の中であえて取り上げなかったのかもしれないが。
素直過ぎるくらいだし、なぜこんな彼らが登校拒否になるのか?
どうしたらそこから脱却していったら良いのか?は
作品中では明らかにはならないので
見ていてやや不完全燃焼な気はした。
そういう点はインタビューからはほとんど明らかになっていないし
その原因や問題をじゃあどうしやって解決したらいいのか?なんてことを
掘り下げたものにはなっていない。
とにかくインタビュー対象者の彼らの目線で
彼らに説教やアドバイスもほとんどなく
友人に接するがごとく、優しく語りかけ、
とにかく聞き手に徹していたのである。
登校拒否の生徒の心を開くにはまず必要なことかもしれないが。
この取材している若者達にすべてを任せているかんじであり
この作品に大人がまったくアドバイス等をしていない感がある。
それはそれで良いかもしれないが
この作品を映画館で上映することを前提に考えたら
もっととことん取材するとか、深く掘り下げる作品にすべきだし
やはりどうかな?という感じはした。
内容が内容なのでエンタテイメントというわけにはいかないだろうが
取材としてももっと鋭い問題意識で深い突っ込みか提案も必要ではないだろうか?
学生さんが制作したというので厳しい指摘は控えておくが
優等生な作品でなくても良いから
若者ならではの大人が発想しないような突飛な
アイデアや取材を目指してもらいたいと思った。
ああ、そうそう、撮影データを誤って消去したというクダリがあったが、それは今では難なく解決できる時代なのである。
消去しても新たに別データを上書きしなければ
ほぼ復元出来る技術がある。
単なる普通のクリックでのデータ消去は実は「消去」ではなく、
データを表示しないということだから。
誰か回りの大人が復元方法を教えてやれば良かったのに。
私がそこにいたら教えてあげたよ。
彼らにはまたぜひドキュメンタリーの作品を制作してみていただきたい。
忘れていた記憶がよみがえった
幸福の科学の若者が、障害児やその家族、不登校児たちにインタビュー。
友達で幸福の科学やってる子と一緒に鑑賞。
意外といい映画だった。
ちなみに出家騒動の清水富美加は出ていない(笑)
ちょっと眠くはなったが、小学校の同じクラスに車イスの女の子がいたことを思い出した。親切にしていたつもりだったけど、その子からすると、私は上から目線だったかもと思った。
自分の親切心はホンモノなのか考えさせられた。
沁みる。
文字通り「心に寄り添う」姿が描かれる。エンターテイメントとしての面白みはない。観るのに力が要る。ただ、ところどころ奇跡のような美しいシーンがあり、頭を離れなくなる。最後の主題歌でグッとくる。
この映画を見て、価値観が変わった。
若者たちと障害者たちの等身大のぶつかり合い、そして赤裸々な内容に感動しました。泣けます。
ほんとうの意味での「救い」とは何かを考えさせられました。「救ってあげる」んじゃないんだ、と。
観劇後は、タイトルの「心に寄り添う。」や「障害があっても魂は健全」という言葉の意味がより深く理解できるようになりました。
私にとって、人生について考えるきっかけを与えてくれた、素晴らしい映画です。
幸福の科学が社会貢献活動をしていると知って、素晴らしいと思いました。
あと、主題歌が意外といい曲です。
「救う」って何か
まだ子供っぽいレポーターたちが、自分たちが救う側という考えを砕かれて、成長しようともがく姿が印象的だった。エンディングで流れる歌がやたらよくて、うるうるしてしまった。学生への教育として素晴らしい映画だと思う。
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