「90→10年代になっても。」チワワちゃん せっちゃそさんの映画レビュー(感想・評価)
90→10年代になっても。
「若さはいつも素っ裸、見苦しいほどひとりぼっち」
昔、このように歌うミュージシャンがいましたが、まさにこんな感情を少し思い出させてくれた気がします。
原作は90年代後半。約四半世紀後の10年代にそれを表現するにあたって、SNSの要素を盛り込んでも大きく内容が変わることがなかったことから、今も昔も若者たちの本質は変わらないんだなぁ、と改めて思いました。
時代と媒体が変わっても、若者たちが求めているものは一緒なんだ、と。
全体通して画や音楽の力が強くて内容や言葉が入ってきづらいのも事実です。内容もあってないようなものなんです。でも、これらも含めて"若者"というものを表現したかったのかな、と思うと合点がいきました。
画や音楽のパワープレイ的なとこがあるので、好き嫌いはっきり分かれると思いますが、観終わっていろいろ思い返すと自分にもそんな節があったなぁ、なんて思い出したりすると不思議な気持ちに包まれてきてまた見返したくなる。そんな後味の面白い作品だと思います。
(´- `).oO(画といえば、作中の携帯のディスプレイの表現の仕方がなかなか新鮮でさすが20代の若い監督だなぁと思いました。冒頭とエンドロールにも凝ってるので並々ならぬ画へのこだわりを感じました。今後が楽しみです。)
この作品で深夜高速の歌詞を持ち出すの、粋ですね。好きです。
確かに、みんな「生きていてよかった そんな夜を探してる」のかもしれません。歌詞もよく合うなぁ。
でも、この作品の子達は深夜高速を聞いても「暑苦しい」と思ってしまうのかな~、なんて。
>時代と媒体が変わっても、若者たちが求めているものは一緒なんだ、と。
>"若者"というものを表現したかったのかな、と思うと合点がいきました。
>作中の携帯のディスプレイの表現の仕方がなかなか新鮮
とても分かります。なんとなく、不思議な気持ちというか、ノスタルジックと言うか…そういった気分になる映画でしたよね。
突然のコメント失礼しました!