「アマゾンプライムにて鑑賞 テレビ版の声優を可能な限り座組しており、...」劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ s kさんの映画レビュー(感想・評価)
アマゾンプライムにて鑑賞 テレビ版の声優を可能な限り座組しており、...
アマゾンプライムにて鑑賞
テレビ版の声優を可能な限り座組しており、ファンの為につくられた記念作品的シティーハンター。
ほぼ現役引退をしている神谷明さんの声が聞けたのが、とても嬉しいです。
今作ではキャラクターの関係や立ち位置についての説明をバッサリとカットしているので、
こちらの作品がシティーハンター初見と言う人には、一切進められない。
また、舞台は現代の新宿になっており、細部の建物等の表現が近代的となっている。
特に冒頭のTOHOゴジラの描き方や、XYZの伝言板は携帯アプリを駆使するなど「今の新宿に生きる冴羽獠」を描いている。
キャスト的には、やはりご高齢の方が多い為、若干キャラ年齢との乖離(呂律が若干回っていない)などがあるが、まぁあくまでもファンの為の作品なので、オリジナルキャストを使おうという心意気の方が好印象。
キャッツアイの泪役を務めていた藤田淑子さんは残念ながらご逝去なされて出演出来なかったとの事です。ご冥福をお祈りいたします。
しかし、今作のヒロインである進藤亜衣を飯豊まりえ氏が行っているのだが、若干声の演技が浮き気味。本業声優でない人は、出来ればゲスト出演程度の出白にして頂きたい。
※チュートリアルの徳井氏も出ているのだが、そのくらいの出白が良かったかも知れない。
進藤亜衣は今作の主役を担うキャラの為、出演時間が長いので、演技力の差(ここで言うのは技量と言うよりもアニメ特有の色味に近い)が出てしまうのが残念。
シティーハンターってこういうのだよね。
が詰まった作品なので、ファンとしてこれ以上の贈り物はないかと思います。
何より史上最香のミッション(フランス版の実写映画)では冴羽獠は山寺宏一氏が演じていましたが、やはり神谷明氏の冴羽獠こそが本物なんだと感じさせられてしまいます。
※神谷氏もやはり高齢の為、若干無理をしている演技の箇所がありますが、それでも若々しい演技をなされておりイメージを崩さないのは流石です。
山寺氏について悪く書いているようで本当に申し訳ないですが、世代交代の重みって事で許して欲しい。今回のヒール役の演技は良かったです。
少しのスケベとコメディ、かっこいいガンアクション。程よいシリアス。
獠と香の特殊な信頼関係。
エンディング前に語りからの「GetWild」が流れる瞬間には
「これこれ。これが見たかったんだよ」と思わせられる。
エンディングでは、テレビ版の名シーンを流すというニクい演出。
歴史があり、根強いファンがいるからこそ、それらがハマる。
ファンの為に作られたファンの為の「シティーハンター」
アニメを少しでも見ており、キャラの関係性がある程度分かっている方なら、
めちゃくちゃ楽しめる。
少なくとも私は楽しめた。