「現代に適応しきれていない」劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ 克晴さんの映画レビュー(感想・評価)
現代に適応しきれていない
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スマホやドローンなど、現代を感じさせるアイテムは確かに出てきました。
しかしどこか「無理して現代っぽくしてる」感が否めません。
特にメインストーリーの薄っぺらさときたら、ふた昔前のZ級軍事モノを見ているようでした。
鍵は娘、の時点で生体認証なのはバレバレだし、AI全盛の現代に頭で考えるだけで動くドローンに何の利点があるのかさっぱりだし(ただ反応速度が少し速くなる程度しか思いつかないし、複数機を同時に動かしてたらむしろ遅くなりそう)、そもそもいくらリョウや海坊主が達人だからとて、ただ走って逃げてるだけの人間を何台も使って一斉射撃して一発も当たらないってもうその時点で軍事用として価値なしと判断されておかしくないような。
リョウのセクハラも、オリジナル放映当時は「しょーがねぇなこいつは」と流せていたかも知れませんが、今なら普通に逮捕案件ですよ。いくらキャラのお約束とはいえ、これのせいでリョウがカッコ悪く見えて仕方ない。これを打ち消すのに「時代の空気読まんかいハンマー」だけでは弱いです。
退屈はしません。懐かしさに浸れたのも事実です。
が、それ以上のモノ、この現代にわざわざ作る意義が何かあったかといえばはっきりNoでしょう。
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