セラヴィ!のレビュー・感想・評価
全13件を表示
「我が人生!」つまり「他人の結婚式ビデオ」を見せられる事と同じな訳だ
他人の子供の運動会や結婚式の宴会は見たいと思う人はいないと思うが、それは万国共通だと思うがね。ましてや、個人主義な仏国。こんな事無いから映画になってんだろう。そう考えると、PLAN75が評価されたのは、仏国では考えられない出来事なのだと思う。しかし、それを差し引いても、これだけ勝手な事ばかりやっている超個人主義な仏国国民が10万円貰って国や社会の為に死ぬ訳が無い。
この映画の感想はオフ・ビートな他人の結婚式宴会を見せられたよう。つまり、時間の無駄。
昔の「大空港」とかの群像劇の流れからも取り残されている。フランスのドラマなんてこんなものだ。
脱亜入欧を改めて強調したい。
しかし、西洋人の男ってなんで髭面が多いのだろう。女性の化粧の事をどうのこうの言う男がいるが(僕もその一人)、西洋人の男もそんな感じになってる。
ハイヒール
ネクタイ
髭面
まぁ、物理的な女性の流行に合わせた濃い化粧
アクセサリー
TATT●●
ウィック
はいらないと想うけどね。
フランス人は独創的…
こんな結婚式、こんな人たち、あったりいたら大変。。だけど、あるある、いるいると特有のエスプリにクスッと笑ってしまった。そもそも祝の場で、あんな強面のウエディングプランナーは似つかわしくないw黙ってたら子供が泣き出しそう。いちいち煩い無茶な要求をしてくる新郎、文法ばかり気にして、新婦を口説く本末転倒な義弟、至る所で他者と衝突し、まとめられない中間管理職の部下、皺しわの服と変な髭の未経験バイト、当たり前のことをデカイ声で口にする部下、仕事せずつまみ食いするカメラマン…挙げだしたら切がないが、どれも頭が痛くなる。しかし、ラストは全てうまくまとまり??ハッピーエンドに持っていくのが良かった。あの新郎の長い挨拶は苦笑だったが、飛んでっちゃうと言うのはかなりぶっ飛んでいた。独創的!
洪水のようなセリフ劇
パーティやセレモニーの仕切りを請け負う会社の社長兼プランナー:マックスと古城で豪華な結婚披露宴を行う一同がハプニングに振り回されるドタバタ劇。
この映画はどの人物に感情移入を置くかで評価が分かれるだろう、社長のマックスなら注文の多い面倒な客と移民の寄せ集めの使えないスタッフに手を焼くさまに同情か、スタッフなら命令ばかりでこき使われるだけの職場にうんざり、宴の依頼主なら、食中毒なんてもってのほかお下劣で段取りのなっていない仕事ぶりに怒り出すでしょう。私はパーティ客の方だったのでうんざりでした。
冒頭から頂けません、マックスは若いカップルの値引き注文にうんざり、なげやりな仕事ぶりから誠意のなさが伝わる、慈善事業をしろとは言わないが人生の一大行事、結婚式稼業なら共に祝福する温かい気持ち、モチベーションが第一だろう。現場に行っても終始誰かが怒鳴っているか愚痴っているか、フランス語の洪水に疲れ果てる。案の定、次から次へのアクシデント勃発、スタッフの思いがけない気転でどういう訳か乗り越えて、怪我の功名、客も大喜びの大団円のラストへの落差づくりなのでしょう、ドラマの定石とは言えお膳立ては観ていて辛い。
メッセージ性としては雇用主は現場の細かいことにいちいち口出ししたり感情的になったりすればスタッフの気持ちは離れてゆくばかり、信頼関係を築くことが基本ということ、ミスは誰にもある、いちいち咎めたり気に病んでも始まらない、それが人生ってもんだ(C'est la vie!)、ということでしょうか。
この監督コンビ、「最強の二人」以外は外ればかり、ドキュメンタリー畑出身だから実話以外は向いていないのかもしれません、もっとも本国では大ヒットというから感性の違いなのかもしれませんね、あしからず。
フランスの結婚式ってこうなの?
最近の日本の結婚式でも新郎新婦の意見を取り入れて様々なアイデアが取り入れられてるらしいけど、この作品はすごかった。夜7時から始まって朝方まで・・・いや、日本でも2次会、3次会と夜通しでバカ騒ぎする若者たちも結構いますけどね。
邦題もまたいい。80年代にヒットしたロビー・ネビルの「セ・ラ・ヴィ」を思い出してしまったのですが、てっきりジェームスのバンドが演奏してくれると思ったのですが・・・新郎のスピーチのおかげで演奏自体がほとんど・・・(笑)。夕暮れ時のテラスで演奏していた「イパネマの娘」が一番良かったかもしれません。ちなみに個人的な思い出として、学生時代に結婚式バンドのバイトをしていた時のオープニングは「学生時代」でした(ほとんどが参列者余興の歌バンでしたけど)。
ウェディングプランナー、マックスの義弟ジュリアンが新婦の元同僚でときめいた仲だったり、カメラマン・ギイが出会い系アプリで新郎の母親といい関係になったり、バンドリーダー・ジェームズとチーフ・アデルといい関係になったりと、即席カップルが3組プラスアルファ。さすがおフランスです。
トラブルというのも停電だったり、肉が腐ったり、気球が大変なことになったりとかなりの大騒動。長すぎるスピーチというのが一番笑えたのですが、禍を転じて福と為す。ドタバタで終わらないところが素敵でした。「セラヴィ」という言葉もマックスが最後に使ってくれれば、気持ちよかったのですけどね。
だめだこりゃ
この映画は、「花嫁と花婿、そしてウェディングプランナーが、
問題を抱えつつも愛すべきスタッフたちとともに苦境を乗り越え、
無事幸せな結婚式を挙げるという話」ではありません。
そういうハートフルな映画を期待していると、苦虫を嚙み潰したような顔で映画館から出てくることになります。
この映画に出てくる人間関係はすべて破綻しきっています。
ウェディングプランナーの社長の言うことは誰もろくに聞かないし、花嫁と花婿も愛し合っているように見えない、
花婿はナルシストで自分を演出すること以外は全く頭に無い。
スタッフも間に合わせの人間だらけで誰も熱意があるように見えない。
コネで働いているものの仕事中浮気したりつまみ食いしたりしかしないカメラマンとか、不法労働の外国人とか…。
そして、映画上の展開もすべて(意識的かもしれませんが)破綻しており、場当たり的です。
それぞれのキャラクターの小ネタ的な見せ場はあるものの、映画としての物語がありません。
人生とはそういうものだということなのかもしれませんが、個人的には、見て元気になったり爽快感を得られる映画ではないと思います。
あえてそういう前向きな部分を挙げるならば、社長が破綻しきった会社を自覚して部下の女性給仕に責任を委譲し、女性給仕も自覚を持ち始め、会社が組織として再度立ち直りそうな予兆があったことくらいでしょうか。
小ネタの合う合わないはあると思いますが、ハートフルコメディを期待していくと肩透かしを食らうかもしれません。
人生は楽しい!って教えてくれる作品
生きていくことに前向きなることを後押ししてくれる作品。フランス的な?エスプリの効いた笑いがとても楽しい。主人公のマイケル・アイアンサイドに似た人(ジャン=ピエール・バクリ)が凄く上手い。表情とちょっとした仕草で心情を巧みに表現していていました("心情を表現"は二重表現かな?)終盤の嫌味なクライアントが気球と共に空に舞うシーンが最高!その後のしっとりとしたシーンとの対称として引き立っていました。俺も知合いの披露宴で新郎が一番目立つ演出に遭遇してビックリしたことがあるけど、この気球のシーンは皆んな馬鹿みたいにウットリしていて却って面白かった。フランス映画🇫🇷侮る可からず!
日本と違う結婚式にちょっと驚き
お城を舞台にした豪華絢爛な結婚式で、そろいもそろってポンコツばかりのスタッフしかいない中、結婚式をプロデュースしたベテランウェディングプランナーが、どうやって切り抜けていくのかを描いたドタバタコメディ。
まず驚いたのが、オールナイトで結婚式が行われる事。フランスの結婚式が、オールナイトで行われるイメージは無かったので、ちょっとビックリ。って言うか、始まるのが、夜遅くからだからなぁ。ヨーロッパの人って、宵っ張りなんですね。
それと、国家憲兵が、アルバイトで?給仕をやる設定にもビックリ。日本ほど副業にはうるさく無いのかもしれませんが、それでもねぇ、国家憲兵が給仕なんてやるんですね?
新郎も一癖あるし、主人公のマックス自身もプライベートに問題を抱えていて、この手のコメディにありがちな設定にもなっています。
ところどころクスっと笑えて、中々面白いです。流石フランス映画と言う気分になります(笑)
フランスの雇用問題
シネクイントで開催された試写会で観てきました。
結婚式にまつわるコメディとして観に行きましたが、思ったより昨今のフランスの雇用問題が根底にある社会派な作品として考えさせられました。
主人公のマックスは、人間的にクソだなと思うシーンがいくつもありますが、仕事に真摯な人間でもあるので、式の最中次々と起こるトラブルを解決すべく奔走します。長年の経験から解決できるもの(パイ作戦)もあれば、匙を投げたくなるようなトラブル(新郎が空中にリリースされたり花火が爆発した件)もあります。
基本有能だけど恋愛が絡むとアホ化する右腕のアデルや、今作のポンコツ枠こと義弟と助っ人バイト(すべてにおいてポンコツ)に対するフラストレーション等、スタッフに対してキレるシーンもよくわかります。管理職が割を食うのは世界共通かと、哀しいコメディ要素を感じました。
この映画を構成する重要な要素として、式場スタッフの人種がさまざまであること、雇用保険等は全員が完備ではないことがジョークとして使われるくらいだということ、マックスが昨今の雇用問題に怒りを覚えていることがあります。政府の手当の廃止、若者の雇用の不安定、外国人労働者への正常な雇用契約が結べない現状への不満をぶちまけるシーンがあります。こういった部分に日本の現状と重なってしまうところがいくつもあり、考えさせられました。
同監督の「最強のふたり」はひねくれ富豪のフィリップと付き合いのいい楽天家なドリスにうまく焦点が当たっていましたが、今作は群像劇的な側面があるため、どこかの面では共感できても一人の人物や物語に没入できる感じとは違います。ただ、カメラマンと職場体験の学生のように、「古い人間が新しい世代から学んでいくことがある」という部分で楽しませてくれるのが、さすがトレダノ監督とオリヴィエ監督だと思いました。
これから見る方には、自分の共感できる登場人物を見つけて、このとんでもない結婚式の裏側を楽しんでほしいです。
フランス映画祭にて!
フランス映画祭にて
主人公マックス良い雰囲気醸し出してたな
中年の不機嫌おじさんが最高にはまってたな
笑いどころ満載で、会場の人たちと
大笑いしながら鑑賞したの楽しすぎた
監督達の作る笑いはまさに万国共通
ノリノリな気分にさせてくれて、ホッコリもさせてくれるコメディだけれど、社会性も訴えている作品
監督ふたりが結婚式の裏方として働いていたこともあって、結婚式の裏側を描く作品を作ったみたい
裏方で働く人の社会性の違いはコメディに向いてるとおもったらしい
新郎役ピエールはフランスではかなり有名な方らしく、今作で悪役的な感じを演じてるけどそれもなんだか様になっててよかった
監督ふたりと写真も撮れて
大満足なフランス映画祭だった
監督に「あいしてる!!」って言ったらすごい喜んでくれた!
これからもふたりを応援したい!!!
フランス映画祭横浜2018にて エリック、オリヴィエコンビは期待を...
フランス映画祭横浜2018にて
エリック、オリヴィエコンビは期待を裏切らなかった。
不機嫌で偏屈なジャンピエールは健在だったし、ジルルルーシュは相変わらずやりたい放題(笑)。脇役も豪華。そしてなにより、いけ好かない新郎が宙づりになるサプライズシーン(優雅に回転し、花びらを撒き、終いに飛んでいってしまう!のをうっとり見つめる新婦)が最高~~!!! 日本人には珍しく会場は大爆笑だった!
バレエのような練習シーンがあそこに繋がったのかとか、時間が経つにつれいろいろ思い出し可笑しくなる。そして見事な演技で印象に残った新郎役が気になりだす(笑)。QAで「彼はコメディフランセーズのエリート俳優」と知り、納得!今後追っていきたい俳優リストに追加しなければ!
最後に、今作はパリ襲撃事件の直後に撮影に踏み切ったそうで、両監督およびスタッフの勇気に拍手。
全13件を表示