「涙腺決壊」今日も嫌がらせ弁当 プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
涙腺決壊
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反抗的で口もきかない高校生の娘に対し、娘の嫌うキャラ弁を毎日作る母。
態度を改めるまでは毎日それにすると宣言した。
そのキャラ弁は、出来が素晴らしいため毎日クラスメイトの注目の的になる。
卒業が近づいた頃、娘は好きな幼馴染にキャラ弁を作りたくて母に教えを乞う。
母子久々に心が通じたが、実は男には彼女がいて失恋。さらに就職にも失敗。
母は励ますために「意味のない努力などない」的キャラ弁を作る。
それを見て娘がヒステリーを起こしてぶちまけ、また元の木阿弥状態に。
やがて母は脳梗塞で倒れて入院、娘は何とか就職が決まる。
卒業式の日に母は病院を抜け出して最後のキャラ弁を作る。娘は感動した。
そして島を旅立つ日、キャラ弁を人づてに母に贈る。感謝の手紙を添えて。
いてもたってもいられなくなった母は娘を見送りに行く。
港には間に合わないので船の通り道へ。遠く離れての見送りになった。
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いやー、泣いたわ。篠原涼子はハマり役やったと思う。
お茶目な感じだが一途で母性にあふれ、一生懸命に手の込んだ弁当を作る母。
親の心子知らずで、それをただただうっとうしがる娘。
こんなええ母おらんと思うで。しかも子供の教育費のために仕事を掛け持ってるし。
「最高に怖い母」の設定だったが、篠原だけに愛情や優しさの方が強く感じられた。
なのに娘は何がそんなに不満だったんだろう?そこだけは最後まで分からんかったわ。
でも芳根ちゃんもその不器用な役がハマってたわ。
てかもうとっくに20歳過ぎてるのに、高校生だけでなく中学時代の役も違和感なし。
舞台は八丈島。最後に芳根が島を出る時、今生の別れみたいな雰囲気やった。
何で?飛行機で1時間みたいやで?年1回くらいは帰省せんのか?(場)
そのへんがツッコみたくなった部分やな、まあ細かい点ではあるが。