「ロシアが作れ」スターリンの葬送狂騒曲 ユージーンさんの映画レビュー(感想・評価)
ロシアが作れ
ソ連の独裁者、スターリンの急逝による政権争いをコミカルに風刺したという今作。
実際の出来事になぞらえて、政治家の恐ろしさや愚かさを皮肉った作品性なのは理解できますが、それを自国の政界でなく他国の政界でやっては、あまりいい気持ちにはなりません。ロシアからすれば、なおさらそうでしょう。現に公開禁止にもなっていますし。
現代において、こういったブラックユーモアは、自虐的に行なうからこそ、観ている側も、馬鹿だなあ、とか、自分たちもそうだな、と己を顧みることができるのであって、他国の政治を茶化しては、反抗心を招くだけでしょう。下手をすれば、戦争の火種にもなりかねません。
自分にはまったく合わない笑いのセンスでした。
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