「これは、ロシア内では上映禁止になるわなというスターリンの取り巻きの滑稽さを上手く描いたブラックコメディ」スターリンの葬送狂騒曲 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
これは、ロシア内では上映禁止になるわなというスターリンの取り巻きの滑稽さを上手く描いたブラックコメディ
スターリンの取り巻き(フルシチョフ・ベリヤ・マレンコフ・モロトフ・ミコヤン・ジェーコフ)達のスターリン死後の騙し合い、裏切り、殺し合う姿をブラックジョーク満載で描く。
そして、その光景を冷ややかに見つめるピアニスト、マリア(オルガ・キュルリレンコ)とスターリンの娘スヴェトラーナ(アンドレア・ライズブロー)
スターリンの駄目息子ワシーリーの情けない姿も含めて、過剰なまでに旧ソ連の実際あった狂態を皮肉たっぷりに描き出した作品。
実在の人物たちをほぼ、英国俳優達が演じ、(とりわけ、ジェーコフを演じたジェイソン・アイザック(つい最近、ホテル・ムンバイでも元ロシア軍人を演じていた)などは、もはやロシア人にしか見えず)
更に鑑賞後、各人の人生や人柄を調べたら、大幅な脚色はあれどかなり忠実に描いていた事(特にベリエ:非道さに驚く)に驚愕した作品。
<2018年8月6日 劇場にて鑑賞>
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