ねことじいちゃんのレビュー・感想・評価
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想像の範囲を一歩も超えない
そのまんま、想像した通りの映画だった。そこから一歩もはみださない。もちろん期待を上回りもしない。まあ、流しっぱなしにして、就寝前にでもウトウトしながら見てもいいかもしれない。
志の輔師匠の落語のファンで、語り口の見事さに引き込まれ魅入ってしまうが、まったくの別物と考えたほうがいい。落語は師匠の「間」で語られるし、骨組みは新作にしろ古典にしろしっかりした造りだ。この映画にはお話と言えるほどのストーリーが存在しない。
少子高齢化の離島に暮らす人々が主人公なので、そこに越してきた人が、それなりに「わけあり」なのは当然のこと。そこを上手に語っていくのが映画の面白さのはずなのに、老人の日常と猫の暮らしを機微を交えて描いたところで、ちっとも面白くならないのだ。もちろん、岩合光昭が監督をしたということで、固定ファンが見込めると、そろばんをはじいたのだろうが、安直すぎる。
動物トレーナとしては優秀かもしれないが、映画を監督する立場にはまったく向かないことが証明された。
ひとつ収穫だったのは、公開時期に志の輔師匠が、番線でテレビに出まくったこと。そこで披露される話は、マクラとして秀逸で、出演を重ねることで徐々に変化していく様子が見て取れた。テレビは編集が入るので、すべてが師匠の段取りで進行したわけじゃないとは言え、毎日、高座に上がる噺家のマクラが、次第に洗練されて、完成していくさまが見て取れた。これは興味深い展開だった。
タミちゃんとトメさん 寂しいのはアンタだけじゃない
ロケ地は佐久島。愛知県。
志の輔さんの「大河への道」観賞記念に観てみた。
じいちゃん先生の大吉さん、亡くなった奥さんのよしこ役は田中裕子。タマはよしこが拾った子猫だった。息子役は山中崇。島でひとり暮らしの父親を案じて、東京でもタマは飼えるから一緒に暮らそうと言う。
巌さん(小林薫)は釣りが好きなご隠居さん。大吉さんの盟友。猫たちは巌さんが好き。巌さんは猫嫌い。歩いてるだけで猫がぞろぞろついてくる。
私は猫が嫌いだ。下田の堤防で釣りをしていた。駅前の東急ストアで釣りエサにと買った九州産のキビナゴ(黍名子)。あれ?ないなと思ったら、茶トラの猫が遠ざかっていくところだった。次の瞬間、キビナゴのパックを咥えて振り向いた猫と目が合った。ニャッと笑って「悪いね」と言ったような気がした。
追いかける気が失せた。
猫は人をみる。
巌さんから貰ったすずめ鯛のチラシ寿司。鱗、ハラワタ取って、トゲヌキで小骨を抜く。大変だ。
土鍋で炊く豆ごはん。うまそげ。
私は豆ごはんは好きだが、マメではない。冷凍枝豆を入れて炊飯器で炊いちゃう。そんな手抜きで旨いかって? それが、結構イケるんだよ。
柄本佑。若いの~
島に交代で赴任してくる若い医者ですな。できれば、診てもらいたくない。
島に来てカフェを開業した美智子さん。鯛のカルパッチョお見事。レンコダイ。
柴咲コウ素敵。
郵便配達の聡。大吉さんの教え子。美智子さんは聡とくっつきそうな感じ。
残念でしたね。佑君!
アニマルセラピーはお節介と言われるし。
タマとミーちゃん。
巌さんとサチさん(銀粉蝶)。幼なじみの片想い同士。
三毛猫のミーちゃんはサチさんの猫だった。巌さんはサチさんが亡くなったあと、大吉さんに勧められても、ミーちゃんを引き取れない。思い出すから辛いんでしょうね。
若い高校生の二人。東京の大学に出ていった娘は片山友希。ふっくらしてる。彼氏は島で漁師を継いだ。
学校の体育館でのダンスホール。
ちょっと古すぎでしょ。
ミラーボール。
サタデーナイトフィーバーか。
巌さんの小林薫の白いハットと白の三つ揃え。サチさんの笑い声。
きのこご飯のおにぎりは美智子さんのバターが隠し味。
4ページで終わっている奥さんのレシピノート。レシピノートのメニューが増えてゆく。
新しい人をが島に入って来て、人々のオアシスになってゆく美智子さんのカフェ。
タミちゃんとトメちゃん。喧嘩するほど仲がいい。寂しいのはあんただけじゃないよ。この二人が人間では一番おもしろかった。
正しくは「じいちゃんたちと、猫」かな
原案を読んでいないのでなんとも言えないのですが。
メインは島に暮らす、じいちゃん・ばあちゃんの話。
そこに猫が絡んでくるという。
高齢化が進む離島の問題。
同居を持ちかけても、「この島でみんなと暮らしたい」という父。
みんなが寄り添って生きている。
そんな姿が、このまま時を止めてあげたいって感じで。
監督は岩合さんなので。
出てくる猫がみんな「岩合さん好み」のごっつい顔の猫。
猫がジャンプする「飛び猫」も、おお!って。
どのシーンにも、ちゃんと猫が小さく映ってたり。
志の輔さんが主演ってことしか知らなかったので。
「深夜食堂」的メンバーやフードコーディネートが飯島さん。
そこもあらって感じで楽しめました。
なので⭐️0.5プラス。
美しい猫・ペットと老人
何気ない島の日常
ほのぼの映画
ゆっくりな時間
猫暮らしもいいな
柴崎コウさんが営むカフェで、揺蕩う時間を過ごしたい
猫を見る映画
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