「ある意味奇跡の映画」クレアのカメラ andhyphenさんの映画レビュー(感想・評価)
ある意味奇跡の映画
カンヌ国際映画祭に、コンペディション部門出品作の主演女優として参加していたキム・ミニとイザベル・ユペール。そのふたりの女優が滞在している数日の間にこんだけの映画撮ってしまうホン・サンス...。
単調な映画だが、その内実の感情がドロドロしてて面白い。異質な存在のイザベル・ユペールがすごくいい。掴み所がなくて、その割にすぐ人の懐に入っちゃう感じとか。最初の監督との出会いの微妙な空気とか。彼女がいないとただの三角関係映画になってしまうところを巧妙に回避している。しかし、ホン・サンス映画の男は皆弱いというか最低というかなんとやら...。
ホン・サンスズームは最後まで変だと思ったが、出てくると「ああホン・サンス...」と思えるようになったのであれは持ち味かもな、と。
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