「ゾウさんゾウさん」母さんがどんなに僕を嫌いでも MiyuMiyu@マサキチさんの映画レビュー(感想・評価)
ゾウさんゾウさん
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久々に映画でこんなに泣きました。
大好きな母に虐待され続ける描写は、感情移入してしまって本気で辛かったです。海辺で過去を打ち明けるシーンでのたいじの「今まででこんなに楽しかったことはないから笑いかたがわからない」というセリフがとても胸に刺さりました。今までの作り笑いや不気味な笑いではなく、"ばあちゃん"の言った心からの笑いが込み上げてきた瞬間、逆に笑えなくなってしまうなんて。
太賀さんの涙の演技が良かった。悲しみ、絶望の涙だけでなく喜びから出る涙や安堵からくる涙など、ただ泣いているだけではなく、高い表現力だなあと思いました。
また、吉田羊演じる母さんが、たいじの話を聞いて表情を変えずに静かに目からこぼす涙にもまた、感動しました。とにかく2人の演技力に脱帽です。
小劇場でのミュージカルのシーンは、小劇場で演劇をかじっているものとして、少し恥ずかしくなる作り方でした。笑
母の愛を当たり前に感じて、時に邪険に扱ってしまう自分を少し反省する機会にもなりました。
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