パラレルワールド・ラブストーリーのレビュー・感想・評価
全301件中、241~260件目を表示
思ったほど悪くない
原作は元々持っていて、玉森ファンの友人に付き合って、ライブビューイング観賞。
周りみんな絶賛してたけど、先に酷評レビューもたくさん見ていたので温度差にちょっとびっくり(笑)でも、そんな酷評するほど悪くなかった。予告の驚愕の108分とか謎解きミステリーという言葉は違和感があるけど、普通に楽しめる。
役者の演技は、私は上手い下手は分からないけど、良かったんじゃないかと思う。玉森ファンの大絶賛を聞いていると、いや、染谷将太には及ばないしそこまで!?と思うけど、いい感じにイケメンクズ男だった。ライブビューイングでトークしてた人とは確かに別人みたいだったから、自分の雰囲気は消せるんだろうと思う。吉岡里帆の役は、原作でもちょっとズルいんだけど、この映画では揺れる心理描写がなくて、崇史がクズ男通り越して犯罪者まがいな男になってしまっているのがちょっと気の毒。監督がいろんな解釈をしてほしいと言っていたので、わざとなのかな?吉岡里帆と麻由子のキャラは合っていると思うし、文句なしに可愛かったけども。でも、話を聞いていると、いろんな監督のこだわりが逆に分かりにくい映画にしているような気がした。もうちょっと面白くできたんじゃないかと思うと、なんか惜しい。原作からカットされている部分や変えてある部分で、私個人としては残して欲しかった場面(崇史が自分の過去の罪に苦悩する様子とか、ラストとか)もあり、そこも残念。
3.5と4で迷ったけど、まあ、ギリギリ4で。本心は3.7〜8。
山手線と京浜東北線
品川〜田端の間、山手線と京浜東北線の並走する区間には不思議なロマンがある。
1分1秒を争うギリギリの朝の時間、秋葉原のホームで山手線と京浜東北線どちらに乗るのが良いのか短い時間で悩みに悩み、えいやっと京浜東北線に乗ったら途中で山手線に追い越されて愕然としたり。
線路の上、二本の車両の窓越しに素敵な人と見つめ合えるなんて、なんてロマンチックなの。
そこから奇跡みたいな恋が始まるかと思ったらそうではなかったけど。
この映画で一番好きなのが、オープニングの山手線と京浜東北線が枝別れるシーン。
細かく切り貼りされ交差する世界を整理して紐解きながら観るのが面白かった。
しかしテンポが悪いのかテンションが低いのか描き方が鈍いのか、なかなか乗り切れず盛り上がれずただストーリーが進んでいってしまったのが残念なところ。
題材からしてSFやファンタジーの要素が強いのかと思いきや、脳科学が肝になっている。
崇史に施された作用の真相はすぐわかるけど、それに伴う周辺の反応の実が知りたくて謎解きを今か今かと待ち構えていた。
示されるものにある程度納得したけど、その先の麻由子と崇史の選択が酷い。
また同じことの繰り返しになると思うし、ブツ切りで唐突に繋げてしまうので結局本当に実行したのかどうかふんわりしているのも何だかな。
キャラの魅力も少ないのでなかなか思い入れができない。
智彦のあの感じは良いとして、崇史と麻由子の毒にも薬にもならない人物像がもう少しクセありだったら面白いのに。
友情も恋愛も描き方が浅く、安易に感じた。
一つ一つのエピソードはロマンがあって良いんだけど。
急にストーカーにキャラ変してしまう崇史は好き。どうしたどうした。
研究内容に興味を惹かれたので飽きずに観られる。
それが本当に完璧に実現できたとしたら、世界がガラッと変わってドキドキする共に少しの恐怖を感じてしまうな。
映画としては無味無臭の作品だったが。
原作読了済み、の筈なんだけど、小説ではどんな感じだったっけと思い出そうとしても何も出てこないし、映画を観ていても既視感が全く無いので、もしかしたら読んでないのに読んだと記憶を改竄してしまっているのかもしれない。きっとそうだ。そうに違いない。よし本屋に行こう。
ジワジワくる
確かに2回観たくなる。
正直、1回目を観終わった後は2回目はいいかなと思った。原作も読んでいたので、なんとなくの話の内容も解っていたしそれほど複雑にも思えなかった。
けれど、後からジワジワと感じるものがあり、敦賀崇史、三輪智彦、津野麻由子それぞれの視点から見直して観たくなる。
敦賀崇史は智彦の事を本当に親友と思っていたのか?麻由子に言ったように同情があったのか、自分の方が優れていると思わせてくれる存在だったのか。
崇史の本心に気付いてしまった智彦は、親友も恋人も失う恐怖から逃げようと記憶を改編した。それは崇史に罪悪感を持たせる手段の一つだったのか。それとも、もう一度自分の事を大切な存在だと思ってもらいたかったからなのか。
麻由子は崇史の事が好きだった。けれど、誰にも言えなかった。崇史はそれに気付いて行動に出た。記憶を改編しても麻友子への想いは変わっていなかった。記憶を改編してやり直したい。最初から崇史と。それが麻友子の本心なのか。
人の感情は複雑だ。それを簡単に見せることは出来ない。だから悩み混乱する。そして、答えが出ないから何度も考える。原作を読み返したくなったり、映画をもう一度観てみたくなる。最初とは違った感情で。
崇史の大号泣シーンで、自分でもよく分からないが込み上げてくるものがあった。
自分は優れていると思っていたであろう崇史の愚かさ脆さ弱さずるさが露呈して、築き上げた自分が壊れていくような気持ちだったのか。そこでまた記憶を改編してしまう弱さ。
人間の汚さやずるさ。それは誰もが持っているものなのだろう。そして、認めたくないものなのだろう。
観たあとに考えてしまうからまた観たくなる。明確な答えは決して出ないだろうけど。
あまり面白くなかった
驚ガクッ⤵️の108分
原作は面白いんでしょう。
科学的部分への説明がはしょられすぎてて、
ただ単にご都合理論の超科学で話を作ったように感じてしまう。
おそらく、小説ではもっと深い科学的な考察がなされていて、
ある程度の説得力を読者に与えているんだと思いますが、
映画程度の説明では「ぼくのかんがえてすごいましん」
程度の、話の都合に合わせただけの理論になってしまっていて、
すごくチープに感じてしまった。
話の内容自体も、
そんなに複雑に感じないと言うか、
主人公が違和感を抱いている時点で
この映像が「違和感のある映像だ」とわかってしまい、
その上で整合性が取れるように解釈すれば全然複雑な話ではなく、
ただ単に時系列シャッフルしているに過ぎない。
正直、ただわかりにくくしているだけで、
話として優れているとは思えない。
ヒロイン役の人が、
終盤になって主人公の話にあわせてきたのが、
作中の記憶の改変が起こっているということを匂わせてはいるものの、
描写が少なくてそこが2重に解釈できるようになっているのさえあやふや。
と言うか、考察できないから楽しみも無い。
設定だけ凝っていて中身が無い、
新人漫画家みたいな映画になってしまっている。
でも、多分これは誰も悪くなくて、
原作はすごく名作なんだろうし、
監督や脚本も人もがんばったんだと思う。
悪いのは、映像不可能と言われるような作品を、
無理に映像化しようと企画した人間だと思う。
東野圭吾原作好きだけど
二度目は無いかな。
二度観をオススメしてる方が多いけど‥申し訳ありませんが、とてもそんな気は起こりませんです。
染谷さん以外はあまりお上手じゃないと思うし、染谷さんもあまり良い所が無かった。
これは原作への突っ込みですが、山手線と京浜東北線が平行して走っている区間があることを知らないと理解出来ない物語‥でも通学や通勤の時間帯だと、あんな空いてないのでは?多分ドアのガラスに顔が押し付けられていて、変な顔になってるのでは?とても恋が芽生える感じじゃないよ、きっと。
題名と紹介文の意図的ミスリードで、先が読めない展開だった。後半主人...
題名と紹介文の意図的ミスリードで、先が読めない展開だった。後半主人公の号泣シーンは、玉ちゃんファンが多いだろうにも関わらず鼻をすする音は無かった。
観終わって振り返えればそういう事ねと理解は出来るけど、そもそも冒頭シーンが有り得なく無い?
怖い
人の記憶が簡単に書き換えられる事になったら、怖いですね。自分の都合の良い事ばかりになりそうだけど、それでは世間との辻褄が合わなくなるだろうし・・。どれが本当の自分の記憶かもわからなくなってしまうだろうし。
東野作品では映像化難しい部類
そこまで驚愕の108分ではなかった。
1つの世界では自分の彼女なのにもう1つの世界では彼女が友達の彼女になってるミステリー。
.
予告で108分間頭フル回転で挑めって煽ってくるからめっちゃ推理して見たら、この話の結末より自分の考えてたやつのが面白くね?ってなってしまった。
.
自分的には二人の関係に嫉妬した智彦が崇史になりたくて自分は崇史って思い込んでるのがもつ1つの世界なのかと思ってた。
.
だからまさかの玉森一人二役か、そりゃあんなに撮影中病んでたのも分かるわと思ったら違いましたね(笑).
.
そもそも智彦、嫉妬でおかしくなりそうだなら記憶消したいとか都合よすぎやろ。そんで崇史も崇史で智彦の知らんとこで勝手に手出すな。
.
結論その2人をさんざん翻弄したどっちにもいい顔したい麻由子に1番イライラした!もっと最初のうちからはっきりさせとけば良かったんじゃないの?.
.
パラレル感が薄い
最高難易度のキャスト
東野圭吾原作の中での最高難易度のキャストという原作者の言葉を聞きジャニーズで良かったのか?と思いながら見た。素直に凄い❗と感じた。リバースでいい演技をする子だなと思っていたけどそれ以上だった。染谷君の演技は言うまでもない。それに負けてないいやそれ以上に玉森君の演技に惹き付けられた。内容は1度では理解出来ない部分もあったからもう一度続けて観ようと思う。もっと玉森君の演技が観たくなった
2度3度といろいろな解釈ができる、スルメ映画
東野圭吾原作の映画化はすでに25作品もあり、2003年以降17年間で23本。実に年1~2本ペースで量産されている。本年はキムタクの「マスカレード・ホテル」に続いて、2作目になる。
2つの平行存在する世界(パラレルワールド)を行き交う男女3人の三角関係を解き明かしていくミステリーだ。
Kis-My-Ft2の玉森裕太が主人公の敦賀崇史を演じる。崇史には幼なじみで親友の三輪智彦(染谷将太)がいる。同じ科学者の道を選び、脳研究を行うバイテック社に共に就職した。
ある日、智彦(染谷将太)が紹介したいと連れてきた津野麻由子(吉岡里帆)は、崇史が学生時代、通学中の電車で密かに想いを寄せていた女性だった。
ところが、ある朝、崇史が目を覚ますと、麻由子は朝食を作っており、恋人として同棲していた。
夢の中で断片的に表れる異なる記憶と、実際の現実が交錯して、やがて混乱していく崇史。
1度目ですべてが分かる人は少ないのではないだろうか。実際、時系列に進まないので、1回目は脳内整理をしながら、"なるほどね"と納得はするものの、気になる謎のシーンがいくつも残ってしまう。
2度、3度と繰り返し観ることで、解釈や理解を変えることができる。噛めば噛むほど味が出てくるスルメのような作品。
タイトルに"パラレルワールド"と付いているが、普通のパラレルワールド作品はファンタジーが多く、夢のある妄想ストーリーだ。しかし本作は主人公から見て世界がパラレルなわけで、脳科学SFテイストで、言葉巧みに"略奪愛"を描いている。
下世話な見方をすれば、浮気を認めるか認めないか、罪悪感があるかないかのような、良くある独身者恋愛の話だったりもする。
当然、1度しか観なければ、主人公・崇史の目線で観ることになるが、実は麻由子目線で観ると、ひじょうに切ない物語に一変する。
冒頭での崇史セリフ、"どうしてキスするときはいつも悲しい顔をするの?"は、麻由子の心を切り裂くような残酷な言葉だ。
立場が変われば、麻由子は"ウソつき浮気女"だろうし、智彦は親友である崇史に、とても重要な秘密を託していたりもする。その真意は友情なのか、復讐なのか。
いろいろな解釈ができ、何が真実なのかはわからない。まさにスルメ映画なのだ。
(2019/5/31/ユナイテッドシネマ豊洲/シネスコ)
ショートカット
全301件中、241~260件目を表示