愛と銃弾のレビュー・感想・評価
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なんでもありの”ごった煮”感が満載。イタリア版アカデミー賞受賞作
冒頭にナポリの全体像を映し出し、そのままの流れで地上の教会を見下ろすという重厚なカメラワークにビックリ。クレーンなのかドローンなのか分からないが、出だしの一発で「おっ、なんかやってくれそうだな」と期待値が高まる。
このまま骨太な展開が続くかと思えば、今度は棺の中の死体が歌い出し、他の登場人物たちも感きわまるとすぐに歌い出す。それでいてドラマはコメディやメロドラマの系統を組み、だがノワール風の暗黒街映像になると途端にスイッチが入って、セリフの中で『ゴモラ』などの映画やドラマを引き合いに出すほどの黒光りなタッチに。
つまり、なんでもありの全て詰まった福袋的な怪作なのだ。正直、日本人にとってクセの強い映画とも言えるが、これにノレるかどうかはもう観客次第。インド映画を堪能するような気分で臨むのがちょうどいいのかも。これほど現地でイタリア人に囲まれながら見てみたいと思わせる映画も他にないだろう。
珍味
マフィアの本家のイタリア映画だから血生臭い抗争劇かと思ったらいきなり棺桶の死人が唄い出したので「なんじゃこりゃ?」。確かに舞台はナポリなので陽気さは文化なのでしょう、一応マフィアものなので殺るか殺られるかのシリアスさもあるのだがキャラ設定がぶっ飛んでいるし唐突にミュージカルになるのでこの監督兄弟、何をしたいのかと戸惑いながら鑑賞。
監督の代弁者なのでしょう極妻マリアは部類の映画好き、名作の引用やパロディなど出るわ出るわ・・。親分は小柄でちょび髭、貧相なヒットラーのような面相だし敵役も怖さが薄味。光っているのはマリアと看護婦のファティマのやり手ぶり、やはりカカア天下のお国柄なのでしょう、いわば男たちは添え物で、前半はマリア、後半はファティマが仕切ると言う女傑映画にも思えました。
刺客が迫っているのに彼氏に手錠をかけてどうしたいのか理解に苦しむ設定など呆れ気味で観ていたらあの結末、まんまとしてやられました。初めて牛肉のチョコレート煮を食べた時のような感想、騙されたと思って食べてみるのも正解でした。
What a Feeling!!
ミュージカル風ギャング映画。色んな要素を盛り込んだ異色作でしたが、基本は久しぶりに出会った元恋人が組織のボスの指令から逃亡を図るという内容。その指令というのも、自分が妻マリアと隠居生活をしたいがために死んだことにしようとしたため。生きていることを目撃した看護師ファティマを「消せ」と命じられた部下のチーロは実は元恋人だったという設定だ。
死体がいきなり歌いだすという驚きのオープニングだったけど、その後は普通のミュージカルアクションといった感じで、敵対するグループも登場しなくなる。とにかく無駄な殺し合いの連続でげんなりしてくる。
その他面白いのは曲がバラエティに富んでいることだろうか。最初の死体は演歌風だし、ヒップホップ系、ラテン系、ロック系と様々だった。また、ボスの甥にあたる男がニューヨークでチーロとファティマを匿ってる男の娘を人質にとるという斬新なエピソードは面白かったかな。また、最後にはどんでん返し(かなりチープ)も待っているし、集中力が切れることなく鑑賞できたのも上手い編集なのだろう。イタリアの賞を独占ってほどじゃない気がする・・・
Amore
登場人物のキャラクター、突然歌い出す構成、フィルムから伝わる空気感など、作品の全てが濃すぎました。情熱的というか、血が濃いというか、日本人とはやっぱり違いますね。ある意味羨ましい。ちょっと長すぎだけど、ラストは良かったです。
なんじゃこりゃー
歌う、歌う。
ラテンな音楽でストーリーが続く。
長いストーリーで途中離脱しそうになったけど最後に納得✨
悪人だらけなんだけどね💦
全員を敵にまわしても彼女を守る☺
カッコイイ💕
殺しの場面が多いのが難点😅
チートに夢中になりました👍
愛で全てを片付ける、それがイタリア、、なのか?
イタリアのアカデミー賞(にあたる賞)で15部門ノミネート、作品賞含め5部門受賞と箔をつけた作品.
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134分長く感じたなー。
アクション★★☆☆☆、、そんなに凄くはないか
ノワール★★★☆☆、、けっこういいとこもある
ロマンス★★☆☆☆、、愛が強引
ケイパー★☆☆☆☆、、強引
ミュージカル★★★☆☆、、話が止まってしまうとこもあったかなー
爽やかさ★★★★★、、罪の意識無し!!
"愛こそ正義"★★★★★★★★★★、、イタリア!!
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イタリアの、
アクション・ロマンス・ノワール・ミュージカル映画!!
3週間くらい待ちましたよ、東京しかやってないんだもん最初。
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これは、日本の忠臣蔵的な、イタリアの血に流れる文化みたいな話か??.
日本人の耐えて耐えて偲んで偲んで、、、、、晴らす!!みたいな、、文化。
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それのイタリア版で、要は"愛する人"さえいれば、何でも関係ねーよ!!全部オッケー👌!!!みたいな、、、、文化。
(個人の勝手なイメージです)
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とにかく主役が1番悪人だろってくらい殺りまくる。マフィアを裏切って、
"世界を敵に回しても、愛する人がいるから"
みたいな、"愛"を言い訳に、元仲間達をぶっ殺すw.
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女も最初人殺しの手で触らないでーとかわめいたくせにゴリゴリでダイヤまで盗んで子供まで作るやんけww敵の方が可哀想まであるよw.
いや、いい意味でね!!.
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バーニングで善悪の境界、世界の虚構にハマっていた脳としては、、めっちゃ"救われた".
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愛する人がいる。善悪を超越した概念、"愛".
それが全てじゃないかって.
愛する人がいるから悪とか罪とかねーし!幸せしかねーし!ここもうナポリじゃねーし!
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最初イマイチかなーって友達と話してたけど、
この愛はやっぱイタリアで強いのかもねーってなんか腑に落ちた😊
ねらってやってんのか? ダサい!
なんでしょ、スタイリッシュをはきちがえたようなB級作品やったな。
かっこよくしたいのか、面白くしたいのか、中途半端。
踊りなしのあのミュージカルっぽいのもいらんかったかな。あれを新しく楽しく感じる人には高評価になったんやろね。
歌劇・クライムロマンス・ちょいコメディ::: お気軽にどうぞ
ポスター見て、ヒリヒリ乾いた、ノワールというかヌーベルバーグ的な?気分で行きましたか、結構違いました
いきなり歌いだします w
濃ゆーい顔のごっついイタリア男や濃ゆーい顔のイタリア女たちが、銃口をお互いに突きつけあったりしながら、いきなり歌い出しますw
人がたくさん死ぬ合間に歌いますw
これについていけない人には向かない映画です
魚卸の帝王はギャングのドン的な人なんだけど、怖いのか情けないのかよくわからない、中間的な感じ
このドンの奥さんが前半多くでてきますが、中々濃ゆくて面白い。「立場が上の者に媚びて下の者に威張る奴は嫌い、平等に接するのよ」みたいな歌を歌ったり、この映画の騒動の大元となる計略を思いつき、部下たちにビジネスを譲る太っ腹な提案をしたりします
でも、はじめ彼女中心に物語を見てますが、実は物語の本来の主人公となる人たちはこの人たちではなく、途中から前に出てきます
ここてすこし戸惑いました。もう少しこの人たちを早めにもっと印象的なシーンを入れてくれれば主人公として認識して視点が明確になり、話の筋に入りやすかったのですが。とにかくいろんな人がメインで歌う曲が順番に出てくるから、わかりづらい (最初のほうの観光客のグループなんてその後の話にはおそらく出てこないし)
よく知りませんが、歌劇(オペラ)ってこういう感じなんでしょうか。きっとイタリア人はこういう、いろんな人が順番に歌っていろんな話が盛りだくさんなのが好きなんでしょうね
これを見るイタリア人にとって数々の歌のシーンは真剣なシーンなのか、それともちょっとパロディ的な笑えるシーンなのか、いまいち測りかねるw
でもちょっとしたおかしさはあるけど、完全なお笑いコメディというわけでもない。一言でいうと殺し合いです
まあとにかく、あまり真剣にならずにクスクス笑いながら観る感じです。いろいろ拡散しますが、後半に向けてプロットは少しまとまってくるのが救いです
映像の色合いはポスターの赤味とコントラストの強い感じではなく、特に前半は屋外でも少し白っぽいというか青味っぽい感じが多かったような気がします
☆☆☆★ イタリアで賞を独占したクライム&ミュージカル…との触れ込...
☆☆☆★
イタリアで賞を独占したクライム&ミュージカル…との触れ込みに、仕事帰りに1時間半を掛けて勇んでの鑑賞。
冒頭から、歌とB級クライムアクションっぽい場面に若干テンションが上がる。
が、しかし…。
歌の場面はもとより。アクション場面を含めたそれらの場面では、カメラポジションの悪さと共に、ダラダラと繰り返されるスローモーションの多さ等。観ていて少しずつ苛々が増して来る。
大体、ミュージカル…との触れ込みだったのだが。むさい男が朗々と歌い上げるナンバーがほとんどで。冒頭とラスト&中盤の屋上場面には女の歌も有るには有るが、思わず楽しくなって来る様なダンスは一切無く。《ミュージカル》と言うには、ちょっと看板に偽り有りか。
対してクライム部分はと言うと、中盤でのダラダラ感が観ていて怠かった。
屋上での銃撃場面辺りからやっと盛り返して来るものの。騙し騙されや、2度・3度に渡るどんでん返しには、この手の作品を観慣れた人なら予想の範疇に収まってしまい。逆に物足りなさを感じるのでは?
「やっと半分くらいかな〜!」と思い時計を見るとビンゴ!
「まだ半分有るのかよ〜!」と思いうんざりしていたら。この後から段々と面白くなって来た。
ドラム男の場面と、ラストの海岸での歌の場面は下らなくていい(^^)
終始この下らなさで突き進んでくれたならば…と。
2019年2月6日 恵比寿ガーデンシネマ2
映画好き抱腹絶倒ドンパチユルユルミュージカル
ミュージカル嫌いなのに笑いまくった。
イタリア南部ベスビオ火山を望む港湾都市ナポリが舞台。
魚介王ってナニとおもたらカモッラかよ
映画「ゴモラ」をみてないので初めて知った、スカンピア地区「ヴェーレ(帆)」
ポスターはノワールにみせかけアクションも入れてゆるい笑いとダンスと熱いロマンスとミュージカルにゾンビも混じるのかと思ったらどんでん返しもって何でもぶち込みまくってるのに美味しい。ムチムチしたおばさんたち。
007、パニックルーム、ロミオアンドジュリエット、フラッシュダンスの全歌詞とっかえが上手い。てかあれは髪形繋がりってだけでしょ。ジョンウーばりに鳩が飛びカモメが舞う。
マラヴィータって裏社会って意味なのね
ジェンナーロもロザリオもファティマも歌が上手いのに、肝心のチーロがへたくそなのが惜しまれる。
ナポリ以外にニューヨーク、ハワイまで。
風がお前の髪を撫でる
ロザリオとチーロの最後の決闘のこの節、パンチ強すぎた…。
それギャグで言ってるってことで良いんだよね!?
前半〜中盤まではめちゃくちゃ面白かった。
奥様のキャラすごいし財布に50ユーロしかないぜごめんなの下りとか二番目の男の歌とか病院で点滴バッグ下げてるおっさんが踊り出すのとかすごい良かった。
ただ途中からファティマがウザすぎてやばかったよ〜ああいう主人公の足引っ張る系の女子どもめちゃくちゃ嫌い。
状況見ろよバカタレ〜!
あと色恋より義理とか友情のが好きなので女に絆されたチーロよりロザリオのがかっこよかった。
そして娘を人質に取られてしょうがなくチーロを裏切った叔父さんをボロカスに責めるチーロもチーロだなって感じだった。
主人公サイドがあんま好きじゃなかったので後半が盛り上がらなかった。
靴屋さんが一番かわいそう。
こんな映画観たことない!アクション、愛、友情など全てを詰め込んだサ...
こんな映画観たことない!アクション、愛、友情など全てを詰め込んだサービス精神満載の中で繰り広げられるミュージカル仕立てのエンタメ映画。しかも沢山笑えるうえにストーリーもしっかりしていて面白い。イタリア映画の素晴らしさを再認識。
ミュージカル?
みなさんすごく評価が高いのですが、正直な所、そこまでハマれませんでした。
この内容でミュージカルって言うのが不思議な感じで面白いかもしれないけど、ストーリーはだいぶ粗があるような気が。
途中までずっと自分はダメでした。
最後の方が痛快で面白かったけど、ちょっとうまくいきすぎだよね~、と思っちゃいました。
フラッシュダンスのイタリア語バージョン?が聞けたのは楽しかった。
痛快傑作、面白かった!
南イタリアのナポリが舞台。美しい街並みとナポリ湾の風景も楽しめる。
アクション、ノアール、ロマンスそして、ミュージカルと、てんこ盛り。
ゴッドファーザーと007とインド映画のようなイタリアミュージックに合わせた巻き舌の歌のミュージカル調が合わさって、ドンパチ痛快で、また、頭が良くて賢くて、展開早く、どんでん返しの繰り返しで、最後まで目を離せない。
パッドマンも良かったけど、これも良いです。
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