「欲を言えば…」コーヒーが冷めないうちに ke_yoさんの映画レビュー(感想・評価)
欲を言えば…
散々なレビューが多いけど、最近みんな辛口だね。
映画を知った風な辛口レビューは嫌いです。
素直に感じる気持ちのない人には、映画は感動をくれません。
それはさておき、多くの人は後悔というものを体感している。
あのときなせ、あんな風に言ってしまったんだろう?どうして伝えなかったんだろう?時が戻せたなら…そういう経験をしたことがある人は多い。
相手が亡くなったり、認知症になっていたら、未来でどうあがこうが、もう「何も変えられない」けれど…と、これもまた多くの人が思っているけど、この思い。
「もう何も変えられない」←本当にそうか?
自分の気持ちの整理だけは、まだこれからがあるのでは?
が、この映画の軸。
でもこれ見よがしにポジティブ、さぁ前を向け!元気を出せ!ではなく、作品としては地味だ。そこが良い。
私は泣いた。素直に胸に沁みた。
ただ、欲を言えば未来に2人のDNAを感じづらいので、小役のキャスティングは演技力だけじゃなくて見た目だけでも似せて欲しかったことと、両親が老けないと言うのは、エンドロールだけだとしてもナシだろと。
叔父さんの世界に変化がないのも気の毒。
それと、運悪かったね。
時空を超える演出、水に落ちるのとても素敵だったけど、タイミング悪くシェイプオブウォーターと映像イメージが似てしまった。
よくあるパラレルワールド感と違う有意義な演出だっただけに、残念でした。いや、と言うか気の毒でした。
もしかすると、人ってみんな過去に戻れるのもかも。
過去に戻って今をやり直す。
わけわからないことを言ってますが、なんとなくで。
そして、やり直すのに遅すぎるというのはないのでは。
あ、『きらきら眼鏡』の感想が少し混じったかもしれません。