映画刀剣乱舞のレビュー・感想・評価
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正しい歴史とは何なのか
これはすごい。人の歴史に対する見事な洞察だ。正しい歴史を守ろうとする刀剣男士たちを歴史の改編をもくろむ時間遡行軍が過去に飛んで争うわけだが、そもそも正しい歴史とは何か、と観客に突きつけるストーリーだった。
一般に知られている歴史は勝者によって語られた歴史だ。しかし、それが事実であったかどうかなど、後の世の人間には知るよしもない。そして勝者は敗者がいなくては成り立たない。敗者の歴史は誰にも顧みられることはない。だから、人間には、その時何があったのかわからない。
それを知るのは、敗者の傍らにいたモノ、刀剣だけだ。勝者の都合の良いように「改ざん」された歴史ではなく、ありのままの事実を知るのはモノだけだ。そして、そんなモノが生命を宿し、勝者が紡いだ人の歴史を守るために戦っている。
我々が知る歴史の陰には、敗者たちの知られざる歴史が山のように積み重なっている。だれにも顧みられないその歴史を刀剣だけが胸に秘めている。歴史の重みが心に染み渡るすごい映画だ。
本当にこれでいいのか
演者そのものに問題がある訳ではないが、原作ゲーム内容と史実の歴史を守るところと無視するところがごちゃごちゃになりすぎている。
回復薬を飲んだ時の桜だったり、ゲーム作中のセリフを交えてる部分は好感持てるが、正直なぜそこを再現出来るのに夜戦の敵の大太刀がクソ強い(ゲームではかなり弱い)のに味方側の薬研がナーフされてる(夜戦でかなり強い五本指に入る短刀)のが謎だったり、歴史に干渉し過ぎない事設定がバチバチに絡んでしまってる。ゲーム内での不動行光は信長に対する感情で本能寺の変の画策を阻止しようとするくらい信長愛が深く葛藤するシーンがあるのにも関わらず、映画では信長死亡の史実をそのような感情出さずに守ろうとしていたのも引っ掛かりがある。
本来伝わっている本能寺の変で信長自害も本当の歴史ではなく安土城で自害したとされているのも、かなりチャレンジャーな歴史を取り上げてきたと思いきや『三日月宗近と鶯丸以外は全員本能寺の変で自害する歴史しか知らないし自分たちのトップはジジイなんで近いうちに生まれ変わって本丸の防御力落ちちゃって敵に攻め込まれやすいけどとりあえず秘密にするね』なのもなかなか酷い。
刀剣乱舞は色んな展開がされてて、tvアニメや劇場版アニメなどもかなり不評だがここまでとんでもない作品になるとは思わなかった。逆に面白いが腹が立つ。
正しい歴史とは受け取る側のリテラシーの問題♥
日本版スチームパンクは許せるが、相変わらずアクションがチープ過ぎる。CGを使わぬ長回しな殺陣を演出してもらいたい。
しかし、歴史を変えるなら『信長を誰が殺したか』なんて余り意味がない。
昔から戦争を事変としてとらえる傾向が日本にはあるが、日本人の解釈する『事変』はほとんどの場合、それは戦争のはじまり、つまり、侵略の始まりなのだ。『誰かを誰が殺した』は歴史ではないのだ。
トルストイの『戦争と平和』での欧州的な歴史感を僕は尊重したい。所詮、小さな島の中のどうでも良い戦なのだ。
日本の歴史感は未だに『いい国つくろう鎌倉幕府』なのだ。そして、大政奉還に坂本龍馬が大きく関与したと思っている。
つまり、歴史とは受け取る側のリテラシーの問題だと思う。
源義経がチンギス・ハーンであって、それが歴史であるなら、それはそれで仕方ない。しかし、それで歴史がどう変わると言うのだ。
刀剣ってこういう作品か
ゲームの実写版⁉️
歴史とは何か
歴史とは勝者の立場で後世に伝えられてきたものだとはわかっているが、織田信長を豊臣秀吉が殺し、安土城に火をつけたのも豊臣秀吉と言うのもありえるなと思った。期待せず観に行ったが、思いのほか良かった。刀を擬人化すると言う発想も悪くない。
期待、膨らませ過ぎました
不可解な点
今作のアプローチは面白い。刀が擬人化するの。
ただ不可解な点が多い。
・なぜ敵は歴史を変えるのか。現在ではダメなのか。
・敵は何がしたいのか
・主人の代替わりのは何なのか。
この辺をもっと理詰めをすると良いと思う。この手の映画の良いところは、好きなキャラを見つけて帰れる点。俺は緑のやつが好きやったな〜。その点で言えば、もっとキャラの差異化(アクションでの違い)など見せてくれたら、初見の我々も楽しめたと思う。
ゲームの実写化より特撮が近いかね
原作を知らなくても楽しめる
よかった
審神者歴3年のライトユーザーです。私は2.5次元は初めてでしたが全く抵抗なく楽しめました。
殺陣がどうのこうのとかは正直分かりません。素人目に見てとてもかっこよかったと思います。
序盤から不動くんの言動に信長公への気持ちを想像してうるっときてしまいました。
不動くんは三日月と違って本当の歴史は知らなかったんですかね、、だから編成から外されたのだとしたら納得。
守るべき正しい歴史は人の語る歴史。
今まで考えたこともなかったのでとても面白かったです。2時間あっという間でした。
後個人的に長谷部と日本号のやり取りが可愛くてほっこりしました。長谷部は怒ってるんですけどねw
ドラマでやれば?
役者さんのファンのみが楽しめる映画
刀剣乱舞のゲームが好きで、今年で審神者4周年になりました。
そんな私ですが、舞台はあまり興味がなくスカパーで放送されているものをひとつだけ見たことがある程度です。
それは不動を主人公にキャラクターの葛藤など面白いもので映画は更に面白いんだろうな~と期待して行ったら、まさに期待外れでした。
役者さんにあまり興味のない私は無駄に多いドアップに不快になりましたし、そこそんなに長く尺とる?という感じでした。
ですが、役者さんの演技自体は悪くなく、キャラクターになりきっていて素敵でした。ドアップ映しとけば喜ぶんだろとでも言うようなカメラワークが最悪です。
話の案自体は面白いんでしょうけど、話の構成が下手で途中で飽きていました。
初めて映画で寝そうになり、ショックです。こんなにつまらない映画って存在するんですね...
ですが豊臣秀吉のキャラが良くて最後まで観れました。彼がいなければ更に面白くない映画になっていたと思うので、彼には感謝です。
刀剣乱舞のゲームやアニメファンには物足りない出来となっていますので、全然おすすめできません。役者さんのファンだけが楽しめるという映画でした。
低予算でファンに好まれる作品
予備知識多少あり。
歴史物は某戦国のMのつくゲームは好きで、
Bのつくものは受け入れられませんでした。
映画の歴史背景はしっかりとしていて、
歴史好きの「たられば」シナリオも楽しめました。
鈴木拡樹さんの殺陣はファンの方にも満足して頂ける実力派ですね。
各々雰囲気を壊さず個性も出しつつゲームらしさも残しバランスが良いと思いました。
なんで高得点ばかりなんだ、高評価はサクラだとぼやく方がいますが、どんな映画にも合う合わないがありますから自身の人間性を貶めた言葉を使ってまでレビューされるほど期待値が高かったのでしょうか。
価値観によるだけではと思います。
ただ敵の目の作りが雑だなと感じましたが、予算を考えれば監督も冒険をしたなと思ったので予算面のサポートをされ、次回にいかしてほしい意味も込めて星4.5つです。
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