「あるかもしれない現実の世界」空母いぶき まおさんの映画レビュー(感想・評価)
あるかもしれない現実の世界
まず、原作を読んでいない中でこの映画を見たので、純粋に楽しめたと思う。
現実に起こるかもしれない戦争は、こんな風に現場での葛藤や矛盾と戦いながら、限られた人の判断で進んでいくものなんだと思う。
ある意味で言えば、この映画は現実よりもずっときれいでというより、きれいごとで終わっている。
東日本大震災でも体験したことだが、映画よりも現実に起こることの方が、もっと非情だし、バタバタだし、救いようがないことが起きる。
とりあえず、今の私たちは、この映画を観て、ある程度起きるであろうことを想像するしかない。
原作と比べてどうかとか、佐藤浩市さんの発言が不適切とか、そこに目を向けてこの映画を観るより、いつ起きてもおかしくない、いつかくる現実を想像し、その時のために自分は何を判断するのか考えた方が、この映画を観る意味があると思う。
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2020年7月29日
軍隊や自衛隊が毎日訓練・演習しているのはあらゆる状況に対するプロシージャーの組み立て。その場で考えるなんてありえない。烏合の衆じゃないからな。撃たれたら撃ち返す、そこになんの判断もない。それが軍隊。
考えるのは指揮官だけ。兵隊は言われたとおりに突撃するだけだ。それもしらないって、無知だな。