「憲法について考えさせられた」空母いぶき Koyamaさんの映画レビュー(感想・評価)
憲法について考えさせられた
攻撃にこんなに手続きふむものなのだなと、シン・ゴジラに続き考えさせられた。
殺傷をなるべくせずに攻撃するという制約はこの映画をかなり面白くしてくれたと思う。
ただ単純なドンパチではなく、そこに工夫があった
そういう意味ではメタルギアと同じものを感じさせる。
あと終戦のローレライもそうだな。
このおかげで原作を読んでみたがまだ完結してないんだな。
あと、仮想敵国は中国だったと。
まぁ現実的にはこのグローバリゼーション社会の中、隣国を悪く言う映画とか難しいかと。なので別に憤りとかはないです。
ちなみに日常の描写はあまりいらなかった、、、
政治的観点を抜けば普通に面白い映画だと思います!
シンゴジラは見てないけど、手続きが大変だったというならば、その世界観では怪獣が法制化されていなかったからでしょう。事実としては現実の国会でまじめに怪獣、宇宙人的な突拍子もない侵略者についての定義を検討しようとしたことがあるはず。記憶に間違いなければ言い出したのは石破だったかな。それに対して地球上の国家からの侵略については対応は法制化されているはずであり、それに沿って自衛隊内では未確認の敵に対する交戦規定が定められています。それをもって対応がスムースに行われるはずです。戦争になるぞ、なんて暢気な議論をするものではなく、順番通りの手続きを踏んで、一線を越えたなら相手の戦意を確定して排除に当たるルールだったと思います。偶発事件であれば先に政治の許可を取って、それから交戦規定に従うことになるでしょうが、映画の状況では偶発戦ではないから普通は即刻交戦規定に従うはずだと思います。また、侵略の意思を持った相手に対してなるべく殺さないようになどというルールは自衛隊にはないはずですし、守ってもらう国民としてはそんな制約で自衛官に負担をかけるのは本意ではないと思います。少なくとも安全なところで守ってもらっている自分は、自衛官にはぎりぎりまでリスクとってね、なんて恥ずかしくて言えません。したがって、映画の進行については工夫ではなく自衛隊に対する無知、あるいは歪曲であると思われます。さらに言うなら妙な価値観を押し付けるプロパガンダ映画かもしれません。日本人はまじめな人が多いから、こういう人命優先賛美なモラルハラスメントに引っ掛かり易いのよね。殺しにかかってきている相手にまで慈悲を与えるのは良い事なんでしょうか?