映画めんたいぴりりのレビュー・感想・評価
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刻石流水
昭和30年代福岡。食料品店「ふくのや」を営む海野俊之は、困った人をほっとけない、人一倍のお人よし。おかげで経営は苦しいものの、俊之は釜山の総菜の味であった、めんたいこ作りを試行錯誤していた。
辛子明太子を広めた「ふくや」の創業者である川原俊夫の伝記をもとにしたドラマ。TV版は見ていません。懐かしい人情コメディのテイストだけど、現代でも十分に楽しめました。主人公の快人物ぶりに感動。華丸の演技は、顔芸といってもいいと思うけど全く作風にぴったりで良いです。相方大吉の特別出演は笑いました。「与えた恩は水に流せ受けたは石に刻め」、刻石流水と言うのか、覚えておこう。
子役がお宝映像になるかもしれない
日本で初めて辛子明太子の製造・販売を手掛けた博多のふくや創業者・川原俊夫の物語
どこまで本当かは知らないけど、人のために私財を投げ出せる人間はたしかにいる
そして、わらしべ長者のように大きくなっていく人もあれは、そのまま潰れてしまう人もいる
その差は先を見越す目を持つかどうかだけれど
人がいいだけの神様みたいな人もいる
阪神大震災で人のために身を粉にして動いて過労死してしまった人がいたことを思い出した
人の生き方はそれぞれ
深いです
いや映画の話ではなく人生の話です
映画は福岡の人以外は見ても見なくてもいいような話
奥さんが華丸大吉のファンなので
めんたいぴりりの続編を観にいこうかなと思ったんですが、関西ではもう終わってしまいましたね
続編は子役が変わってしまってるんですよね
今回出演した息子役の山時聡真は今年、宮崎駿の”君たちはどう生きるか”で主役をやり、ドラマ、”最高の教師”では高校生役で出演しています
また、貧しい家庭の同級生役の栄子を演じた豊嶋花も、ドラマ”ばらかもん”で女子高生役をやってます
時の流れは早い
人生はあっという間だね
まぁ、よかたい!
最新作の予習。
「ザ・ファブル」「サンクチュアリ 聖域」と最近ノリに乗っている江口カン監督ですから、本作もずっと気になってはいたのですが、なかなか手を出せずにようやく鑑賞。想像を超える重厚感のあるドラマで、めちゃくちゃ面白かったです!
本レビューサイトでもお書きになっている方がいたのですが、本作は博多版「ALWAYS 三丁目の夕日」のような作品。笑いながらも、人物描写がしっかりしていて、自然と感動し、心が温まる。博多華丸演じる、天真爛漫でお人好しな大将を中心に繰り広げられる群青劇。どのキャラクターもとてもいい味を出していて、いくらでも見れちゃう。江口カン監督が描く、主人公像はいつもとっても愛おしくてたまらない。こんな人が一家や職場の主であれば、大変だろうけどめちゃくちゃ楽しいだろうな〜。
「ふくや」の創業者をモデルにしたことも忘れず、人情ドラマを交えながら、余すことなく創業者の葛藤や明太子への愛が描かれている。監督が福岡県民のおかげで、違和感のない博多弁であるため、県民としてはすごく嬉しい。こんな映画見たら、博多弁が強くなってしまうったい!明太子だけでなく、家族愛、福岡愛に溢れた傑作です。
いやぁ、面白かった。
こりゃ、新作は本作超えれんでしょ。福岡映画、最高傑作。サンクチュアリに続けて、是非ご覧ください。
ロリコンじゃなかと豊嶋花がよかたい
映画館では2019年1月28日109シネマズ富谷にて鑑賞
それ以来2度目の鑑賞
『ザ・ファブル』の江口カンが監督を務めた
2013年にテレビ西日本開局55年記念として放送された連ドラの劇場版
モデルとなったふくや一社提供
連ドラの方はまだ観ていない
明太子を日本で初めて製造販売したふくやの実話を元にしたコメディー色が強いお涙頂戴の人情物
舞台は博多なのでみんな博多弁
それでもちんぷんかんぷんじゃないのはそれだけ博多弁が全国に浸透しているせいか
他の地方には通じにくいであろう方言は省いた配慮もあったかもしれない
時代は昭和30年代
そのせいか全体的に貧乏くさい
天才子役豊嶋花が特に貧乏くさい
博多中洲の食料品店ふくやの店主海野俊之は大陸生まれの大陸育ちで戦後日本に引き上げ店を立ち上げた
元々釜山のお惣菜だったスケトウダラの魚卵の辛子漬けを独学で製造販売しようと日々研究に余念がない
経営は苦しく火の車だがお人好しで人助けをせずにいられない
台風の被害にあって家を流された人々を家に招いて朝飯を食べさせたり汚い爺さんに風呂を入れてあげるだけでなくお金も貸してあげる
万引きの子供には盗んだソーセージをそのまま与え試作品の明太子をおまけにつける超善人
明太子同様に熱を上げている山笠に50万円も寄付してしまう太っ腹
そんな俊之に妻や子供そして店の従業員は迷惑しているがそれでも慕われているようだ
初めはまずいといわれていた明太子だが他店にパクられてしまうほどいつのまにか好評に
連ドラの劇場版なのではしをおり展開が早い
華丸演じる俊之のテンションが高い
演じていると言うよりお笑い芸人博多華丸の芸風そのもの
とんねるずの番組の物真似企画と違ってついていけない
バーターで出演している大吉はスケトウダラを演じている
卵を産むので雌のせいか女装している
当初は完全に滑っていたが俊之を誘って自転車で浜辺に行くシーンはちょっと笑えた
富田靖子演じる妻千代子は西鉄ライオンズの大ファン
こちらも俊之同様テンションが高いがさすがベテラン女優だけあって芝居にえぐみがない
ふくのやの明太子をパクった石毛商店の店主を柄本兄弟の弟が演じた
裕福な家庭で育ったはずだが風貌があまりにも貧乏くさい
なかなかの熱演だが客が来ないのは顔のせいだろと思った
無精髭を剃って背広姿になったら見違えてしまうくらいだから男っぷりをグンとあげてしまうスーツはやっぱり凄い
なぜか高田延彦が稲尾和久
昭和の大投手を演じるには武骨な元プロレスラーが適役なのだろうか
あと山笠だけど締め込みはわかるがなんで女児も同じ格好で参加するのか
男だけならロリコンがわざわざ撮影に来ないだろうに理解に苦しむ
女児がいいなら女子大生もスナックのママも出したらいいじゃん
良い人ばかりは「とらや」に繋がる
寅さんの博多版を見るようだった。ロマンスがあるかないかの違いで、主人公も周りの人たちも良い人ばかりでほっこり温まる。
それにしても、朝食の友はこんな苦労があったのか? 何気なく食べているが気づかなかった。でも、やっぱり「ふくや」は格が違っていて、カステラだと「福砂屋」「文明堂」。ちょっとよそ行きかな。
博多・・
戦後の博多が舞台。昭和30年代か!?ふくやがモデル。当時の博多は明太子があって、山笠があって、西鉄ライオンズが強くて、稲尾が投げていた。地元の吉本芸人が映画には何人か出ていた。博多華丸の人徳か!?主人公は博多華丸。ほっこりする映画。
ドラマ未見、オールディーズ感溢れる
大吉は友情出演て
もの凄い数のエキストラクレジット
台風のせいで?
のぼせもん
大陸生まれ大陸育ち釜山
故郷の味めんたいこ
相方がすけとうだら(メス
山笠
何故逃げる?締め込みが恥ずかしい
言葉遣い気をつけい
祭りのシーンになったら段違いの空気
屋台シーン要る?
酒さえ飲まなきゃ
誰に言うたらいけんよ
戦争のシーン
ホンマに体投げ出した!女の子
腹減ったー
どんなに美味くても食べてもらわんとね
食べてもらいさえすれば
神様仏様稲尾様
奥さんが偉い
明太子で人を幸せにしたいのに
博多人形
リアルあしながおじさん
幸せの明太子帰ってきた
泣ける
なんで稲尾が高田延彦とは
連続テレビドラマが気になる
エンディング後ゴリけんのダメだし可哀想に笑
福岡愛の映画
2019年1月18日
「めんたいぴりり」鑑賞📽
福岡人としては見逃せない映画。福岡先行上映には行けなかったので、全国上映と同じ日に鑑賞。福岡の風景があふれ、ドラマの時と同じテイストで、ドラマを見ていた人は楽しめる映画。心配なのは福岡以外の人が見て響くかどうかです。ゴリけんのこともですが
戦後の昭和ってこうよね😉
終戦から7年後頃の福岡中洲を舞台に。
博多弁で終始進む映画はなかなか観られないのでスゴくほんわかしたムードに包まれている。
改めて思うが、この頃の日本は良い意味でみんないい加減😅
それで許されて、誰もギスギスしない。
今の時代とは大違いだと言うギャップを感じさせる。
貧しくても元気。
みんなで助け合い、励まし合い、日本人の心の豊かさ溢れる時代が羨ましくもある。
子役の英子ちゃん。
こんな子供たちが前後数年間は日本中にいたのだろう。
作品を通して心は和むし、笑いはたくさんあるし、見終わって自分が微笑んだまま見終えた作品だった事が評価そのものである。
古き良き昭和を感じる作品
一言。「そういう時代が、あったんだよなあ」。
◎よかった点◎
・「ふくやの成功物語」ではなく。
戦後の日本の混乱期・過渡期を、明太子を軸に描いているところがいい。
・主人公の「気は優しくて、お調子者だけど。やるときはやるばい」な意気込み。
華丸さんのオーバーアクションな演技が、最初はちょっと鼻についたけど。
だからこそ後半の悲しい過去の場面が、生きて来ました。
・成功する人は、心が広いんだね。
「真似されるっていうことは、味を認められたってこと」。なんて、なかなか言えないよ。
・妻役の富田靖子さん。こういう肝っ玉母ちゃんが似合うようになったんだなあ。
同世代として感慨深い。
△いまいちな点△
・前述にも出てきた、華丸さんの最初の表情が。もしかしたら「うーん」って思うかも。
・エンドロール最後に、博多大吉さんのやりとり。なんか現実に戻されていらないなあ。
オチをつけたかったか?。
実は私、明太子食べられません。だけど最後まで見れました。
あと名作「ALWAYS34丁目の夕日」が好きだった方は是非。同じテイストです。
明太子大好きです
九州出身で学生時代を博多で過ごした私は、東京に住むようになってスーパーで売られてる明太子風(!)のものには
「いやいや これは明太子じゃなくて、ただの辛いタラコです」と言ってます。
今も時々見ます からいタラコ。
博多のめんたいが、こんな風に工夫に工夫を重ねて作られ
昔自分が食べた味の再現に苦労してのものだったとは。
韓国のものだったというのも知らなかった、というか考えればわかりそうなものだけど考えてみなかったなあ。
そういえば
やけに韓国ノリと合うなあと思ってたのよね。
韓国海苔と明太子で1日で2キロ太れる自信があるくらい
白ご飯には最もあう食材だと思っています。
まずはドラマを全話見てからの視聴でしたが
富田靖子がどんどん博多弁が上手くなっててさすがテレビ西日本の製作だなあと感心しました。
もともと博多大丸大吉さんの漫才が大好きなので見る気になった訳ですが。
〜しちゃり!
〜せんめーもん。
こう言うのは九州弁の中でも博多圏の独特の言い回し。
古語の打ち消し推量の助動詞の活用にある「め」だよね
って当時から分析したりしてたなあと思い出します。
私の田舎の方では 同じ九州でも使わない言い方です。
〜っち
って言うのは 北九州方面に多く
西側の九州では使わない。
大学を博多で過ごしたせいで全九州人が集っており
九州弁数種類の使い分けが出来るという
誰も喜ばなさそうな特技があります。
方言の映画というのは
私のように寛容でいられない者もいるので
難しい と思っていて
関西の方も下手なニワカ関西弁無理だと思うし
東北弁だって そりゃあもう地方によって違うと
U字工事も言ってる。
関西弁と言えば
安達祐実の大奥の時の京言葉は上手かった!
まあ映画としてまとめてる感があって
ドラマの続き程度でしたが
博多人にとっての山笠は
そりゃもう特別ですからね。
今は大きな生産ラインの工場があるんだと思うのですが
高い!ほんとに高い!
これ見るとまあしょうがないとも思えるけど、昔はほんとにこういう広口瓶で売ってたんだろうか、きっともっと安かったよね。
明太子なので辛口ご容赦
人生は悲喜こもごも、笑いと涙、コメディに涙の隠し味が必要なのはわかりますが江口監督とは味覚が違い過ぎて合いません。出演者の大熱演がもったいない。
実話に基づく話なので善意の限界は理解できますが英子ちゃんが不憫で泣けます。
食べるにもことかき万引きまでさせ、戦時中に死んだ少女の回想シーンを何度もかぶせて感情移入を高める演出であの別れから希望に繋げようとするデリカシーのなさに腹が立ちます。
足長おじさん登場に振る前に担任の先生からもっと内情を探って貰うとか、山笠の顔役なら立ち退き猶予を役所にかけあうとか、せめて一度くらい英子のおじさんと腹を割った話をするとかあるでしょう、大人の、まして博多っ子ならではの男気は描けなかったのでしょうか、「遠い国に行く・・」というセリフがありましたがひょっとして英子は朝鮮系で地元では深堀りが禁忌なのでしょうか。
劇中で次男が「淋しい味」がするというセリフがありましたが郷土愛や明太子愛を強調すればするほど、演出を明るく笑いに振れば振るほど虚しい空騒ぎに思えて味を損ねます。人情喜劇を創るのであれば喜劇という様式から入るのではなく人情の機微を先に練りあげてから演出にあたるべきです、日本映画には先人の多くの手本があるのですから。
辛口ついでに愚痴を申せば・・、監督がコカコーラのCMクリエータからでしょうかコークのスカッと爽やかシーンは何のためだったのでしょうか。大吉さんは相棒ですし博多の顔なので狂言回しで出るのは分かりますが学芸会のような衣装で笑いを取るのは安直過ぎませんか。もっと真摯に喜劇と向き合って欲しいと願います。
「刻石流水」 を実践し、大きな足跡を残した情け厚い男の物語
最近脚光を浴びたスーパーボランティアのおじさんが口にする言葉を、今や日本中に広まった辛子明太子を作り出した人物が半世紀前に口にしていたとは。
テレビドラマから始まり、舞台も全国で披露された作品。
映画ではどうかな、とやや身構えながら劇場に足を運んだが、良いものはどのような形で観ても良いという当たり前の事を確認して劇場を後にした。
人によっては”あの内容ならテレビで良いのでは”という意見も出るだろうが、否定はしない。
だが、映画好きとしてはテレビで見るのと、映画館で観るのとでは観終わった後の感じ方と自身の中での作品の印象度合いが違うのだよ、という事は強く言いたい。
<2019年1月20日 劇場にて鑑賞>
あげた恩は水に流せ。受けた恩は石に刻め。
以前やっていたTVドラマにどっぷりハマった身としては、ぜひとも見ておきたかったこの映画。あの、大将と女将さんがそのまんまで帰ってきてくれてうれしかった。八重山はじめ従業員も、ゴリケンも。
まるで落語の人情噺だ。泣けて泣けて仕方がなかった。大将は相変わらずののぼせもん。でも、そんな大将を皆が慕っている。人一倍義理人情に厚く、人の笑顔を見るのが大好きな大将が、欲や見栄で動いているんじゃないことがわかっているからだ。八重山が「大将みたいになりたい」って台詞を言うと、ドラマ版の八重山の行動を思い出してまた泣けてくる。
朝ドラ「まんぷく」を見ながら、あれ?どこかで既視感があるんだよなあ、って思ってたのは、これだったんだよ。
うだうだ言う必要なし。これが戦後を支えた日本人なのだ。
で、2、あるんだよね?
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