劇場公開日 2018年8月31日

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判決、ふたつの希望のレビュー・感想・評価

全86件中、41~60件目を表示

3.5レバノン映画

2018年10月2日
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鑑賞方法:映画館

今回初めてレバノン映画を見ました。とても良かったです。映画を見るって何だろうかと考えた時、ただストーリーを追うだけじゃなくって、その国や社会の文化、宗教を学ぶことであったり、歴史を学ぶことだったり出来るから面白い。また、謝罪するときに菓子折り持っていくのは日本だけの慣習かと思ったらレバノンもそうなのねとか、町山さんも言ってたけど水掛け論も同じなんだなとかテーマと関係ないかも知れないけどそういうのも知れて良かった。

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くによし

4.0レントゲン、逆(笑)

2018年9月30日
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鑑賞方法:映画館

法廷劇は異常に苦手だが、眠気を誘うことなく、非常に良い映画。ただ、自分の勉強不足でレバノンとパレスチナの関係。さらには宗教の問題が分かっていなかったので、その辺が分かったら、もっと興味不覚観られたかも。医者目線で言わせてもらうと、病院シーンのレントゲン写真は裏返しだった(笑)

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hanataro2

3.0ご近所トラブルが社会問題へ。民族の多様性が持つ難しさ。

2018年9月27日
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悲しい

知的

難しい

【賛否両論チェック】 賛:民族の多様性が持つ歴史の悲惨さや難しさを正面から取り上げ、身近なテーマから訴えかける内容に、思わず考えさせられる。 否:中東の歴史に対する知識や関心がないと、関係性がよく分からず退屈してしまいそう。  超個人的には、 「つまらない意地張らないで、さっさと謝っちゃえばイイのに・・・」 って思ってしまいましたが、それはきっと私が日本人だからなんでしょうね。  些細なきっかけで起きたトニーとヤーセルのトラブル。お互いがお互いの民族の誇りに固執するあまり、次第に収まりがつかなくなり、やがて本人達の預かり知らぬところで、国中をも揺るがす大騒動へと発展していってしまう様子に、人間が帰属する「民族」というアイデンティティの難しい関係性を痛感させられます。  中東の歴史の知識が全くないと、やや観ていて退屈かも知れませんが、決して看過出来ない難しい問題を正面から扱った作品ですので、気になった方は是非。

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映画コーディネーター・門倉カド

4.0人間の善きところと悪しき処

2018年9月27日
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中東映画の好きなところは説教臭くなく、人としての営みにあふれて人情味があるところだなーって再認識した。 扱ってる背景は重いけどテーマはライト。 意固地になっていいこと無し。もっと相手を知ろうってこと。映画としてのケレン味や抑制のきいた芝居に心地よくはまれる。 エンタメとして傑作。

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けつお

3.5良作だが邦題が酷い

2018年9月27日
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シンプルな原題「侮辱」を、なにゆえこのようなダサピンク邦題に変えたのか。安易に希望という言葉を使って、決して単純ではないラストを「なんか良かったよね」で終わらせようという配給会社の姿勢には疑問が残る。このため星半分減らした。 物語に普遍性があるのは確かで、それゆえ政治的予備知識なしでも見に行きやすいというのは本作の優れた点だと思うが、やはり舞台となる中東の現状理解をすっとばして「私たちにも同じようなことあるよね」と言うことには抵抗がある。 映画文法はしっかりしているので、ある程度の事件のバックグラウンドは予備知識なしに理解できるが、パレスチナ難民側のバックグラウンドの扱いが浅いとも感じた。 本国レバノンでの鑑賞者はほとんどが右派だったそうで、左派からはボイコット運動もあった。主人公トニーに対する観客の反感を反転させる必要があったとしても、右派の不当な難民攻撃に口実を与えるような歴史解釈を入れ込んだ点にも疑問はある。作中で争いが法廷外に拡大していくように、映画の外側にも議論は拡大していく。 結果、仲直りには「お互いさま」の気持ちが大事みたいな生温い解釈で「いい映画だった」と言えるほど中東の傷は浅くない、ということが、メタで浮き彫りになっているのではないか。 つまり、この映画は人々の沈黙を搔きまわす、挑発的な映画なのだと思う。なので、このふわふわした邦題が余計に残念。

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na2me

2.5ALL FOR ONE

2018年9月25日
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過去の流産を経てどうにか繋いだ命は今を彷徨い、修繕を生業とする男達はかつての地獄を彷徨う。 赦免は健忘症へと変容する。 大地はひび割れ、正義の時代はまだ瞼を開かない。 だからこそ雨が降る。

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たろっぺ

3.5日本って平和

2018年9月24日
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鑑賞方法:映画館

愛国心が無いわけではないけど (日本に生まれて良かったと本当に思うし) 有り難い事に平和な時代に生きてるから そこまで強くは無いのでしょう... 謝りそびれたり 譲れない気持ちも分からなくはないですが 侮辱に対しては あそこまで固執する事に感情移入出来ませんでした。 戦争や迫害の経験が無い事を 幸せに思います。

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snowball

4.0レバノンの歴史と現状を理解してないと、登場人物の行動理由がサッパリ...

2018年9月21日
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レバノンの歴史と現状を理解してないと、登場人物の行動理由がサッパリ分からないと思います。 解説してくれているレビューを読んでからの鑑賞をオススメします。

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やまぼうし

5.0普遍的な差別と偏見の物語

2018年9月20日
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鑑賞方法:映画館

社会派の法廷劇であるものの、わかりやすく丁寧に作られていました。 そしてなにより、鑑賞後、自分はどうやって生きていくべきかと自問自答するほど、我が身にも関係の深い問題であると意識せざるを得ませんでした。 物語は、レバノンの首都ベイルートで起きた、水漏れを発端とした些細な小競り合いから始まる。 それぞれが謝罪を口にすれば良いだけの個人の話のはずが 、二人はそれぞれ、パレスチナ難民と、キリスト教徒のレバノン人だった。 売り言葉に買い言葉でついた悪態が、各々の人種、民族、政治、宗教、紛争や歴史的な侮辱につながる言葉<ヘイト>だったことが事態を悪化させ、舞台を法廷に移し、国を二つに割る政治的な大事件に発展してしまう… これは、レバノン、パレスチナだけの話ではなく、国際的に普遍的な問題だ。 偏見、ヘイトはどの国にも、何らかの形で存在している。 そして、事態をややこしくするのはいつも、歴史として積み重なった、個人の持つ過去への「怒り」と「差別に偏見」。 偏見の原因は、相手を知らず理解していないことや、お互いを尊重する気持ちがないこと。 我が国にも、出身国(国籍)、出身地域、男女性差、LGBT、病気、趣味嗜好、貧富、学歴etcといった、差別と偏見の歴史と現実があります。 映画冒頭に「この映画の見解は、監督と脚本家の考えを基にし、レバノン政府は認めていない」と注意書きが出ることからいって、作品の示す方向は創作であり、収斂していく結末は、ある種の理想論でしかないものの。 全世界では移民が大きな問題として存在し。 我が国でもこの先、移民受け入れや、国際結婚による二重国籍の子供の存在から目を背けることはできない中で。 邦題が示す「ふたつの希望」が、ありとあらゆる国や人との間に生まれたらいいのに、と願わずにいられませんでした。 こういう気持ちにさせてくれた本作を、傑作だと思った次第です。

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コージィ日本犬

4.5傷負い人が、人に傷を負わせる悲しみ

2018年9月19日
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 難民キャンプで、学校の先生をする日本人がいるそうです。家も仕事も失った大人達と、暮らす子ども。席を譲ることも、分け合うことも出来ません。そこにノートやら、おもちゃやら、物資が届きます。彼女がポツリ。あの子達に必要なのは、モノじゃない…。  自分にとって正しいことが、隣人にとっての迷惑だとしたら、どう対処します?。故郷を追われた記憶に苦しむ人が、他者に寛容になる方法は?。法律に、過去の事件、暴走する大義。それらを乗り越える強さと優しさは、どこで調達できます?。  きっかけは、些細なことでも、歴史と政治の話が始まると、ヒトは絶対分かり合えないと考える私にとって、本作は、邦題通り、希望です。  さっきのキャンプの話ですが、トラブル続きの日々でも、教室を掃除したり、机を整頓したりする子が、ひとり、また、ひとり…。奪い合いから、譲り合いへ。先生にとって、彼らこそ、希望なのでしょう。  分かち合うことの難しさと  分かち合うことの喜びは  あなた自身で確かめて  あなた自身で確かめて     サンボマスター「手紙」  本作を観ていたら、思い出した曲です。ビデオグリップが、けっこうリンクします。興味ある方は、ご検索を。それと、本作をご覧になった方、もれなく全員に「戦場でワルツを」を、お薦めします。劇中、突如登場した六芒星の意味が、なんとなく分かります。

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機動戦士・チャングム

4.0tohoシネマズ海老名に感謝!

2018年9月19日
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まず、こんなゴリゴリのミニシアター系を、tohoシネマズ海老名という大きなシネコンでかけてくれた事に感謝します。 さて内容ですが、登場人物がみんな我を押し通そうとするので、どんどん騒動が膨らんでしまうというストーリーです。 観ている方からしたら、コイツら何をそんなにこだわっているんだ?と疑問に思う様な幼稚な争いです。本当に小学生レベルの言い合いです。 しかし、裁判が進むにつれて、起こるべくして起こった事件で、表面とは裏腹にその背景は単純な内容では無いと理解が進みます。 思慮の深い人の少なさ、他民族への不寛容。 さまざまな要因で自体が深刻化していき、もはや手に負えません。 怖いのが、この民族主義的な旦那が、遠い中東の地だけでなく、どの国にも必ず一定数いる存在だという事です。 民族主義のぶつかり合いの危険さを感じました。 あの辺の政治組織や、歴史の流れを軽く掴んでおくと、スムーズに鑑賞できます。

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Rewind That

5.0複雑に縺れた紛争の糸を、丹念に解く…

2018年9月18日
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悲しい

興奮

知的

中近東の複雑な紛争の歴史を背景にした法廷劇と言うことで、少し腰が重かったのですが。 普通に良質なエンターテイメント作品として楽しめました。 紛争の歴史を知っている方が、より深く理解出来るのだろうが… 今や、それが複雑に縺れた糸の様になってしまっているからこそのストーリー展開となっており、決して遠い国の話しでは無くどこの国でも起こりうる人の愚かさ・愛おしさを、感じられるヒューマンな作品でした。 個人的には、人は争い無くしては生きられない生き物で、戦争は無くならないと思っている。 生まれて来る子供は無垢なのに…。

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HIROKICHI

3.5世界はほんとうに複雑なのか?

2018年9月17日
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鑑賞方法:映画館

難しい

単一民族で島国にっぽんの私達には難しい主題である。紹介では普遍的な問題を描いているから予備知識なくてもわかります、と書かれてあったが、観客動員のためにはそう宣伝しないとね、と解釈しておく。 「シャロンに殺されてたらよかったのに」と出てきて、『シャロンって何?シャロン・ストーン?あっ、もしかして氷の微笑の足の組み換え、あれじゃね?』と思ってるような輩(自分だというのは内緒)でもわかるのかな。 先の侮蔑を浴びせられてどれぐらい屈辱的なのか想像がつかない。想像がつかないからヤーセルが職を失って苦悶するところで驚いた。クビがそれほど痛手なら感情一切を捨てて謝っておけばいいのに、と思ってしまう。 そういう発想が、すでに単一民族で島国にっぽんなのかもしれない。日常、自尊心を心の奥にしまっておける社会で暮らしている。ところがあちら、民族と国家が混じりあった土地に生きる人たちは、肌と下着のあいだぐらいに自尊心をまとっていそうだ。尊厳と生活は寄り添いあって、ときに反目しあったりするのだ。 世界は複雑である。しかしあえてその複雑さを拭い去って「世界は一家、人類は皆兄弟」の視点でみるとどうだろうか。 トニーは血の気が多い。あの排水溝は問題あり。それを無償で直してくれたのだから、壊さなくてもいいだろう。どんな民族のどんな国家のどんな思想家のどんな宗教をもった人であれ、あの性格はトラブルメーカーだ。 そうかそうか、シンプルにみたら、事はシンプルなんだ。 となると、注目したいのは一審の判決だ。さっと流れた場面だけど、あの判決はものすごくまっとうだ。直感的な判決だけど、あの裁判官は確かな眼を持っていたのではないか。二審から事態は複雑化した、というか、二審が事を複雑化させた。優秀な弁護士らが、問題を解きほぐしていったように見えて、実は問題を積み重ね塗りたくりして、カオスにしてしまったのではないか。 複雑さとはどこにあるのだろう?問題を解くとはどういう行為なんだろう?そこまで思索をひろげるともう収集つかない。たしかに普遍的である。

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ピラルク

3.5世界で起こる民族問題にもっと関心の目を向けるべきかも。

2018年9月17日
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知的

難しい

この作品にコメントを寄せている著名人の方たちは、実際、今の中東情勢をしっかり把握しながらコメントされているのだろうか?私は、今ある中東問題を不勉強のまま詳しく知らないままこの作品について「民族の諍い」について鑑賞させて頂いたが、歴史を踏まえた奥深い感想を今までの中東問題における出来事を忠実に把握して感想を述べることは作品について失礼であると思われる。隣近所の些細な諍いにより、民族問題にまで発展するという世界で今現在起きている民族紛争等々の深部にまでにつながる問題、事実を即して述べることは、苦しい。 トニーが幼少期に経験した「ダムールの虐殺」事件の真相が、彼の中でこんなにも燻っていることを知り、中東の危うく脆い民族問題について考えさせられた。という感想で良いのか?

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突貫小僧

4.0「お前の母ちゃんデベソ」的な。いや、それ以上の人間否定からはじまる諍い。

2018年9月17日
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キリスト教徒もイスラム教徒も住むレバノン。ささいなもめ事が雪だるま式に大騒動に発展していき、本人のあずかり知らぬほどの対立へと・・・。 やはり気になるのは、そこから先だ。 どう収束するのか、ということだ。 果ては紛争へと発展し、また泥沼のいがみ合いに転げ落ちるのか。 もしくは、あれほど世間を巻き込みながら、決着をつけることができるのか。 ラストは、思いのほかすがすがしかった。 意固地になることも、卑屈になることはない。我を通しすぎるのもよくないが、自己の存在を否定することもない。 ただ、相手が何者であり、相手という人間自身を知ることだ。相手の属するクラスタで紋切り型に決めつけるのではなく、どんな人間なのかを見つめることだ。すると、あんがいすんなりと物事はかたがつく。好きになれなくても認めることはできるかもしれない。この映画のように。

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栗太郎

5.0傑作

2018年9月17日
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レバノンを舞台にした法廷劇。 隣国から逃げてきたパレスチナ難民と、キリスト教徒のレバノン人(レバノンで最も多いのはイスラム教徒だが、フランス統治の影響でキリスト教も多い)の、ちょっとした口論が裁判に発展し、やがて、社会を巻き込む騒動になっていく。 法廷劇と聞くと、退屈そうな印象もあったんだけど、意外にもエンターテイメント性は高い。テンポのいいストーリー運びと、メリハリの効いたショットによる演出は飽きさせない。 当然、中東固有の事情が個人のケンカにも影を落とす。 それぞれ主人公たちは、互いに殺し殺され、奪い奪われ、侵し侵されてきた、宗教的、民族的な背景を、否応無しに背負ってしまうのだ(直接は登場しないがユダヤ人=イスラエルの存在も意識される)。 ゆえに、状況はどんどん混沌としてくる。 映画としては、裁判の判決までを描いている。 しかし、単純ではない。 裁判だけで決着する話でもなく、主人公同士の法定外でのやりとりもある(とてもいいシーンだ)。 この「単純ではないこと」を描くのに、映画というフォーマットがとてもよく機能していると思う(特に長さと、裁判で主人公たちの過去に触れるという時間軸=歴史の扱い方の点で)。 主人公たちの演技も素晴らしい。 中高校生に教材として使うと良さそうだ。

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しろくま

4.0寡黙さがちょうど良い

2018年9月13日
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些細なことから大きな問題に発展してゆく典型的なストーリーではあるものの、実は些細なことではなく、それぞれの背景にあるものが大きかったということが、ストーリーを骨太にしている。 これにある関係のそれぞれの弁護士の戦いが絡みあってきたり、彼らの意思に反して民意や国家を巻き込んでの大問題へと発展してゆく。 ただ、中途半端な描きになってしまっている部分が多く、もっとわかりやすい劇的な演出があっても良かったのかもしれない。それはハリウッド映画の見過ぎかな。これくらいの寡黙さがちょうど良いのかもしれない。思う心と出る態度が上手く表現できない時もある。それでもいい。いつか伝わるから。

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むっしゅ

5.0とても良い。世界の差別はこんなにある

2018年9月12日
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鑑賞方法:映画館

レバノンなんてどこにあるかみんな知らないですよね。 イスラエルの北にあります。 中東なのにキリスト教徒が多く(シリアも) イスラム教徒もいるし、パレスチナ難民もいます。 こんな状況で自由にならない不満を、別の人種や、別の宗教に転嫁したりしたくなる気持ちはわかります。 主人公は極右政党の党員と、パレスチナ難民。 是非みんなに見てほしい作品です。

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なかわんくま

4.5今こそ観るべき映画

2018年9月11日
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この時代、こんなにも考えさせられる映画。 ほんの些細な出来事が互いを傷つけ、引くに引けなくなった結果、国中を巻き込んだ裁判に発展していく。 対立ふたりは本当にそっくりだ。同じものがあるのに相入れることができないのは、彼らにはどうにもすることができない歴史。「正義」って簡単に言うけどそれは何なのか、考えてしまう。 決して忘れることのできない記憶があるのだ。それだけ忘れないようにしたい。 大変骨太な作りの映画であり、作り込んでいないリアルを感じた。最後のふたりのシーンが「希望」なんだと思った。 中東の歴史にあまりに疎いので若干分からないこともあったが、そういうことを知ろうという気持ちにさせてくれるのが映画の力だと思う。知らなければならないことがたくさんある。

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