「矛先」判決、ふたつの希望 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
矛先
違法建築である住宅街のバルコニーの樋の改修に纏わる出来事から、 レバノン人とパレスチナ難民との問題に拡がっていく話。
工事業者の現場監督にいきなりで理不尽な言動をするレバノン人男性に違和感をおぼえながら物語が進行し、頑なであり多くを語らないながら信念を曲げないパレスチナ難民の現場監督に同情的にストーリーが展開していく。
紛争、政治、民族、宗教、国民性等々が絡む話なので、ある程度の知識としてパレスチナ問題はあるものの、意識や感情として呑み込むのは難しい。
やり場のない感情の高まりと本来の人柄との交錯する様子は何ともやり切れずなかなか良かった。
コメントする