「家族とは…死とは…」洗骨 もふもふしたいさんの映画レビュー(感想・評価)
家族とは…死とは…
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照屋監督と奥田瑛二さん安藤桃子さんのトーク付き上映にて鑑賞。
一世を風靡したお笑い芸人ゴリさんが監督しただけのことはあり、笑いの間合いは流石だった。
有名な芸人さんが物語のキーマンになっていて、完全に出オチになっていた。演技はお世辞にも上手いとは言えないが、家族関係がここまで拗れていたら、こういう空気が読めないマイペースな人が必要なのかもしれないと思った。
ただ、義理の兄ら親族の多くが、彼に対して常に命令口調なのが気になって仕方なかった。
役者さんの演技が良かっただけに、山場では演者の表情や佇まいを見せてほしかった。特に、監督ご自身はあえて声しか出さないと決めていた奥田瑛二さんの熱演は、鑑賞する側にすればそのシーン目当てで映画館へ足を運んでいるのだから、外さないようにしてほしかった。
洗骨という風習については、この映画を観て初めて知ることが出来た。四年後にまた悲しみを味わうのに、何故この風習が今も残っているのか不思議に思うと同時に、家族の絆は死んで尚、心の中に存在し深まるのだと感じた。
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