「感動してしばらく動けませんでした。」洗骨 wanko777さんの映画レビュー(感想・評価)
感動してしばらく動けませんでした。
週末、雪がちらつくあの寒さの中、娘達と3人で映画を観てきました。ガレッジセールのゴリさんが監督をした『洗骨』です。
あの吉本が作っているんです。しかもゴリさん、なんと日芸の映画学科に入っているんです。いわば本職ですね。
吉本、侮るなかれ、お笑いばかりでなく、しっかり良い映画も作っています。感想ですが、最高に良い映画でした。
主演の奥田瑛二が、実に良い演技をしていました。
頼りない親父から、一家の長としてまつり事を取り仕切るまでの微妙な変化を、目で見せていました。
また筒井道隆や娘役の水崎綾女がまた自然体の演技で、すうっと入っていけました。
おばさん役の大島蓉子が、また良い演技で、ほんとにこの映画のスタッフ、皆さん最高でした。
家族とは、家族の絆とは、先祖とは・・・と色々と考えさせる映画です。ところどころにお笑いの要素をちりばめながら、その中にしっかりとスリーリー展開していて、素晴らしい映画でした。
エンドロールが終わるまで誰一人立ち上がる人もいず、しかも盛大に拍手が起きたのです。皆さん座っていたので、スタンディングオベーションならぬ、シッティングオベーションとでもいうのでしょうか・・・。
びっくりしましたが、それだけ良かった、感動したという事なのでしょう。
最近身内に不幸があったりして、心が疲れていたのですが、何だか元気をもらいました。やっぱり映画は心のビタミンですね。
ゴリさんの次回作が楽しみです。
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