「期待が大きかっただけに正直…」雪の華 でかねこさんの映画レビュー(感想・評価)
期待が大きかっただけに正直…
主演二人の演技はよかったのではないかと思います。むしろあのストーリーを初々しい距離感を感じるような演技でカバーしていたと思いました。
とにかくストーリーと設定が微妙。開始そうそうやばさが伝わってきてしまった。CMでさんざん余命一年をうたうわりに病気はふんわり謎の雰囲気設定。100万円のくだりも主人公が直接関係する原因でお金が必要だったわけでもない。ガラス職人云々の設定もふんわり。恋愛映画だからそれでいい、みたいな理由があるのかもしれないけどあまりにも軽い。だんだん本気の恋になっていく過程もすっとばす。その台詞、ヒロインに言わせてショートカットしますか?っていう台詞もある。だいたいどの作品もタイトルにかかる台詞や、印象が強い台詞があるけどそれもない。恋愛映画は悲恋もベタなものも何本も観てきているけどここまで共感できない話はなかった。肝心のフィンランドもそこまで印象に残らないほどあっさり…。ここから「余命」が活きてくる展開がはじまるのか、とおもったら暗転して終わる。
おまけに最後のあの台詞。最後までダメ押しでふわっとさせるので笑ってしまいました。いくつかある設定のうちの、どれか一つくらいリアリティを持たせてもよかったのでは?
主演二人のコアなファンの方ならば楽しめると思います。
多分もっと深みを持たせた本当の大人の恋にできたと思うので
話に関しては残念でした。韓国あたりでリメイクしたらもっと良くなるんじゃないでしょうか。
色々書きましたが作品は良し悪しではなく、観る人の感覚に合うか合わないかだと思います。私には合わなかった。それだけです。