「【ノルウェーで起きた連続テロ事件を描いた苛烈な映画が問いかける重いテーマを考える。単独で77人の若い命を奪った唾棄すべき犯人が刑務所で”もっと面白いゲームソフト”を要求した事実にも戦慄する。】」ウトヤ島、7月22日 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【ノルウェーで起きた連続テロ事件を描いた苛烈な映画が問いかける重いテーマを考える。単独で77人の若い命を奪った唾棄すべき犯人が刑務所で”もっと面白いゲームソフト”を要求した事実にも戦慄する。】
ノルウェーといえば、社会保障の充実度で世界でも冠たる国であるのは、周知の事実。では、何故福祉が充実しているかは、原油輸出国であることと、国民の所得の50%以上が政府に徴収されているのも周知の事実。
その「理想的」と言われる国家で実際に起こった事実を淡々と描いている。
腹に響く重い銃声がウトヤ島で延々と続く。何が起こっているのかも分からずに、逃げ惑う若者達。
残虐な映像はほぼ出てこないが、観ていて苦しくなるほどの切迫した怖さが延々と続く。
一人の狂信的な人間がこのような大量殺人を行った事実すら知らなかった。
が、このような映画を自国で制作した制作陣の想いをしっかりと受け止める必用がある。
<現代の世界に広まっている思想・状況を自分なりにきちんと考え、何らかの行動をすることが、この事件で犠牲になった若者達の死を無駄にしないことだと映画を観終わった後、重い気持ちを抱きながら思った作品でもある。>
<2019年3月8日 劇場にて鑑賞>
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ワンコさんのコメント
2019年12月27日
おかげさまで、なんとか出社して働いてます。今日くらい可能であれば、外出しようかなと(笑)。
こないだの、万歳のバカですよね。ああいうのがいると、怖くて新幹線でもオチオチ寝てられないですよね。分かるんですけどね。気をつけててもアッチからやってくることもありますからね。分かるんですけどね。
ワンコさんのコメント
2019年12月26日
この犯人って、今は無期刑らしいんですが、いずれは出てくるってテレビでやってました。遺族は、犯人を憎んでもしょうがないし、そのシステムを受け入れてるって。僕は、死刑制度に賛成ではないけど、複雑な気持ちにさせられますよね。