ドント・ウォーリーのレビュー・感想・評価
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共感が薄かった。
中盤までは良かったのですが…❗
アルコール依存症ってこういうこと
ロビンもホアキンも…
距離感
予想を超えた映画でした
ホアキン・フェニックスとルーニー・マーラがやっぱり好きだと確信しました。
それにしても、ガス・ヴァン・サントは静かにドラマチックで感動的な作品を作るなぁとつくづく思ってしまった。冷静に見れば、相当にどうしようもない奴らばかりが出てくる作品なんだけど、仕舞いにはそのどれもが魅力的に見えて、しかもその物語に感動してしまうのだから、まさに映画マジック。
時間軸はかなりバラバラで、最後まで正確なその流れが掴めなかったけれど、特段それが苦になることなく、ナチュラルに泣かされた。
依存症とか障害者とか介護とか、意外と社会的な要素もあって、かなり濃密。
見る前は、すぐに忘れてしまいそうな単純なタイトルだなぁと思っていたけれど、予想を遙かに超える作品だった。
文化性の違いを感じた
風刺漫画家ジョン・キャラハンの話であり、ロビン・ウィリアムズが温めていた企画。それを20年の時を経てガス・ヴァン・サント監督が映画化。
最後に収斂するように意図して仕組んでいるのは分かるが、構成のとっ散らかり方が凄い。しかし、それはとても映画的であり、映画だからこそなし得る技ともいえる。
悩ましいのは、踏みとどまっているようで、これってセラピー、自己啓発の類だよな...という感情が抜けなかったこと。カウンセリングの重要性は分かっているつもりだし、これらの出会いがなければジョン・キャラハンは彼たり得なかったのかもしれない。しかし...何だろうな...あのステップ...?(そこが重要なわりに何故か飛ばしているような気がする)が「良い」のかと聞かれると躊躇ってしまう自分がいるのだ。正直、葛藤の描き方が足りていないというか...どん底とは何なのだろうかということを考えてしまうのだ。私は割と心がないのかもしれない...と思ってしまった。描いているプロセスが映画故の編集なのか、リアルなのか判別もつかないが、「あれで足りるのかな」という...挫折と癒しがどちらも半端というか...。ジョナ・ヒルとの関係性を掘り下げるならルーニー・マーラの方は...?というような事を考えていた。
あと、肝心の風刺漫画がうまくフィーチャーしきれていないのも気になった。
多分、文化性の違いもあると思う。セラピーや漫画の風刺性、笑いはその国の文化が強く影響するものなので、私がアメリカで生まれ育った人間だったらまた全く異なる感想を持った可能性がある。
役者個々の演技はとても良かったと思う。ホアキン・フェニックスの変化ぶりは凄いなと思った。あとジョナ・ヒル...最後の最後で急に人間臭さマックスになるジョナ・ヒルがある種衝撃的だった。
ひっかかりなく
私はアルコール依存症です。
人生は、変えられる。許すことで。
大好きな「グッド・ウィル・ハンティング」のガス・ヴァン・サント監督なので観てきました。
実在した風刺漫画家ジョン・キャラハンの生涯(この人の漫画はなかなか辛口でシュールなユーモアで、賛否両論あったけど、私はとても好き)。
親に捨てられた幼少期から出自の悩みが深くアル中に走り、車の大事故で障害者に。
どん底の絶望の中から生き方をみつけていく話。
勇気を出して通い出したセラピーでみんなが一緒に最初に唱える言葉⏬
「変えられないものを受け入れる安らぎを。
変えられるものを変える勇気を」
神学者が伝えた有名なニーバーの言葉…
全文はこうでした⏬
「神よ、天にまします父よ、
私たちに変えられないものを受け入れる心の平穏を与えて下さい。
変えることのできるものを変える勇気を与えて下さい。
そして、変えることのできるものとできないものを見分ける賢さを与えて下さい。
われらの主、イエス・キリスト。
アーメン」
まさに、この言葉に凝縮された映画でした。
人生投げやりのどうしようもなかった酔っ払いが、いろんな人に助けられながら自らの意志で改心をすることで、59才までの人生後半は、どれほど心穏やかに生きることができたか。
特に、今まで許すことのできなかった人たちをリストアップして車椅子で訪ねて行き、目を見て謝り、感謝し、ハグして周るうちにジョンの顔がどんどん変わっていく様が、ホアキンさすがの演技でした。
人や、物事を許す、ということは、
自分自身を許すことと同じなのです。
だから、この主人公には本当の心の平穏がようやく訪れました。
そのシーンが素晴らしかった。泣けた。
私も… 許さなければ、あの人を、あの事を、そして自分自身を。
人生は、変えられる。自らの意志で、変えられる。
Gus Van Sant
ガス・ヴァン・サント監督の脚本と演出が光る最高の一本。
彼の作品といえば、一番の有名作は、”Good Will Hunting"(1997)です。この作品は、日本でも超有名で多くの人が目にした作品ではないでしょうか。2人の関係に涙する、未来に残る作品の一つです。そのガス・ヴァン・サント監督が手掛ける、2018年の最新作。主人公となる、実在の人物カートゥーニストのジョン・キャラハンが今回の題材です。予告編を観てもわかるように、ジョンは車椅子生活を余儀なくされたカートゥーニスト。彼が描くカートゥーンには賛否両論があり、そのストレートで辛辣なテーマは、物議をかもすものばかりです。
この作品に驚かされたのは、ジョンのキャラクターの描き方。ジョンは車いすに乗って生活していますが、そこへの経緯や、彼のほかの問題点はまだまだたくさんあります。一見、バイオグラフィーを読んだだけでは、散らばった特徴だと思いますが、この映画を観ると、彼が生まれて、幼少期を過ごしてから、彼が描くカートゥーンまでのすべてがつながっていることに気づきます。また、その描き方も単純に時間軸に沿っていくのではなく、むしろ、時間軸とは逆方向に彼の生い立ちや、カートゥーンに描かれた内容が解き明かされていきます。その順番も、時間軸というよりも、キャラクターアークやストーリーに沿っているので、少しずつ明らかになっていく彼のキャラクターに感情移入できるようになっています。特に、彼の親の話が出てくると悪露は、彼の人生の礎になっている部分で、とても深くますぐに描かれています。
そして、技術的な面をいうと、編集もかなり、トリッキーでした。先ほど述べたように、時間軸に沿ってではなく、彼の感情でストーリーが動いていくのは、編集の力が大きく影響する部分です。アルコール中毒のしみなーで自分のストーリーを語る部分で、動くストーリーは、導入はとてもインパクトがあり、テンションを高めますが、そのストーリーに入っていく流れは。とてもスムーズ。それは、セミナーでの彼の感情が、過去のストーリーの当時の彼の感情を示唆するように、2つのシーンの橋渡しを見事に果たしています。
また、彼のだめ石友いうような180ラインのクロスの仕方は面白い。一目見ただけで感情の移動がわかるのはすごい。ガス・ヴァン・サント監督がやりたいことは、そこが中心だということもよくわかります。
ホアキン・フェニックスもかなり来てますね。強いキャラクターに負けないような、強い演技は今後も見ものです。
突き刺さらない
弱者からの復活
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