「愛は不変」アナと雪の女王2 takashiさんの映画レビュー(感想・評価)
愛は不変
クリックして本文を読む
一文でまとめれば、実は祖父の悪行を背負っていた孫娘たちが、それを理解し、解決しようとする冒険談。謎解き(Into the unknown)ゆえに必ずしもシンプルなストーリーではないが、その分幅広いメッセージ性を持っている作品である。
環境問題のようにも解釈できるし、歴史における異文化の衝突や侵略戦争とも理解できるし、カルマや業のように生まれながらの困難に立ち向かう王女たちの話とも受け止められる。冒険が進むにつれて、登場人物のミッションや行動も変わり、登場人物たちもいつも一緒で一枚岩というわけでもない。
そういった複雑なメッセージ性やシーンの変化がある一方、要所要所で『愛は不変』という決め台詞がある。登場人物の友情の深さや家族愛等、わかりやすいメッセージも繰り返される。
また、過去のしがらみを解くためにダムを決壊させることで、王国が洪水に見舞われるのだが、精霊と魔法の力で被害を防いだ。ハッピーエンドには、トレードオフはない方が良いようだ。
エンディングにおいて、姉のエルサは王国から離れた森で暮らし、森と人間の関係性を維持するような役割を担うようになる。そして、妹のアナはクリストフと結婚し、王女に即位する。そこに悲壮感は全くなく、それぞれがこの冒険の自然な流れに従い、続きを楽しんでいるようにも感じられる。
本論評を最後にざっくりまとめると、人生は運命もあっていろいろあるけれど、いろいろな生き方があるよね。何があっても、家族や仲間が大事だよ、ということになろうか。
コメントする