「レット・イット・ゴーの記憶を消去したい。そして子供にはついていけない作品」アナと雪の女王2 みぞのさんの映画レビュー(感想・評価)
レット・イット・ゴーの記憶を消去したい。そして子供にはついていけない作品
続編の終わり方としてはいいまとめ方をしたと思います。
ただ、またレット・イット・ゴーを聴きたい感覚で、曲を期待して見に行ったりすると痛い目を見ると思います。要所でアナやエルザが歌うのは変わりませんが、どうしても自分は前作のレット・イット・ゴーと曲を比べてしまい、あれ?この曲レット・イット・ゴーより落ちるよな?と周りの視線を伺うような状態で、まっさらな気持ちで観られなかったのが残念でした。曲も暗めな曲が多かったです。
そして、前作の「アナ雪」は子供にも容易に受け入れられた作品でしたが、今作はとても子供にはついていけない、ハリーポッターを読んでいるような難しい作品でした。
その辺りは最近のディズニー作品のお約束というか、もはやこの流れは仕方ないのかもしれません。ディズニー作品=子供に受け入れられる時代はとうに過ぎ、ディズニー作品=昨今の社会情勢を絡めて大人が考える作品に変貌を遂げているような気がします。その流れについて行くのが自分も厳しいです。
今作の子供向け要素は、オラフに最も比重が置かれていて、オラフにウケるかウケないかで印象が変わると思います。あとエンディングのシークレットもとても長く、最後にオラフが作品を締めくくるシーンがあるのですが、そこにたどり着くまで子供には厳しいと思います。
無印で感動した自分としてはそのギャップに苦しむ作品でしたが、エルザが前作よりも圧倒的に活躍しているのが嬉しかったです。それを観るだけでも続編が作られて良かったなと思いました。
子供にはオススメ出来ないけど良い作品であることは間違いありません。前作の記憶を消してまっさらな気持ちで観たい作品です。