「劇場でこそ味わえる映像体験」アナと雪の女王2 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
劇場でこそ味わえる映像体験
今さら当然なのかもしれませんが、それでもあえて言いたくなるほどの映像美でした。それも、ただ美しく細部まで描きこまれているというより、そこに実在しているかのような説得力のある映像がすばらしかったです。人物にしろ物体にしろ、その質感や重量感が伝わってきて、アナとエルサの世界に入り込んだような気分が味わえました。この映像体験のためだけでも、劇場で見るべき価値があると思います。
ストーリーは、エルサの魔法の力の秘密をめぐる冒険を通して、アナや仲間との愛や絆を描いています。前作から引き継いでいるシーンやセリフが多く、思い出せなくてもったいなく感じる部分もあったので、前作復習後の鑑賞がおすすめです。
終わってみれば「おもしろかった!」と思える作品でしたが、序盤から旅立ちまでの展開は少々つながりが悪いように感じました。そのため、なんとなく話が見えなくて、作品世界に浸りきれなかったのは残念でした。
また、中盤でややテンポが落ち、ミュージカルパートもたくさん挿入されていたので、睡魔に襲われることもありました。昨今のディズニー作品にしては、脚本が洗練されてないような気がしてしまいました。それでも、終盤は迫力のある映像と勢いで押し切り、ラストも気持ちよくまとめていたので、鑑賞後の印象は悪くないです。
前作の大ヒットを受けての続編ということで、ややムリヤリ感はあるものの、見応えは十分にありますので、興味のある方は劇場での鑑賞をお勧めします。今回は字幕で見ましたが、評判がよければ吹き替え版も鑑賞してみようかと思います。
私が感じながら言葉に出来なかったモヤモヤがここに表れています。ありがとうございます。
そういえば、オラフが駆け足で前作のおさらいしてくれましたけど、前作を何回か見ていても、お、おうwでした(笑)