「映像美がすごい」アナと雪の女王2 KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
映像美がすごい
まず率直な感想としてはとにかく映像が美しい。
前作も美しかったが、今作はさらに海、山、そして雪と臨場感溢れる美しさを体験する事ができた。
特に首都圏に生まれ育った者としては雪の美しさに直接触れた事がないため映像だけでまるで触れたような感覚に陥ってしまう。
次にストーリーだが、今作は若干消化不良かな。ディズニー作品は小さい時から好きで毎作新作は必ず鑑賞する。映画だけではなく、ディズニーオンクラシックや今年はディカペラなどにも足を運ぶなどとにかくディズニーの世界観が大好きであり、世界に数多くいるディズニーファンのひとりだ。
そんなファンが故にどうしても展開がじょぶんから読めてしまったってのはあった。エルサがアナと最後は離れて生活するんだろうなというのがストーリー性なのかファンが故の直感なのかはわからないが、読めてしまった。
そうなると今度はどういう別れ方になるかを期待するのだが、エルサがノースルドラ族がいる山に残り共に生活をしていく動機がイマイチ共感する事はできなかった。
もちろん母の祖国であり、アナが父の祖国を引き継ぎエルサが母の祖国を引き継ぐというストーリー性は理解はできたが、エルサの決断にイマイチ共感はできなかった。
ただ今作はわりかしコメディシーンが多くて笑えるところが多くてその点は前作よりも楽しく鑑賞できた。
前作に続きはコメディ担当のオラフにはもちろん今作では笑わせてくれたが、今作ではクリストフが中々面白い。彼の歌のシーンではトナカイとコラボするところはクイーンのボヘミアンのPVを彷彿させてくれ、声が出そうな笑いが出かけてしまった。
今作は感動というよりかは楽しくそしてエルサの冒険を楽しむといった作品か。よくいえば次回作で大きな展開があり、アナとエルサ、そしてクリストフ、オラフ、スヴィンの家族が一つとしてなにか大きな壁にぶつかりそうな展開も期待ができそうだ。
そういう意味では今作は、次回作への繋ぎにも感じてしまう。
良くも悪くもディズニー作品はある程度物足りない内容でも、作品の世界観に入ることができるため最低限以上の楽しみができる。
例えるならスポーツ観戦で贔屓チームが負けても、観戦する事が楽しいみたいな感じだ。
そのためディズニー作品が大好きで、ディズニーの世界観が大好きなファンであればもちろんいつものように最低限以上は楽しめる事ができる、いつもと変わらないディズニー作品の一つだと思う。
余談になるがエルサの髪下ろした姿とても美しかった。個人的には髪下ろしたエルサが好きである。