「素晴らしい作品だったが、違和感が残った」ライオン・キング みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしい作品だったが、違和感が残った
期待に違わず素晴らしい作品だった。しかし、観終わって強い違和感が残った。作品としては、完成度が高く、王位継承を巡るストーリーは起伏に富み、古代ギリシャ、ローマ史劇を観ているような格調高い雰囲気に浸ることができる。何より、フルCGが凄くて、名作アニメの実写化を飛び越して、ドキュメンタリーの領域まで達している。極めてリアルに仕上がった作品である。
本作の舞台は、ライオンを頂点にした動物の世界である。弱肉強食の世界である。ライオンは肉食獣であり、キリンなどの動物を食べて生きている。それがライオンの生き方であり、弱肉強食の厳しい現実である。
本作には、この弱肉強食の掟を蔑ろにしたシーンが散見される。フィクションだから、ファミリー向けの作品だから、マイルドな表現に留めたいならば、こんなリアル過ぎる作品を製作する必要はない。過去のアニメを実写化する場合、実写化による功罪はしっかり見極めて欲しい。アニメ化が最善方法だという作品は、実写化せず、名作アニメとして、そのままにして欲しい。
ここまで、リアルな雰囲気を持った、我々観客がリアルを感じてしまう作品である以上、フィクションであったとしても、決して変えてはならないものがあるはずである。
本作は、リアリティとフィクションのバランスを取ることの難しさを強く感じた作品だった。
みかずきさん、共感ありがとうございます。
昔、ディズニーには動物実写映画のジャンルがありました。
サバンナなどで膨大な量のフィルムを回し続け、収めた動物たちの映像を編集して物語りに仕立て上げるのです。
動物たちは喋らず、ナレーションで物語を進めていたと思います。幼い頃の記憶なので曖昧ですが。
アニメを実写化(本作はフルCGですが)する意味は、色々だと思いますが、本作は技術の到達点を示すことが最大の目的だったと思います。
本物の猛獣たちが、擬人化された役を演じているかのような、調教では絶対にできないことをリアルなCGで実現させる…コレが本作の作り手が抱いたロマンではないでしょうか。
まぁ、その必要があるか?と言われれば、クリエイターの自己満足かもしれませんね…(^-^;
みかずきさんいつも共感頂いてありがとうございます。コメントも。
当時…
この作品はライオン達が本物の様にリアルさがあって凄いな~と感動しました。
でも。翌日になってセリフを話すライオンに違和感を感じました。
アニメはセリフを言ってもファンタジーなのでいいのですが実写はリアルなだけ現実的になって違和感を感じてしまいました。残念ですね。
私の下手なレビューに共感して頂いてありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。