「~「“何を手に入れるか”より、真の王は“何を与えるか”だ。」~」ライオン・キング 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
~「“何を手に入れるか”より、真の王は“何を与えるか”だ。」~
【賛否両論チェック】
賛:故郷を追われたシンバが、新たな出逢いを通して成長していく様に、観ていて思わず感動させられる。動物達のいきいきとした描写も魅力。
否:小さい子が怖がりそうなシーンが結構あるほか、虫等の描写も結構あり。ミュージカルの好き嫌いでも好みが分かれそう。
誰もが知るあの名作の世界観が、まるで本物と見まがうような3DCGによる描写で、見事に体現されているのに、まずは驚かされます。
叔父の計略によって、最愛の父と故郷を失った幼いシンバが、新しい仲間達と出逢い、動物達の長として一歩ずつ成長していく姿は、とっても感動を誘います。ムファサがシンバに語る、
「“何を手に入れるか”より、真の王は“何を与えるか”だ。」
という言葉が印象的でした。
そんなストーリーを通して紡がれているのは、まさに生命の物語。ラフィキがシンバの生存を知るシーンなんかは、それこそサークル・オブ・ライフそのものというか、生命が巡り巡っている様が表現されていて、ステキでした。
難点としては、やはり小さい子が怖がってしまいそうな恐ろしいシーンや、虫や動物のフン等の画があるところでしょうか。とはいうものの、大切な人と安心して観られる名作ですので、ぜひチェックしてみて下さい。
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