劇場公開日 2019年8月9日

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「無駄なアレンジや改変はせずに真正面から実写化に挑んだ気持ちいい作品」ライオン・キング Ko Fuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0無駄なアレンジや改変はせずに真正面から実写化に挑んだ気持ちいい作品

2019年8月11日
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アニメ作品を実写化するときのお決まりとして、無駄なアレンジや改変がある。それがうまいこと作用することもあるが(最近の作品でいうならアラジンなど)、大概の場合は蛇足になったりファンを怒らせる結果になったりといい結果に結び付かない。悪いときは監督の個人的な思想により歪められて作品を自己の宣伝かなにかだと勘違いしている駄作に成り下がることもある。
今作はそういった改変が最小限に抑えられ、実写化にする上で表現上難しい部分のアレンジに留まっている。これは、監督やスタッフが原作を真摯に受け止めて、作品の知名度に甘えずに実写化することに拘ったからだろう。最近はそういった素直な作品を作る人間が少ないので、評価したい。
あえて難点を言うならば、映像がリアルすぎてキャラの見分けがまったくできない点だろうか(笑)

Ko Fu