「多幸感に包まれ思わず涙」メリー・ポピンズ リターンズ しげぴいさんの映画レビュー(感想・評価)
多幸感に包まれ思わず涙
もうすっかりメアリーの魔法の虜に。
あの爽快なフィナーレで
子供の頃の心持ちを取り戻し
また前へ歩みを進める勇気と気力を
チャージしてもらえた気がします。
図書館に原作を予約
無性に読んでみたくなりました。
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2019.2.27 TOHOシネマズ流山おおたかの森にて2回目
気持ちがまるで風船のように軽くなる
そして多幸感溢れるフィナーレに
今回もはらはらと流れる涙。
お気に入りのシーンがたくさんできた。
「A Cover is Not the Book」の
帽子のふちをちょこんと上げる
懐かしくもコミカルな振り付け
「The Royal Doulton Music Hall」では
エミリー・ブラントの迫力の唸り
梯子を自転車の荷台に付けて
5人で街中を疾走するシーンも…
極めつけは子供たちの歌声
汚れを知らない清らかな歌声
父親にやさしく訴えかける
「The Place Where Lost Things Go」
このリプライズに泣かされる。
気持ちのいい爽やかな涙の正体は
心に積もり積もった日頃の憂さが
洗い流されているのか
はたまた胸いっぱいに溢れた
幸福感のおこぼれか
また劇場で観たくなってきた。
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2019.2.8 TOHOシネマズ日比谷にて1回目
Dolby-ATMOSでの観賞
魔法を自然に受け入れる子供
そしてかつての魔法を忘れてしまう大人
「プー」と描いている世界は同じだが
でもその趣はそれぞれ異なる。
メアリーと子供たちが共に辿る
魔法の冒険は心を浮き上がらせる。
楽しいだけではなく
しっかり怖さも垣間見せて
世の中ままならないこともあることを
子供たちに示すのは本作の良心。
階級は低いが気ままなジャック
タイトル前の彼のロンドン案内が
一気にスクリーンの世界に
引き込んでくれた。
それに続くバンクス家のてんやわんや
このアンサンブルも秀逸で大好き。
アニメーションも時代感を壊さず
既視感こそあるが素敵だった。
ブラントのパフォーマンスは
アンドリュースのそれを
忘れてしまうほどの存在感。
既に確立されているキャラにも
全く違和感を感じることもなく
凛とした中に親しみを併せ持つ
新たなメアリーを堪能できた。
愛すべき人々を愛することができる
それがどれほど素晴らしいことか
再認識させてくれる一本だった。