「お笑い演出」オズランド 笑顔の魔法おしえます。 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
お笑い演出
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遊園地のバックヤード物語、恋人と同じホテル会社に就職したのに配属先は地方の遊園地、
MVPになれば本社にもどれることを期待して渋々頑張る主人公、波平久瑠美波(波瑠)、「なみひら」を「なみへい」と呼んでサザエさんもどきに揶揄う職場仲間、まるで小学生レベルのギャグですね。
いきなり遊園地で爆弾騒ぎ、もし本物だったらと考えると笑ってる場合ではないでしょう。
しかも、仕掛けたのは有能社員の西島秀俊、てっきりサスペンスかと思ったら終始、笑いをとろうとする学芸会並みのドタバタ演出に唖然茫然。
確かにクールな西島さんとは打って変わった役なので芸域を広げたかったのかもしれませんが、不似合い極まりない。
舞台は熊本に実在する遊園地、グリーンランド、東京ドーム10個分もある地方には珍しい豪華絢爛なたたずまい、波多野貴文監督の地元でもあり思い入れのある場所なのでしょう。
2016年の熊本地震では震源から離れていたので幸いにも被害はなかったそうです。
浪平が世界一にしょうと選んだイベントが大量の風船落とし、普通、風船は空にあがるのに気球から下に落とすとは、まさに逆転の発想だから、世界一はともかくユニークではあります。
実際にグリーンランドでも爆弾のような不審物騒ぎはあったそうですが、子供たちが密集している遊園地を舞台におふざけとしても入れてはならないエピソード、それも冒頭ばかりかラストにまで入れるとは不見識にもほどがありましょう、波多野監督の笑いのセンスにはついていけませんでした。
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