あの日のオルガンのレビュー・感想・評価
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最近で一番心に響いた
戦争に視点が当てるのではなく、その時代を生きる保母さんに焦点を当てているのに、他の戦争映画よりも当時の深刻さが伝わってきた。
53人の子供たちを楓さんの若さで守りきるという責任感は今の時代じゃ絶対に体験できないと思う。すべての重圧は最後の楓さんのシーンに詰まっていたように感じます。
みっちゃん先生のシーンでは、人生で初めてあんなに映画で泣いたと言っていいほど感動した。
子供たちがずっと笑っているから見終わった後に、いい余韻が残るんだろな。
何回でも見たいステキな映画。
戦争は如何なる場合でも不幸な事
おねしょのまこちゃん
53人の園児を救った物語などと謳われると、“ユダヤ人を〇〇人救った”とかいった作品と同系列に扱われそうですが、普通に生きる平凡な親と子供が戦争によって苦しんでいる姿を描いているので、物語の中に吸い込まれ、登場人物の一人になったかのように親近感が湧きました。
疎開先の最初の問題は荒れ寺だったために掃除や修復が大変だったことや村人たちからの疎外感。実際に園児たちの疎開が始まってからは、お泊り保育がずっと続いてるために起こるオネショ問題など、諸問題がリアルに描かれてます。若き保母さんたちも手探り状態なためてんやわんやです。中でもドジな新人保育士、みっちゃん先生(大原櫻子)がオルガンを伴奏して園児たちと懐かしい童謡を歌うシーンにほのぼのさせられます。
『二十四の瞳』に出てきそうな若いおなご先生がいっぱいいるので、村人たちは風紀についても厳しくなり、ちょっとしたことでよっちゃん先生(佐久間由衣)が東京へ帰されることになった。一個のキャラメルを半分個なんてのもほのぼの。
しかし、ほのぼのとは言ってられないない戦争の最中。園児の父親に赤紙が来たとか、身近に戦争は迫ってきているのだ。冬が過ぎ、3月に入ると、もう東京大空襲の日が近づいてくる。主任保母の楓先生(戸田恵梨香)はその日東京に行っていたのだが、空襲の後に園児たちの家族の安否を確認して廻っていたのだ。
勝ち気で信念を曲げない楓先生は“怒る女”などとも揶揄されていたのだが、戦禍が身近に迫った状況となってからは怒りの矛先は明らかに戦争に向けられる。その奥まで語られてはいないが、米軍や米軍による空襲、さらには本土決戦を招いた日本軍部といった直接的な対象でなはく、“戦争”そのもの、もしくは戦争を生み出した人間そのものに対する怒りだったように感じられた。廃墟となった東京、田舎にまでやってきた空襲、すべてが人間が起こしてきた過ちなのだ。
山田洋次監督の弟子といってもいい平松恵美子監督作品。終戦から74年経っただけなのに、日本人は戦争を忘れ始めている。客観的に扱う太平洋戦争のドキュメントは数多くあるが、生き証人の存命中に次の世代へと語り継がねばならない、こうした民間人側から見た戦争話はとても参考になります。
残された謎・・・いくつに見える?
最初から最後まで泣きっぱなしでした。 戦時中、言動や思想まで制限さ...
☆☆☆☆ 原作未読。ノベライズ版読了済み。 ノベライズ版を読んで泣...
☆☆☆☆
原作未読。ノベライズ版読了済み。
ノベライズ版を読んで泣きました。何度も何度も泣きました。
それを大きく越える事は無かったものの、期待していた通りの作品でした。そしてやっぱり泣かされました。
是非、見逃さないで欲しいです。
2019年2月24日 イオンシネマ板橋/スクリーン11
いいしごとだなぁー
田中直樹じゃなくて大原櫻子と目当てで鑑賞。
最近はミュージカルとか歌と演技の仕事が多いようですが、まったくもってハマり役。
うまい歌も良いし、涙声でうたう声が出ない歌もよかった。大原櫻子のための役だと思った。
戦争の映画は夏が多いですが冬と春に公開されたのは意味があるかも。
戦争映画なので、もちろん暗いシーンもあるし涙無しでは見れないところもあるけど、子供の笑顔が眩しい明るいシーンも多い。何より大原櫻子の可愛らしいドジっ娘ぶりが笑顔になる。
戦争映画なので出てくる歌も台詞も昭和だけど、決して年配の人しか楽しめない映画ではないと思います。同じ劇場に高校生くらいの人も泣いていたし。
ネタバレしませんが、途中まではとても鮮やかな色だったのに、ある所から急に彩度が下がって暗いシーンになるけど、最後は明るい色に戻る。
戦争映画映画
お芝居を観たような雰囲気の作品。
辛辣に言わせていただきます。 テレビ局製作のキャストありきで中身の...
愛情
幼い命を守るため強い信念を貫いた保母さんに涙
泣きたい時に泣けること
辛くても、悲しくても、嬉しくても、泣きたい時に泣ける世界が良い。
そんな風に考えさせられる物語だ。
戦争はきっと、そんなことを許さないのだろう。
今、世界には怒りが溢れている。
遠い国の戦争や、国家民族主義的な分断だけではなくて、感情的な国家間の呆れたやり取りも、身近なネットのフェイクニュースにもだ。
そして、自分は怒りから距離を置いていても、向こうから近付いてくることもある。
だからこそ、強く気持ちを持って、冷静に考えることが必要なのだろう。
そして、考える。
どうして、いつかの特攻隊の映画の上映館は溢れんばかりに多いのに、この物語の上映館はそうでもないのだろうかと。
勇気ある人達の、命をつなぐ実話の物語に感動したばかりなのに、泣けない悲しさがふと心を揺さぶった。
あまり、レビューになってなかった。
あの日のオルガン
舞台挨拶で一足先に拝見しました。 上映前にキャストの方々による舞台...
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