劇場公開日 2019年2月22日

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「上映前に視聴」あの日のオルガン うにたん♪(コロナが当たり前の世界)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5上映前に視聴

2021年1月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、試写会、映画館

泣ける

キャストは美人揃いで個性豊か、児童をつれて疎開した保母さんたちの苦労を描いている。

ボロ寺を借りて住みだすと村では消費班と呼ばれ、地元の男性が保母に声をかけると「色目を使った」と罵られ、親許を離れた子どもたちは不安を抱えておねしょの日々。
赤紙で出征する親を見送り、同僚まで出征。

東京大空襲で子どもたちの家族が次々と亡くなり、日本中で空襲が始まると疎開先の村にも空襲が…。林家正蔵(こぶへい)の家族が東京大空襲でなくなる経緯は本人たちに寄せてて悲しさが増してくる。
作品自体は普通にあの時代を生きた人たちの物語であり、極端に批判するシーンがある訳でもない。
しかしながら、夜討ち朝がけで警戒警報と空襲警報が続き疲弊する保母と子どもたちを見ると連合軍の容赦ないやり方を酷いと思う反面、日本の指導者はもっと早く降伏を選べなかったのか?と腹立たしく思った。

疎開保育園のラストはあっさりしているが、文化的な生活を望むべくもなかったあの時代の事は伝わってくる。

うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)