「メディア・フランチャイズは好まないが・・・」ヴェノム pipiさんの映画レビュー(感想・評価)
メディア・フランチャイズは好まないが・・・
メディア・フランチャイズとは、オリジナルの創作フィクションの知的財産権を他の当事者やパートナーにライセンスし、さまざまなメディアで商品化することだ。
私はどーも「文化」と「商業」がタッグを組むのは苦手らしい。
「文化」そのものを純粋に追求するのは大好きだが、目的が「売れる事」になってしまうと目指す方向性が違ってくる。「売れるもの」=「良いもの」では、決して、ないからだ。
スパイダーマンは、60年代マーベルコミックスで商業的に最も成功したスーパーヒーローだ。マーベル社長・マーティン・グッドマン(スタン・リーの叔父)のビジネス戦略の元、キャラクター権、映画化権のライセンス問題で非常にややこしい事になっていく。
東映、コロンビア、キャノン、20世紀フォックス、カロルコ、MGM、ソニー・・・。マーベルとの契約を巡り、各社に携わる人々は波瀾万丈の運命を辿る。コミックスでも、実写映像化でも、あんなスパイダーマン、こんなスパイダーマン、が生まれる。
「スパイダーマン映画」で検索すると「2002年が初代」という記事が数多くHITするが、こちとら70年代からスパイダーマン映画を観ているから、どうもピン!とこない。
まぁ、ここまで広がってしまったから、アベンジャーズのMCUのように、「スパイダーマンの世界」だけでシェアード・ユニバース、マルチ・バースという設定で落としどころをつけたわけだが、なんともかんともという感は否めない。
でもって「ヴェノム」だ。
スパイダーマンにおけるスーパーヴィランだが、スピンオフとして単独にしてしまった本作。
ここまできっちり、スパイダーマンと切り離してくるとは思わなかった。
まぁ、過去作品のヴェノムを一切忘れて、まったく何にも知らない初鑑賞者として観ればいいのかもだけど、、、って、できるかぁぁぁ!
いや、それが出来ないとスパイダーバースにはついていけないか・・・。
本作で、エディがアンのパソコンから勝手にデータを得て、彼女の職と信頼を失わせたのは許せない。
でも、スパイダーマンにおけるエディの嫌な印象を残しつつも、本作の主人公として観客に彼を嫌わせない為には、ちょうどいい塩梅のトピックだと感心はするんだよね。
でもなぁ。本作だけでシンビオートの事、ちゃんと理解出来るかなぁ?
ヴェノム、やたら良いヤツ過ぎるし、地球人の恋愛事情まで詳し過ぎない?(笑)
寄生獣という声を随分見かけるが寄生獣連載は1990年。初期のモーニング増刊だって1988。
ヴェノム誕生は1987。エイリアンコスチュームならシークレット・ウォーズの1984年だからね?ヴェノムの方が古いから。
でも、日本人はあんまり知らないようだから日本なら別にいいのかもね。
アメリカでは評価が低いというのは、すっごくわかる気がするよ。
(でも、スタン・リーが登場している時点ですべてOKです。彼が認めるならば不服はございません。)
カーネージは、もう少し面白くなるだろ。とりあえず次回に期待!
pipiさん、コメントありがとうございます。
すぐにジブリ作品に関連付けてしまうのは俺の悪いところです。
スパイダーマンは当然登場するものだと思いつつ観ていたので、書くことがなくなったせいです・・・言い訳。
次回作の前にもう一度観なきゃです・・・ね。
今晩は
僕は色んな所で書いていますが、映画と原作は別物として考えているので、今作は全く気になりませんでした。(原作、知らないし)
マーベルコミックも読んだ事は一切ないです。
これは、邦画でも同じで”原作の世界観が無い!”とか”原作の世界観を貶している!”いうレビューには、”じゃあ、本や漫画だけ読んでいれば良いじゃない!”と思っています。
原作をカスタマイズした形で映画化することで、映画制作陣の実力が問われると思っています。
ここら辺の解釈でも相違がありますね。では。
pipiさんへ
何時もお世話になります。クルエラなんかも同じですが、ホアキン・フェニックスのジョーカーを絶賛しちゃった時点で、オリジナルから独立分離の創作スピンオフが加速した様な気がします。とか言いながら、ヴェノム2は、しっかり見に行きますw