「ド迫力の映像はさすがマーベル!」ヴェノム おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
ド迫力の映像はさすがマーベル!
さすがマーベル!予備知識なしでも全く問題なく楽しめました。主人公のエディがヴェノムになるまでのくだりがやや長かったですが、序盤からテンポよく進んでいたので退屈ではなかったです。ヴェノムになってからは、さらにテンポが加速し、ラストまであっという間でした。
ここまで惹きつけられたのは、テンポのよさもさることながら、映像の迫力によるところが大きいと思います。ヴェノムの動きやエディに寄生していく感じは実に気持ち悪くて凶々しいし、カーチェイスもスピード感+トリッキーな演出で、ヴェノムの力の見せ場にもなっていておもしろかったです。ラストのバトルシーンも力任せの肉弾戦で怒涛のド迫力でした。ちなみにIMAX3Dで見ましたが、これも正解でした。映像だけなら文句なしの☆5です
しかし、残念な点もちらほら。人間とシンビオートとの適合性というか親和性について科学的説明がないので、ストーリー進行上都合よく寄生しているように見えてしまいました。嘘くさくてもいいから、科学的根拠を示し、「だからエディやあの人やこの人はだいじょうぶだったんだ」と納得させてほしかったです。また、ヴェノムがエディに力を貸した理由もよくわかりませんでした。理由っぽいことを言ってはいましたが、その背景がわからないからイマイチしっくりこなかったです。他にもご都合主義的なツッコミどころはありましたが、この2点だけは物語の根幹に関わる部分なので、しっかり描いてほしかったです。でも、マーベルお得意のおまけは続編を期待させるものだったので、ひょっとすると、このもやもやは続編で解消するのでしょうか?
ともあれ、娯楽大作としては見ごたえ十分な作品なので、少しでも興味があるなら見て損はないと思います。