「ほろ苦い成長物語」シュガー・ラッシュ オンライン コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
ほろ苦い成長物語
一作目と同じストーリーパターンを踏襲しながら、全く違う話に落とし込んでいました。
キャラにも人生があるとか、生きるためにがむしゃらに頑張った先に友情が生まれるとか、一作目は新規性にあふれてた。
一作目はラルフの物語だったけど、本作はラルフとヴェネロペ二人の物語になっていて、生きがい・本当にやりたいこととは何かとか、方向性を違えた友人とどう付き合って生きるか….
って、人間と同様にキャラも「生きること」で生じてくる、次の問題・悩みのステージに登っていったのが、好感度が高く。
時代の反映や、キャラの成長って意味では、『トイ・ストーリー』の1と3や、『カーズ』の1と3の差を思い出したり。
なので、ほろ苦さもあり、爽快感だけを求める方には肩透かしをくらうかも。
見方を変えると、「歳の差婚の、若い嫁さんが外の遊びを覚えて家庭から出ていきたがり、旦那が嫁さんの別居を認めるかを悩む話」になっちゃうかもw
また、アクセントに使ったディズニー・プリンセスたちが、実にいい。
予告編で観た以上に凶悪で、自らの存在をネタにしてるところに大爆笑。
おまけにストーリー上で、すごく重要な役どころ。
カメオ出演キャラにも注目!
前作同様、スト2、パックマン、ソニックなど、各社からのゲストキャラクターも健在。
ディズニー傘下な、マーベルやスターウォーズキャラも、たくさん出てきます。
一番笑ったのが、スタン・リーっぽいアバター。明らかに、ディズニーの本気の「遊び」でしょ。
インターネットの様々な事象をデフォルメした視覚化も上手い。
いろいろアラもあるけど、自分には好きな一本になりました。
初回は吹替で観たのですが、そのディズニー・プリンセスたちの吹替は、可能な範囲でのオリジナルキャストだから、すごく豪華でしたよ(白雪姫:再公開版オリジナルの小鳩くるみ 御年70歳!)。
オリジナル不可な昔のキャラも、今の旬やベテランな声優さんを使って違和感ないし。
同様に、字幕もオリジナルキャストなはずだから、改めて字幕で観たいと思っています。
あ!
それから、エンドロールの後に、いろいろあるから、最後まで席を立たない方がいいですよ!