劇場公開日 2018年6月30日

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「真面目にレビューする作品ではない」パンク侍、斬られて候 takaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0真面目にレビューする作品ではない

2018年7月9日
iPhoneアプリから投稿

これがクドカン節なのだ、と言われたら
納得される方も多いのでしょう。

このセリフやリアクションは面白いでしょ?
って無理やり挿入された時代錯誤の
現代口調のセリフたち。

映画や物語性のあるもののルールに
捕らわれる必要はないのです。
何故ならタイトルが示す通りパンクなのだから。

しかし元来パンクは左翼的かつ
政府に対し革新を求める若者達の反逆精神の表れ。

主人公は狂言回しに追いやられ全くといって
いいほど活躍の場がなく、存在が中途半端。
反逆精神もなく体制に呑まれようと召抱えを
求めるもその試みが暴かれるほど短絡的。

藩内の覇権争いのための施策として
新興宗教をでっちあげ、それにハマった
奇声をあげる町民たち。
最終的におバカな能力者と猿の戦い。

そんな中でとある復讐劇も加わって
何を描きたいのか、まとまりのない設定に
これを観たから人生観のなにかを得るということもない
131分に耐えられるのならご覧ください。

邦画がアニメなら集客があるのに、
実写だとイマイチの理由がまざまざと垣間見える作品。

ただひとつジャニーズや一部アイドルを
配役せずに公開に踏み切ったのは評価したい。

taka