「真面目にレビューする作品ではない」パンク侍、斬られて候 takaさんの映画レビュー(感想・評価)
真面目にレビューする作品ではない
これがクドカン節なのだ、と言われたら
納得される方も多いのでしょう。
このセリフやリアクションは面白いでしょ?
って無理やり挿入された時代錯誤の
現代口調のセリフたち。
映画や物語性のあるもののルールに
捕らわれる必要はないのです。
何故ならタイトルが示す通りパンクなのだから。
しかし元来パンクは左翼的かつ
政府に対し革新を求める若者達の反逆精神の表れ。
主人公は狂言回しに追いやられ全くといって
いいほど活躍の場がなく、存在が中途半端。
反逆精神もなく体制に呑まれようと召抱えを
求めるもその試みが暴かれるほど短絡的。
藩内の覇権争いのための施策として
新興宗教をでっちあげ、それにハマった
奇声をあげる町民たち。
最終的におバカな能力者と猿の戦い。
そんな中でとある復讐劇も加わって
何を描きたいのか、まとまりのない設定に
これを観たから人生観のなにかを得るということもない
131分に耐えられるのならご覧ください。
邦画がアニメなら集客があるのに、
実写だとイマイチの理由がまざまざと垣間見える作品。
ただひとつジャニーズや一部アイドルを
配役せずに公開に踏み切ったのは評価したい。
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