劇場公開日 2018年6月30日

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「当然の奇跡」パンク侍、斬られて候 エイブルさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5当然の奇跡

2018年7月2日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

知的

広告では「石井岳龍×クドカン×綾野剛」と出ているようだが、「石井岳龍×クドカン×町田康」とすべき三者のハーモニー、これが抜群にマッチして、ベストに炸裂している。
このベストな炸裂は、三人を知る者からしてみればまったく自然なこと当たり前のことで、その当たり前がしかし当たり前に炸裂してくれて、当然のように奇跡が起きている。結果、私も宙へと炸裂した。
炸裂するには表現過程にはさすがの例の三名とはいえ、この絶望的糞現代、幾重もの障壁あることくらい分かっている、半ば諦めての「怖くないもの見たさ」といった心積もりであったが、それは杞憂に終わったのだ。
三名のうち、1人でも知っていて、もしその人が好みなら、是非とも観るべき作品、と、私同様、好きゆえの尻込みしていた人にこそ、せつにオススメする。

石井監督はやっぱり凄いんだな
クドカンはやっぱり凄いんだな
町田康はやっぱり凄いんだな

滅茶苦茶パンキッシュにぶっ飛んでる、というような賛同のレビュー見受ける。この話、たしかにぶっ飛んではいるが、決して説明不可支離滅裂の類ではない。一見単純な人物らが、各々のっぴきならぬ率直な理屈理論に固執するゆえ、複雑に交差し合う組んず解れつの事態となるものの、そのカオスの究極、詮ずるところ、因果応報に単純帰結してしまう、じつに理性的で切実な話、と、とるべきであろう。
低評価のレビュアーは『万引き家族』界隈で涙してヒヨッてる、いや、“賢明な”マジョリティと呼ぶべきか。

エイブル
エイブルさんのコメント
2018年7月9日

つい興奮してやっちゃった。
恥ずかしいから指摘やめてよ。
万引き家族はお涙頂戴ではないのは勿論承知の上。受賞しなければ感動していない人が多いのでは?という疑いです。

エイブル
uhsさんのコメント
2018年7月9日

映画の中で言われてた自分がオリジナリティ溢れるヒトだと思ってる人の文章来たー(゚∀゚)ただ普段使わないような言葉を使いたいだけって感じの文。
あと"万引き家族"はお涙頂戴の作品では全然無いでしょう。お涙頂戴の為に作った作品にしか見えてない人の時点で察しだわ。

uhs