愛しのアイリーンのレビュー・感想・評価
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画面から異臭が、滲み出て来そうな作品
当初鑑賞予定ではありませんでしたが、時間が空き劇場へ
鑑賞後、まずコレが・・・・
TOHOシネマズで上映ってのにビックリな内容でした^^;
場末のシネコンでひっそりとマニア受け狙いの作風・・・・
描写もリアルを通り越して、漂って来る異臭で目を背けたくなる感じに、当然スッキリ感もなく、観てて色んな意味で疲れました。
安田顕の異常者演技は想像つくも、木野花さんの怪演にチョッとビビる((((;゚Д゚)))))))
TVでは流せない単語連発で主人公が叫ぶので、気になる方は、劇場かDVDでご覧ください。
☆3
愛し方のいろいろ
面白おかしいだけの映画かと思ってたら、だんだん苦しくなってきた。始まりはお金が縁での愛も、愛って育つんだね。あの母親の愛は異常!なんて思ったけど、あの人にはあのひとなりの辛い過去なんかもあったみたいで。重いですね。なにもかもが。
無邪気で愛らしいアイリーンの笑顔がいつしか悲しみに満ちてくるのがなんともつらかった。
みんなが幸せになれるはずだったのに、取り返しのつかない間違いを犯してしまったどん底の不幸。
やりきれない。
くそババアの愛。
原作漫画を読んでいたときも、アイリーンの勝手な理屈に腹が立ち、岩男の煮え切れなさに苛立った。だから、ラストまで読んでいない。原作が同じラストかどうかは知らない。でもあの漫画家ならあの結末もありだろうな、と思う。
歪んだ愛、盲目の愛、滅私の愛。
愛の形は、美しいものばかりではない。木野花の演じたババアを見ればそれを強く感じる。だけど、その嫌悪感が、最後に見事に昇華された。ババアの人生を知ることで、見方がガラリと変わったのだ。そう思えるほど木野花の演技が素晴らしかった。
お目当ては、奇妙礼太郎の歌う主題歌。どの映画もそうだが、物語との脈絡はない。だけどあの優しげなワルツの旋律と彼のかすれた歌声が、スコップでほじくり返された僕の心を、柔らかく癒してくれた。
度肝を抜かれました!
田舎のドスケべな独身中年・岩男の破天荒な物語に過ぎないようで実は結構深い作品。フィリピンの貧困問題やそれに巣食う女性送り出しシステムの存在、それに加え、日本での農村の嫁不足と根深い外国人差別の問題を、これでもか、これでもかと突き付けてくるようで、愛と真心だけでは生きて行けないこの世の不条理を描き切った怪作でした。それにしてもこの作品では岩男の妻アイリーン役を始め多くのフィリピン人出演者の熱演無しには成り立たなかったと思います。お見事でした!
誠実な映画化
原作を読んでいたものですが、キャストも原作のイメージと合っており、濃密な人物やストーリーを誠実に映画化したものと感じました。
鬱屈した田舎町の日常描写に、暴力と肉欲、愛かもしれないものが混じり合う猥雑感が素晴らしく、何気に挿まれる滑稽感も丁度良いです。
俳優陣の演技もそれぞれに素晴らしかったと思います。
特に、木野花の激しい鬼ババアぶりは印象的でした。
原作で目頭が熱くなったものですが、映画でも目頭が熱くなってしまいました。
よくわからんかった。
観客に何を伝えたかったのか。本当にヒメアノ〜ルの監督かと思うほどにコレジャナイ感がある。どの登場人物にも共感できないので感動はなかった。飽きずに観ることは出来たが…。
イワオがアイリーンを連れてくるまでが長い。もっとコンパクトに描いて欲しかった。それにババアが息子を愛している感じがしない。イワオが失踪しても普通に過ごせていたし溺愛というより依存している感じがした。終盤になり急に感動させようとしてたけど、ババアの演技が嘘臭すぎる。あと伊勢谷友介の役が本当に意味がわからない。あの行動は何?
コメディもすべってました。
下品なお笑い少々の狂った愛を描いた映画でした。
笑いながら泣いた
事件だ!あんなにがんがん放送禁止用語を叫んでいいのか!
...はまあ別にして、人間の欲望とか愛とか純情とかしたたかさとか、とにかく色々な感情の在りようをぐちゃぐちゃに、それなのに限りなく綺麗にまとめてしまった傑作だと思います。笑ったし泣いたし、私の心もぐちゃぐちゃです。
原作は未読ですがあらすじは見知っていた、程度でしたが、ものすごく腹を掴まれたというか...。
ものすごく典型的な田舎の光景(と思ったら新潟だったんだね...)、田舎の人間の馴れ馴れしさと、それでいてよそ者を拒絶する感、いきなり正義みたいなことを語り出すヤクザ(これが伊勢谷友介だっていうのがいいよね)、血みどろ、セックス、汗、とにかく欲望に満ちてる。訴えかける力が強かった。持っていかれた。映画としての画の美しさは捨てているのに要所の美しさも壮絶というか。
安田顕は汚いし喋り方ももっそりしてるし目に光がない。「ああ...これは...」という感じがすごい。特に後半、転げ落ちるように狂っていく様。恐ろしいけど愛おしいという感覚。
他のキャストもとにかく凄いというか、自分が手にした役を当たり前のようにモノにしていて息を飲むようでした。特に河井青葉...なんというかあの役があそこまでしっくりはまってしまう女優さん貴重だと思ってしまった。
最後のアイリーンの台詞に強かさを感じました。
下品な映画
社会問題、家族の愛を描いた漫画が原作の作品。
映画でもたしかにこのテーマはあるものも自分には正直下品な官能映画としか残らなかったです。
安田顕演じるいわおがとにかくクズすぎ、
多量の過激な下ネタ、それを大声で笑うおじさんのお客さん達でとにかく不快でした。
良かったと感じられるのは役者の熱演だけでした。
とにかくアイリーンがいい!
日本人キャストのパワーもさることながら、1番はアイリーン役のナッツ・シトイが素晴らしい。
原作から飛び出してきたような本当に魅力的なアイリーン。
彼女のどんな顔も可愛くて愛しくて仕方ない。
しあわせとは
はじまりは大変コミカルな場面も多かったのだが
進むごとに曇りゆきがわるくなってゆき
各々が幸せになろうと進もうとすればする程沈むようになだれ落ちていく様がみてて辛かった
ひと昔の題材にみえたりぶっとんでいるようにもみえるがとても現実によりそった作品だと思う。
口に出さずともそこらじゅうに転がっている差別を一切受け入れず、全力で拒否する溺愛婆もそれなりの理由があるのだと思うといたたまれない。
性とは。お金とは。愛とは
綺麗な映画が好きな人にはあわないかもしれないですね。
☆☆☆★★★ 吉田恵輔は平成の(今年で終わるが)今村昌平なのか?原...
☆☆☆★★★
吉田恵輔は平成の(今年で終わるが)今村昌平なのか?原作未読。
鑑賞直後とゆうのも有るが、ちょっと考えがまとまらないので簡単に。
日本人のジャパゆきさん蔑視がリアルに描写されている。
愛を金で買う日本人。
そんな日本人には遠慮なく金を貪るジャパゆきさん。
そんな中に有っても、理想的な真実の愛を構築して行きたいと考える男女も居る。
ただ純粋ゆえに。数多くのまわり道をし、理想と現実の距離感に苦しんでしまう。
色々と考えさせられる作品でした。
機会があればもう一度再見したい。
2018年9月16日 TOHOシネマズ/シャンテシネ1
作品の熱量に圧倒されました
原作の持つ熱量。
その原作に熱いリスペクトの気持ちがある監督の熱量。
それらの熱量が絡み合い、出演陣にも宿る熱量。
その熱量ははじめから冷めることなく、2時間超えという時間の中を嵐のように駆け抜けていきました。
作風や物語の内容は賛否があって当然なものだと思います。
ただ、この作品から出てくるいろんな"熱量"。これはなかなか否定することが難しいんじゃないでしょうか。
これほどまでに本気さが伝わってくる作品にひさびさに出会った気がします。
内容は、愛とは嫉妬と支配と、それらを含めて受け入れる気持ちなのかな、と。
そして形は違えど、そしていびつだとしても「愛は愛」なのだ、と。
内容以上に作品から出ている"熱量"に圧倒された。そんな作品。そしてそんな本気な作品に出会えて心からよかったと思います。
2018年度ベストムービー!
おのれの愛のハケ口を見つけようと苦しみ、もがく男の物語。毒母に苛まされ、破滅して行く人生が哀しい。伊勢谷友介演じる男もまた哀しいが、憎めない。アイリーンは、ふんだりけったりだ!(笑)
*良作もデートムービーには不向き…4文字言葉のオンパレードです(笑)
姥捨て山
なんだこの映画ーっっっ❗っていうのがまずの感想として(笑)
愛はあるのに、なんだか間違えちゃった人たちの物語だったような
元凶は母親(クソババァ)のような気がするなぁ…💧
木野花さん怪演でございました👏
岩男ーっ
愛はあったんだろうけど「○○←原語マンマ💦やらせろーっ」では、愛は伝わらんよぉ😅
目の前の愛に優しくなれない男の悲劇
マイ・ベストテンの常連となった吉田恵輔監査の新作。やはり他の作品を押しのけて観てしまう。
人と交わることに不器用で結婚できない男が金でフィリピーナのアイリーンを嫁にする。出会いはどうであれ二人の愛がかたちになっていく。アイリーンからのキスに涙がでた。
しかし深すぎて歪んでしまった母親の愛情が二人の愛を蝕む。そしてロスト・イン・トランスレーション!
これは幸せになる術を知らない男の必然ともいえる悲劇。切ないエンディングだった。それでもアイリーンの人生は続く…
吉田恵輔監督の失敗作
「さんかく」「麦子さんと」の吉田恵輔監督作ということで大いに期待して鑑賞。
時間と金の無駄であった。
ただただ下品。
フィリピンをここまで見下していいものか。
不快極まる。
この作品に絶賛コメント出す著名人の気が知れない。
私ならいくら謝礼をもらおうが断固拒否する。
こんな作品に映画ファンの貴重な時間を浪費させたくない。
クソババアがよかった
嫁をフィリピンから買ってくる、という設定はひと昔前までの物語では珍しいものではないかもしれないが、そこに至るまで、と、もらってから以降がやはり独特な新井英樹マンガの世界。エキセントリックなキャラクターの背景がしっかり描きださせるので、あり得ないキャラクターがとても愛おしくなる。クソババアにはクソババアになる理屈があり、で。
安田顕はほんとしょうもなくいい顔してんな、と思いながら、やはり木野花が断然良かった。
分かり易さ=暴力
主演女優のピーナを観て、その作品名と相俟って気付いた。『この漫画、観たことある・・・』 それまで丸っきり思い出せなかったというかその題名すら失念していたのだが、確かに漫画の女の子とソックリである。主演の安田顕は似てるかどうかは今でも覚えていないが・・・。
平成最後の年にこの漫画を映画化した意義は大変重要である。この泥臭さ、そしてマグマのような熱量と、圧倒的な鬱屈感。相当のグラビティを表現したこのテーマは、観る者全てを地獄の底迄追い詰める内容である。
とりもなおさず、今作品のMVPは、木野花であろう。今までの全ての演技歴をここに投入したかのような気迫溢れる演技、本当に目を見張る、否、俳優魂を感じ取れた希有の女優であると改めて感服した。この人の魂無くして今作品の成立はあり得ないと心から思う。勿論、主演二人の演技、そして演出も秀逸なのだが、次元が違うレベルでの木野花の演技は他の追随を許さないステージだ。あの役を他の女優ができるか想像しても全く思いつかない。日本アカデミーでの本年度の助演女優賞は件の女優に差し出すべきだと本当に強く願う。
勿論、それ以外の本作品の全ての俳優の圧倒的な演技力の確かさに全く以て感動を覚えた。確かに原作そのものがあまりにも沸騰点に近い熱さにあるのがベースではあるが、それをきちんと昇華させているキャスト陣に改めて拍手を送りたい。
今作品、圧倒的に記憶に残る作品であることは間違いない。
真嶋琴美役の桜まゆみは、この怒濤の演出に別のスパイスで華を添えている。大変素敵な女優さんである。
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