愛しのアイリーンのレビュー・感想・評価
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最後いらない
最後がなければ突っ込みどころは色々ありながらも、セックスとか性の虚しさを描き切った良作だったと思う。
そもそもなぜアイリーンが瀕死の義母を雪の中おぶって外に連れ出すのかが分からない。結局死ぬわけで、立派な過失致死やんと。
人を殺したとは言え散々好き勝手してきた岩男にまだ気持ちはあるという感じも、分かるようで分からない。
分からないついでに、伊勢谷友介が演じたヤクザも...母親を捨てた日本人に恨みがあるからフィリピン人の斡旋の仕事をしてるっていうのもね。フィリピン人女性に日本人から金を奪わせる事が復讐っていう強迫観念が、どうも遠からず外れという訳ではないのだろうけど整理不足な感じがする。このキャラがアイリーンのためにここまでしようとする理由が分からないし弱い。
でも面白いと思わせる所は多々あって、岩男とその母親の現実にありえないとまでは言わないけども古くさい感じ。古いというのは時として悪ではなくて、古さが人によっては現実のライン超えた所で、新しさやテーマに寄与する事があると思う。
人を殺しちゃった所で初めてアイリーンと関係を持つ。そこから他の女ともヤリまくる岩男。この流れが唐突な所が面白い。人を殺すという事がちゃんと表現されているし、人間として完全に壊れてしまっただろう岩男が繰り返すかつては憧れ続けたであろうセックスの虚しさ。個人的には男にとってのセックスってただ繰り返されるだけのものだと思っていて、その感じが痛々しい。愛なんかより虚しいセックス。男ってほんと虚しいわと。この監督の資質はこういうところにあると思う。
岩男って名前もそうだけど、これ今村昌平の『復讐するは我にあり』のオマージュだろうし、同じような面白さを感じた。
『岬の兄妹』もそうだったけど、今村昌平っぽさが今新しいのだと思う。共感ではなく刮目させる事で物語を引っ張る映画。『岬〜』は『赤い殺意』でこっちは『復讐〜』かと。
だからこそ、なぜ岩男が「アイリーン」と木に彫り続けてたのかが謎。この辺が原作を映画にする限界だと思う。
マリーンがイメージ通り
原作を知っているのでここを削ったんだなぁとか、ツルの生理は入れたんだなぁとか、そういう見方になってしまったけど、漫画原作ありの映画としておもしろかったと思う。
原作を読んでいてピアノBGMが入るシーンというイメージがなかったので、そこだけ気になった。
キャラクター再現度はすごく高い!!アダミです…の言い方も良かった
塩崎とホセの愛も見たかった〜!
傑作です
映画を観て共感したいとか、スッキリしたいとかを求めてるならオススメしません。
日本の保守層の嫌らしさ、金と愛、差別意識、逃れられない家族の呪縛。
オーバーに描きながらも全部本質を突いてる。
セックス、バイオレンスが激しいとの意見もありますが決してウケ狙いでそれらを描写していない。
テレビドラマでは作れないからこその映画化である。
泣ける。。
もうすぐ42歳になる独身。。俺もだし。。
個々のシーンのエグさに一瞬たりとも気が抜けない。そしてやはり木野花演じるツルが圧巻だ。気のいい元気なばあちゃんかと思ってたら、少しずつ違和感が積み重なり、作品自体に重苦しい空気を作り上げる。
そしてここ数年は河井青葉から目が離せない。
違和感を楽しめない
見逃していた作品。ヤスケンさんの頑固者役は必ずこの口調なので、少々飽きてきている。
どこの過疎地でもあり得る話で、有り余るパワーをどこに向けたらいいのか解らない。
楽しみが少ないから性欲しか捌け口がない。
もうちょっと生々しくても良かった気がする。
アイリーンが、作中どんどん可愛くなっていくので、
どうしてもこちらに感情移入してしまう。
クソババアの気持ちも解るけどね。
あの嫁候補にオナニー命じたシーンだけ、おおーい!と思ったwそこの尺もう少しwww.
しかしこの監督の描写は前作から好きじゃなかったので、
せっかくの雪のシーンで、やっぱりがっかりし、
英会話が饒舌過ぎるヤクザ(伊勢谷友介)も違和感があったしで、
いろいろ吟味してこの評価。
下ネタ嫌いの人は無理かも!
後半何故か泣きました!笑アイリーンの優しさとクソババアの過去が折り重なって!
リアルな日常と生活感、こういう人たちが日本中にいて
本当にあり得るような日本の生活感を描いている。
都会に住んでキレイな町にするんでる人には共感できなさそう!ただ下ネタ嫌いの人とはみれませんね!
アイリーンの演技力は、ハンパじゃないですね!
国を越えた嫁姑の諍いと、和解の過程をR15+の表現満載で描き出す衝撃度が半端ない作品
鑑賞当時のメモ:𠮷田恵輔監督、木野花の凄さを見出す
木野花演じるツルのキャラクターを筆頭に42歳まで童貞の岩男(安田顕)、岩男でフィリピンで300万払い嫁にしたアイリーン(ナッツ・シトイ)の濃いトリオが物語を構成する。
キャラクターが濃いのは新井英樹の漫画が原作なので仕方ない(褒めてます)が、その人々を描き切った𠮷田恵輔監督の脚本を含めた力量の高さには敬服する。
<2018年9月14日 劇場にて鑑賞>
<この作品のほぼ一年後、新井英樹の代表作がついに映画化された。実に目出度い>
岩男の死に方はもうひとつ
男の頭の中を、そのまんま声に出し、行動に移すとこうなると思う。そこは映画だ。
愛子もよくいる女だと思うし。
最後までアイリーンは好きになれなかった。歌とか聴きたくない。
今頃になってDVDで観てしまったからかもしれないですね。反省。
くそババアが葬式で猟銃さえ持ち出さなかったら、こんなことにはならなかったかな(笑)
最後のくそババアだけは感動した。
愛で狂い、情で救われる
いやーヘビー。すごい面白かったけど。
性的なネタもあまりにもドメスティックすぎて、エロいっていうよりうえぇぇ…ってなる感じ。
でもストーリーとしてはいくらなんでもありえないでしょって感じなのに、今の過疎地域ならありかねないかも…という絶妙なリアリティ。
この物語にはいくつもの「相手に過剰に思い入れ、幻想を抱き、そのせいで相手を苦しめてしまう≒愛」と、「たいして思い入れはない、むしろ憎んでたりするんだけど、一緒にいることで自分の中での存在が大きくなる≒情」が出てくるんだけど、愛のせいで物語が狂っていき、情が救いになってると感じた。
やっぱさ、大仰な「愛」なんて必要ないんじゃないかな。
男女間だけじゃなく、自分の子供であっても。
「愛情」で大切なのは、愛じゃなくて情のほうでは?と、愛が分からない私はおもいました。
安田顕!
軽く見てはいけないです
ヤスケンさんを追っかけて見たものですから
甘くみてました
「愛」の強さを感じた物語だなっと
強烈な母の愛
憎悪にも似たハーフのヤクザの愛
ボケても忘れない夫の愛
したたかに愛欲を満たすシングルマザーの愛
無欲の僧侶の愛
不器用すぎで口下手で何の自身も持ち合わせてない夫の愛
全てを背負ってしまった妻
軽い気持ちでは見れませんでした
安田さん、また〜にこんなん出るからこっちが参っちゃうよ〜〜
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