愛しのアイリーンのレビュー・感想・評価
全86件中、21~40件目を表示
最後いらない
最後がなければ突っ込みどころは色々ありながらも、セックスとか性の虚しさを描き切った良作だったと思う。
そもそもなぜアイリーンが瀕死の義母を雪の中おぶって外に連れ出すのかが分からない。結局死ぬわけで、立派な過失致死やんと。
人を殺したとは言え散々好き勝手してきた岩男にまだ気持ちはあるという感じも、分かるようで分からない。
分からないついでに、伊勢谷友介が演じたヤクザも...母親を捨てた日本人に恨みがあるからフィリピン人の斡旋の仕事をしてるっていうのもね。フィリピン人女性に日本人から金を奪わせる事が復讐っていう強迫観念が、どうも遠からず外れという訳ではないのだろうけど整理不足な感じがする。このキャラがアイリーンのためにここまでしようとする理由が分からないし弱い。
でも面白いと思わせる所は多々あって、岩男とその母親の現実にありえないとまでは言わないけども古くさい感じ。古いというのは時として悪ではなくて、古さが人によっては現実のライン超えた所で、新しさやテーマに寄与する事があると思う。
人を殺しちゃった所で初めてアイリーンと関係を持つ。そこから他の女ともヤリまくる岩男。この流れが唐突な所が面白い。人を殺すという事がちゃんと表現されているし、人間として完全に壊れてしまっただろう岩男が繰り返すかつては憧れ続けたであろうセックスの虚しさ。個人的には男にとってのセックスってただ繰り返されるだけのものだと思っていて、その感じが痛々しい。愛なんかより虚しいセックス。男ってほんと虚しいわと。この監督の資質はこういうところにあると思う。
岩男って名前もそうだけど、これ今村昌平の『復讐するは我にあり』のオマージュだろうし、同じような面白さを感じた。
『岬の兄妹』もそうだったけど、今村昌平っぽさが今新しいのだと思う。共感ではなく刮目させる事で物語を引っ張る映画。『岬〜』は『赤い殺意』でこっちは『復讐〜』かと。
だからこそ、なぜ岩男が「アイリーン」と木に彫り続けてたのかが謎。この辺が原作を映画にする限界だと思う。
マリーンがイメージ通り
傑作です
泣ける。。
違和感を楽しめない
見逃していた作品。ヤスケンさんの頑固者役は必ずこの口調なので、少々飽きてきている。
どこの過疎地でもあり得る話で、有り余るパワーをどこに向けたらいいのか解らない。
楽しみが少ないから性欲しか捌け口がない。
もうちょっと生々しくても良かった気がする。
アイリーンが、作中どんどん可愛くなっていくので、
どうしてもこちらに感情移入してしまう。
クソババアの気持ちも解るけどね。
あの嫁候補にオナニー命じたシーンだけ、おおーい!と思ったwそこの尺もう少しwww.
しかしこの監督の描写は前作から好きじゃなかったので、
せっかくの雪のシーンで、やっぱりがっかりし、
英会話が饒舌過ぎるヤクザ(伊勢谷友介)も違和感があったしで、
いろいろ吟味してこの評価。
下ネタ嫌いの人は無理かも!
国を越えた嫁姑の諍いと、和解の過程をR15+の表現満載で描き出す衝撃度が半端ない作品
岩男の死に方はもうひとつ
愛で狂い、情で救われる
いやーヘビー。すごい面白かったけど。
性的なネタもあまりにもドメスティックすぎて、エロいっていうよりうえぇぇ…ってなる感じ。
でもストーリーとしてはいくらなんでもありえないでしょって感じなのに、今の過疎地域ならありかねないかも…という絶妙なリアリティ。
この物語にはいくつもの「相手に過剰に思い入れ、幻想を抱き、そのせいで相手を苦しめてしまう≒愛」と、「たいして思い入れはない、むしろ憎んでたりするんだけど、一緒にいることで自分の中での存在が大きくなる≒情」が出てくるんだけど、愛のせいで物語が狂っていき、情が救いになってると感じた。
やっぱさ、大仰な「愛」なんて必要ないんじゃないかな。
男女間だけじゃなく、自分の子供であっても。
「愛情」で大切なのは、愛じゃなくて情のほうでは?と、愛が分からない私はおもいました。
安田顕!
全86件中、21~40件目を表示