劇場公開日 2018年9月14日

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「1番の見どころは狂気の天才木野花の怪演」愛しのアイリーン 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

4.51番の見どころは狂気の天才木野花の怪演

2021年12月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

悲しい

楽しい

原作未読
原作は『宮本から君へ』の新井英樹
監督と脚本は『純喫茶磯辺』『ばしゃ馬さんとビッグマウス』『麦子さんと』『ヒメアノ〜ル』『BLUE』『空白』の吉田恵輔

2度目の鑑賞
いずれもDVD
映画館で観たかった
国際結婚コメディー
後半からバイオレンス映画
内容は全く違うがコメディーからバイオレンスは韓国映画の『パラサイト』を彷彿させる
人間のありのままを赤裸々に表現したせいかオゲレツ極まりない内容
女性の裸がバンバン出る
死人もわりと出る
エログロだがナンセンスではない
これは傑作
面白い

主人公宍戸岩男役に安田顕
岩男の母ツル役に木野花
岩男の父源造役に品川徹
岩男の勤め先の同僚吉岡愛子役に河井青葉
同じく斉藤役に古賀シュウ
日本のフィリピン女性を買う女衒でヤクザもんの塩崎役に伊勢谷友介
フィリピンお見合いツアーのお世話していた竜野役に田中要次
英会話が堪能な寺の坊さん役に福士誠治
岩男のの花嫁候補で生真面目な真嶋琴美役に桜まゆみ
岩男のお見合い話をちょくちょく持ちかけるツルの友人役に左時枝

1番の見どころは過剰なまでに息子を想う超攻撃的な母親役を演じる木野花
フィリピン妻に対する罵倒がやばすぎる
若い頃に悲しい過去があるようだがそれで正当化できないし同情はできない
もし宍戸ツルのような人が映画comにレビューを書いたら全て削除されるだろう
武装して本社に抗議に行くに違いない

田舎で年老いた両親と同居している40過ぎの独身男性宍戸岩男
パチンコ店勤務
どうしても結婚したい岩男は大金をはたいてフィリピンのお見合いツアーに参加し現地で嫁をゲット
父の葬式の日に家に戻って嫁を紹介するも母は猛反対
母は夫の遺品の猟銃をアイリーンに突きつける

舞台になっている田舎があまりにも閉鎖的で保守的で時代錯誤でリアルじゃない
金田一耕助が出そうな村でとても漫画チック
日本の田舎を貶めたい都会のパヨクにとっては都合が良い内容だろう
いまやどこの田舎でもフィリピン出身の奥さんなんて珍しくないし子供なんていまや社会人なんてちらほら
25年前くらいならタイムリーだったかもしれないが令和の今では題材が古すぎる
結婚相手がYouTuberとかだったら今風だったかもしれないけど
それでもルビー・モレノと岸谷五朗が主演を務めた『月はどっちに出ている』よりは断然面白い

岩男の前で琴美がお尻を出して自慰行為をするシーンがあるのだが目撃したアイリーンに突き飛ばされてしまう
その際に桜まゆみのオマンゴにモザイクが
撮影の際には気づかなかったんだろう
編集でよく見たらバッチリ映っていたことに気づいたわけだ
下半身を露出した女性を撮影するならよくあること
「違法だった」「ダメだこの映像」
お気に入りの場面でカットするわけにはいかずモザイク処理で対応したんだな

野川新栄