「観終わった後のなんとも言えない毒々しい清涼感」愛しのアイリーン Theo5さんの映画レビュー(感想・評価)
観終わった後のなんとも言えない毒々しい清涼感
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原作未読で観たけれど、原作の作者の漫画はどの作品も読むのに気合がいるぐらいパワーのある作品だから、どんなものかと観てみたら以外と前半はそれっぽくない。
あれえおかしいなと思っていたら、殺人の展開からどんどん作品の凄みが姿を現してきて、息をのむシーンの連続。
主人公が結構早めに死んでしまったけど、大丈夫か、どうなるのという展開から、最後はちょっとしたカタルシスも感じるぐらいの高揚感と底の方からわいてくる後味の悪い苦みが混ざりあって、言いようのない気分に。
そうですね、これこそが原作作者の作品ですね。
映画としても主人公の母役の熱演が素晴らしく、最初は悪感情しかなかったし、実際やってる事も全く良い事してないのだけれど、終わる頃になると全てを中和しきるような熱演だった。
脇役の配役も素晴らしく、フィリピン人のお見合いの顔ぶれから、場末のパチンコの店員と客の雰囲気もまさにソレという感じだし、あのちょっと疲れた感じの子持ちの女性店員はとてもリアルすぎる。
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