劇場公開日 2018年9月14日

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「劇場で鼻水垂れ流しで泣いた!」愛しのアイリーン Ishikawa Peroさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0劇場で鼻水垂れ流しで泣いた!

2018年10月7日
iPhoneアプリから投稿

原作のファンというよりも新井英樹の大ファン。

コミックスは持っているけれど何度も読み返せるほど軽い内容では無いから、ちゃんと原作を読んだのは高校時代。

映画化されたと聞いて二の足を踏んだ。

名作と言われる原作を越えるなんて無理だから。

でも、「さんかく」「ヒメアノ〜ル」の監督、吉田恵輔ならばと淡い期待を持って見に行ったら、完璧に打ちのめされた。

序盤は原作と比べてちょっとななんて思ってた、けれど最後に大号泣させられた。

40歳になっても実家暮らしの宍戸岩男は母親のツルの重い愛情を受けて生活している。
不器用過ぎて未だに童貞のまま、自分の溢れ過ぎる性欲をどうしたらいいかわからず、恋もどうすればいいかわからない。
女が出来ない事を理由に父親とケンカしたのをキッカケにフィリピンで嫁を買ってくるが…

田舎の閉鎖感、誰にも愛されない孤独、差別、全てを救うのは不器用な体当たりの愛だけ。

プッと笑わされて、恋する気分も味合わせてくれて、その上バイオレンスもあるのに最後は涙無くしては見られない…
久しぶりに映画館で鼻水垂れ流しで泣いた!

カタコトの日本語を武器に、明るさとひたむきさを全身で表現するアイリーン役のナッツちゃんが好きになってしまった。

吉田恵輔監督、アイリーンをもっと好きにさせてくれてありがとう。

Ishikawa Pero