フェリーニに恋してのレビュー・感想・評価
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フェリーニ映画が人生の扉を押し開けてくれる物語
この巨匠の名は様々な思いを喚起させる。親しみの湧く人もいれば、逆に敷居の高さを感じる人もいるだろう。本作の題名を前に、さぞや専門性の高い知識が求められるのでは、と躊躇してしまう人もあるかもしれない。だが心配ご無用だ。本作はむしろビギナー向け。人がフェリーニ作品にいちばん最初に心奪われ、恋をする瞬間を映し取った映画と言っていい。まるで『アメリ』を意識したかのような世界観、人生観を生きる少女が、生まれて初めて自分の殻を突き破り、恋してやまないフェリーニに会いにローマを目指す・・・そのはずが、旅は思いがけない展開に。全編にフェリーニの名作映像を散りばめ、主人公の少女自体が、ボーダーのシャツやあどけなさなど、『道』のジェルソミーナを思わせる風貌を持つ。それをあざとく思うファンもいるかもしれないが、「フェリーニが人生の扉を開いてくれた」との思いだけは共有できるはず。しんみりと暖かいラストも胸を打つ。
夢中
社会と隔絶された中にいても大好きなものや夢中になれることがあれば、外と繋がれる。外に出れば沢山の事が経験できて、自信が生まれる。それだけでもう人生どうにでも楽しくなると思う。夢の中にずっといた少女の様な女性の成長物語なので、対人関係がうまくいっていなかったり、家に引きこもりがちな方が鑑賞すると勇気が貰えると思います。
二本立て二本目。 ウブな主人公に首ったけ。よくもまあこんなピュアな...
二本立て二本目。
ウブな主人公に首ったけ。よくもまあこんなピュアな女優を見つけたもんだ。うちの息子の嫁に欲しい(笑)
どこまでもピュアでいて欲しかったが欧米ではそうもいかず。その瞬間、テンションだだ下がりだったが、その後はさながら恐怖映画の如く。やっぱりイタリアってこのイメージでしょ(笑)イタリアに女性1人は無謀ですね。
メルヘンチックな結論、いいのですが、イタリアへの絶望感が…
大切なものは近くにある
でも、人間というのは遠くに行かないとそれに気づかない。
というのが、印象に残る映画。
母が病気であることをずっと隠しているのだが、この演出は余計だなと思った。あまり期待していなかったのだが、思いのほか、感動した。
フェリーニの映画を、事前に観てからなら、もっと楽しめるだろう。
BGMとして流れるイタリア音楽、イタリアの風景など、行きたくなること、間違いなし。
☆☆☆★★ 《 It' a Wandaful Life 》 ジェー...
☆☆☆★★
《 It' a Wandaful Life 》
ジェームス・スチュアートは悔いを残しながらも、周りの人達の暖かさに支えられ敗残者にはならずに済んだ。
とは言え。チャンスは待つよりも、自らが掴み取るモノでも有る。
一念発起でクリーブランドへ行った彼女。ふとした事から【ザンパノ】に導かれ、或る1本の映画と出会う。
その映画こそはフェリーニの名作『道』
かくして、彼女はジェルソミーナとなりイタリアへ。
一応はフェリーニの諸作品が、度々画面上に映るので、あまり戸惑う事は無いと思えるのですが。
マンガーノのシルヴィアと、マストロヤンニのグイド擬きとゆう人物が加わり。『甘い生活』と『8 1/2』を併せた様な退廃的なパーティー場面が展開される。
交互に元ネタが画面に提示されるとは言え。流石に、事前にフェリーニの『甘い生活』と『8 1/2』を観ていないと、意味は分からないかも知れないですね。
やがて舞台はベニスへ。
フェリーニでベニスと言えば『カサノバ』だ!
稀代の女たらしことカサノバ。
『カサノバ』こそは、その女性遍歴を不毛な愛として描き。それを宇宙の真理に行き着いたかの様に描くフェリーニの宇宙論にさえ思えた大作だった。
だからこそのなのか?この地での逆説的に運命的な彼との出会い。
でもこの時のラブシーンは、どう観ても。子供の時に母親と一緒に観ていた『ロミオとジュリエット』ですけどね。
この彼こそは『道』に於けるイルマットにあたる訳なんですが…。面白く観ていたのはこの辺りまでだったかなあ〜。
個人的に『フェリーニの道化師』や、『フェリーニのアマルコルド』『フェリーニのローマ』…と言った、他にも沢山有る大好きなフェリーニ作品の要素が無いのも、残念だったところでしょうか。
ところで《ブルーラグーン》ぐらいは、何故『青い珊瑚礁』で表示しなかったのかな?
母親とおばさん曰く「ソフトポルノ」だから?
そんな事を言っちゃったらブルック・シールズが可哀相だわ。
でも5回もアカデミー賞に輝きながら。「フェリーニって誰?」って言われちゃうよりも、まだましかなあ?
2018年3月21日 恵比寿ガーデンシネマ1
🇮🇹
『フェリーニに恋して』初日観てきました。
主人公ルーシーが幻想と現実の間をうまく生きようとするけど、うまくいかなくて…
しかしフェリーニの幻想を通して
現実の自分の存在に意味を見出していく。
それに寄り添うフェリーニの言葉。
最後には全て繋がるように感じて、異様に感動した。
あとめっちゃイタリア旅したくなります
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