劇場公開日 2019年12月13日

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「【活動写真を観た後に好きな男の子と頬張った”大正キャラメル”は、いつまでも甘く二人を結ぶ・・・。】」カツベン! NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【活動写真を観た後に好きな男の子と頬張った”大正キャラメル”は、いつまでも甘く二人を結ぶ・・・。】

2019年12月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

興奮

幸せ

 幼き俊太郎と、梅子が刑事の目を掻い潜って活動写真を観る場面。
 鑑賞後、観たい活動写真の名前を次々に口にする梅子と、好きな活動弁士の名前を次々に口にする俊太郎・・。
 そして、俊太郎が梅子にあげたモノ。

 冒頭のこの場面が後半、効いてくる。上手いなあ。

 俊太郎が泥棒達と決別し、見習いで働き始めた活動写真小屋、”靑木”館の主が竹中直人で妻が渡辺えりという配役だけで嬉しくなったのは、私だけであろうか?

 又、豪華過ぎる俳優陣の中で、弁舌滑らかに弁士を演じた成田凌の姿は良かったし、梅子から松子(梅から松ね・・。)になった女優を演じた黒島結菜は健気な姿が美しかった。

 俊太郎と気障な弁士(高良健吾)との”箪笥”を交えての戦いの場面も可笑しく鑑賞。

 が、一番存在感溢れる姿を画面一杯に躍動させていたのは、泥棒の頭だった安田を演じた音尾琢真だったと私は思う。流石、今や個性的な脇役を演じたらNo1男である。

 又、今作では出演なしか・・と思っていた草刈民代さんはちゃんと”役”を演じていたし、上白石萌音さんもいた。(あ、いた!という感じで一人喜ぶ)
 冴えない楽団の中には、ちゃんと徳井優さんも、田口浩正さんも陣取っている。

 終盤のあの場面は、どう見ても”ニューシネマパラダイス”だし、周防正行監督の映画愛に溢れた、懐かしき風合いも宜しい。

<エンドロールで流れる稲垣浩監督の言葉も印象的な、邦画初期をコメディ要素を絡めてほんわりと描いた優しい味わいの作品>

NOBU
カールⅢ世さんのコメント
2019年12月18日

NOBUさん、
ありがとうございます。
こうゆう邦画に飢えている人
いっぱいいるはずですよね。
じっくりでいいから、年に1作いい映画作って欲しいですよね。

カールⅢ世