「西部劇かと思ったら」荒野の誓い 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
西部劇かと思ったら
明らかに悪い奴が出て来てバンバン打ち合う西部劇かと
思ったら、
クリスチャンベイルがそんな単純な映画に出るわけもなく、
序盤から「え?」の連続。
しかし勧善懲悪のないリアルなのかな。
正義もないし、悪もない。
みんな生きて行くのに必死与えられた仕事をしてるだけなのに続く負の連鎖は止まる事はなくラストを迎える。
ティモシーシャラメがこの物語の過酷さの象徴のように
なってて、いきなり度肝を抜かれた。
今もアメリカでは白人の警察官が黒人を射殺し問題に
なっている。その前は先住民。
同じ事を繰り返してるように思うし、
その動機は恐れのように感じました。
ラストに残ったのは戦争で先住民を殺しまくった大尉、
そして子供を殺された母親、家族を亡くした先住民が
一つになる。
負の連鎖の後の一つの小さなアメリカを示す、
監督からのメッセージかなと思いました。
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